大田洋子文学碑の保管場所
一昨日(31日)、知人のお悔やみで楠木町に行った帰り、サッカースタジアム予定地の中央公園の作業状況を見るため寄り道をしました。寄り道したのは、以前から気になっていた「大田洋子文学碑」がどうなっているのかを知りたかったためです。
サッカースタジアム予定地は、大きく白いフェンスで囲まれています。その内側では、埋蔵文化財の発掘調査が始まっていました。現在は、上部の土を取り除く作業中と思われます。白いフェンスで囲まれた内側には、重機によって掘り返され、掘り上げた土が、中央園路より東側にも大きく盛り上げられていました。予定では、来年(2022年)の3月末までとなっています。
広場の中央にある園路のところからは、全体の様子が見渡せます。
西側のフェンスぎりぎりまで作業が進められているようですが、掘られた土が積み上げられているため、こちら側からは、大田洋子文学碑の状態を確認することはできません。移動して、かつて大田洋子文学碑があったと思われる当たりのフェンスの切れ目(網目状になっている)から、中をのぞいてみました。フェンスの少し東側まで掘り起こされています。掘り起こされていない場所にはテントが張られていますので、大田洋子文学碑はすでにどこかに移動されているようです。
翌日、以前訪れたことがある広島市都市整備局スタジアム建設部に電話し「今どこで保管されているのか」問い合わせをしました。
広島市環境局が所有する環境局旧佐伯工場:佐伯区五日市町大字石内1979番地に保管されていることがわかりました。わが家からは少し遠い場所ですので、保管状況を写した写真を送っていただきました。ブルーシートに覆われてきちんと保管されています。
さらにお願いをして、移設作業の様子を写した写真も送っていただきました。石の大きさがよくわかります。
写真を送っていただいたメールには「移設作業に当たっては、文学碑が40年以上前の石碑であり、相当に劣化していることも想定されました。そこで、運搬・保管中の損傷を避けるため、
・事前の石材分析による、石碑に亀裂が入らないような運搬時の吊り方・保管時の置き方(荷重のかけ方)の検討
・数々の庭園石材の工事に携わった熟練の職人さんを関東から招く
など、慎重に作業を行っております。」と書かれていました。
送っていただいた写真を見ながら、担当者から聞いた話です。「すべての工事が終わった後には、これまでと同じような配置で設置することにしています。サッカースタジアム建設では、フェンスより外側の現在の西側車道のところまで様子が変わることが予想されていますので、以前と同じ場所に設置することはできないと思います。ただ、あの場所は縁のある場所だと聞いていますので、あの付近に設置することを条件としています。」
「文学碑は、15個の石が配置されて作られていますので、再設置する時に同じような石組になるよう、きちんと移動前の写真を撮ってあります。」
サッカースタジアムの完成予想図などを見ると、西側車道まで大きく変わるようですので、果たしてどの場所に設置されるのか、少し不安になります。
保管のための移設作業は、昨年11月18日に完了しています。サッカースタジアムの完成予定は、2024年と言われていますので、それまでの長い間、大田洋子文学碑は、大切の保管はされていますが、ブルーシートに覆われ、人目に触れることなく時を過ごすことになります。
いのちとうとし
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