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2021年2月25日 (木)

島根原発が立地する松江市の市議会議員選挙

 原子力規制委員会による島根原発2号機の規制基準適合性審査の「合格」が、今年中に出るのではないかといわれる中、4月11日告示、18日投票の予定で松江市長選挙と市議会議員選挙が行われます。

この大事な市議会議員選挙に、「島根原発増設反対運動」の声を届けるために立候補を予定されている芦原康江さんに松江市が抱える課題を聞きました。

 芦原さんが原発に反対したキッカケは?

 高校生の頃だったと思います。新聞に小さな記事で「鹿島(かしま)町(現・松江市鹿島町)、に原発が建設される」というのを見つけました。原子力という言葉に、広島に投下された原子爆弾のことがダブり、漠然とした原子力に対する不安感を感じました。その後、2号機増設問題が起こった時、子どもが3~4歳頃だったと思いますが、久米三四郎さんの講演を聞きました。久米さんの話しを聞いたのが大きなキッカケとなりました。

 今年は原子力規制委員会による審査で、2号機が「合格」になるという報道がされていますが、改めてそのあたりの状況を教えてください。

福島原発事故発生から2年が経った13年12月に、中国電力は「規制基準適合審査(再稼働)申請」を行いました。7年以上が経過し、大きな問題点の審査は、ほぼ終えたとされています。私の予想では、4月の市長と市議会議員選挙が終われば5月頃に「合格」が出るのではないかと思っています。でも延びる可能性はあります。

原子力規制委員会は自らも言ってますが、規制基準に合格したからといって、その原発の安全を保証するものではないとしています。

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島根原発の問題点は何でしょうか?

原発共通の問題点は別にして、島根県の三瓶山・鳥取県大山の火山噴火による影響の問題、地震の問題、津波の問題があります。昨年12月に大阪地裁で関西電力に対し、大飯原発の基準地震動の「ばらつき」問題で、設置許可を取り消す判決が出ましたが、このことは島根原発でも共通して抱えている問題です。

また大きな問題は避難のことです。島根原発から30キロ圏内には約46万人の人が住んでいます。この人たちは島根県西部、鳥取県東部に、そして岡山県や広島県に避難することになりますが、立地上の困難さ、コロナ禍、気象条件などを考えれば実効性のある避難は不可能だと思います。避難計画は原子力規制委員会の審査の対象ではないと逃げられるでしょうが、今後は30キロ内自治体はもとより、避難先の自治体に「再稼働を容認しないで」という声を届けることだと考えます。

そのために、米子・境港・雲南市などで住民投票条例の制定に向けての活動が準備されています。

市民の原発に対する気持ちはどうでしょうか?

原発に対する不安感はあります。しかしどこの立地自治体でも同様だと思いますが、原発関連の仕事に就いている人が多く、特に原発の在る鹿島町ではその傾向が強くあります。でも公けには言わなくても、一対一で話せば原発への不安を語る人はいます。

 

松江市は、全国で唯一の県庁所在地に原発が立地するという自治体です。隣の県の市議会議員選挙ですが、「島根原発再稼働反対」を訴える私たちにとって、関心を持たなければならない選挙です。

木原省治

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コメント

稼働中、休止中・停止中、廃炉中。。どの状態・状況でも、同環境と、考えます。原発に、替わる、同等の発電量の動力源を、早く、見つけてください。

匿名希望さん、コメントありがとうございました。おっしゃる通り、原発がどの状態にあろうとも、その危険性は大きく変わりません。先日の福島での地震でも廃炉作業中に福島原発に影響が出ていますね。身近なところでは、島根原発1号機が廃炉作業中となっていますが、終了するには何年掛かるやら、いくらの費用が掛かるやら、いくらの被曝作業になるやらと思っています。代替の電力ですが、国のエネルギー政策の議論でも、再生可能エネルギーによる発電を40パーセントくらいを見越しています。電気を貯めるための蓄電池の技術も大きく進んでいます。でもとりあえずはLNG(液化天然ガス)火力を使うことだと思います。再生可能エネルギー発電を増やし、LNGを徐々に減らしていくというようになればと思います。これからもコメントをよろしくお願いします。

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