県原水禁事務局長が交代―新事務局長は高橋克浩さん
広島県原水禁は、29日午後5時30分から、今年2回目の常任理事会を開催しました。今回の常任理事会で、事務局長の交代と1名の常任理事の追加などの理事会人事が承認されました。
事務局長の交代は、平和運動センターの役員交代に伴うもので、渡辺宏事務局長の後任として自治労県本部の高橋克浩さん(福山市職出身)が、新たに選出されました。交代時期は、4月1日からです。
渡辺宏さんには、21017年4月から4年間、事務局長の重責を担っていただきました。渡辺事務局長の活動の中で特に印象に残っているのが、昨年夏の原水禁大会です。コロナ禍で全国から参加しての原水禁大会の開催が出来ないという今までに経験したことのない事態に遭遇し、新たなオンラインでの原水禁大会の開催を余儀なくされましたが、原水禁本部と協力し、広島らしい大会をどう作るのか努力を続けてきました。8月6日に初めての試みとして実施した「原爆ドームを囲む集い」では、事前の調査も綿密に行い、参加者自らが作成した横断幕を手にし、約300メートルの原爆ドームを囲み、両手を広げてアピールする行動を見事に成功させました。その様子は、全国にオンライン中継され、全国の共感を呼びました。同じ日の午後に開催されたオンラインによる開会集会のエンディングで流れた「原爆を許すまじ」の歌声では、「難しい」と思われていた録画撮りも渡辺さんの努力で、広島からのたくさんの人たちの声を届けることが出来ました。もう一つは、毎年3月11日に開催してきた「フクシマを忘れない!さようなら原発ヒロシマ集会」です。各団体のまとめ役と務め、集会成功を成功させるため大きな役割を果たしてきました。
渡辺さんは、この4年間を振り返って次のように語っています。「4年間で一番印象に残っていることは、事務局長に就任した2017年の秋に福島を訪れたことです。現地、現場を見ることの大切さを改めて痛感しました。原点に学ぶことの重要さを確認できました。そのことが、その後の運動に行きました。もう一つは、やはり政治を変えないと私たちの課題を実現することは難しいということです。原水禁運動はだれでもできる運動ですので、事務局長は辞任しますが、これからは原水禁の個人会員として、これまでまなんだことを活かしていきたいと思います。」
左が高橋克浩新事務局長、右が渡辺事務局長
新事務局長に就任する高橋克浩さんは、これまでも日常的には慰霊碑前の座込みや平和行進などの活動に参加するとともに、2010年には原水禁代表団に一員としてNPT再検討会議に参加されています。高橋さんは、次のように抱負を述べています。「これまでは、労働運動として平和・人権などの課題に関わってきましたが、その経験を活かして頑張りたいと思っています。ご協力をよろしくお願いします。」
今回新たに常任理事として選出されたのは、箕牧智之広島県被団協理事長代行です。坪井直常任理事が参加できない状況にありますので、箕牧さんには被爆者の立場から県原水禁の運動への提言を期待しています。また、これまで長い間県労被爆連の立場から常任理事を務めていただいた神崎昭男さんは一身上の都合で辞任され、また広島県護憲からは赤木達男さんが選出されていましたが、県護憲の事務局長を交代したということで、今まで個人として常任理事を務めていただいた藤本講治さんが、県護憲枠での常任理事となることが確認されました。
昨日の常任理事会で確認した今後の活動は、被爆者団体が呼びかける「日本政府に核兵器禁止条約署名・批准を求める署名」を取り組むことや4月26日には、例年通り「チェルノブイリデー座り込み」を実施することなどです。夏の原水禁大会に向けても意見交換をしましたが、確定していませんので、報告は省略します。
いのちとうとし
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