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2021年1月25日 (月)

電力不足の真相と課題

 「電力ひっ迫」「電力不足の懸念」、「冬の最大電力3年ぶり最高」などのマスコミ報道が続いています。報道はその理由について、寒波・巣ごもりで需要増になったとしています。今年は寒波による大雪で、特に日本海側はたいへんな被害が出てしまいました。確かに電力需要は伸びましたし、まだ1月半ばですから、これからも伸びる可能性はあるでしょう。

電力会社は冬を迎える時期に、「今冬の電力需給見通し」というのを発表します。中国電力は、10月30日に12月・1月・2月の3か月間について、最大需要見通しとそれに対する供給力を発表しました。

最大需要見通し量について、12月は1,076万kW、1月は1,097万kW、2月は1,082万kWとし、それに対する供給力は12月、1,111万kW、1月、1,156万kW、2月は1,151万kWとしていました。

中国電力の10月30日の報道発表では、「中国エリアの電力需給については、今冬においても安定供給を維持できる見通しです」と、まさに大見えをきっていました。

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さて中国地方では現時点までで、この需要見通し量を超えたのは1月8日(金曜日)の午前中で1,118万kWを記録し、見通しを11万kWほどオーバーしました。パーセントでいえば、約1%超えただけです。しかし供給力の1,156万kWは超えませんでした。それ以降、今日まで見通し量は超えた日はありません。

この日、見通し量を超えたという電力会社は、北海道・東京・沖縄を除く各電力会社でした。広島市内のわが家のあたりでも、珍しく朝方に雪が降り風も強かったのを覚えています。

最初にも書きましたが、マスコミは電力不足という報道とともに、「電力の融通」を受けたことを、さも大きな出来事のように書きました。中国新聞の場合、「異例の対応」とまで見出しを打っています。

電力を融通しあうのは福島原発事故後、第一段の電力システム改革として電力広域的運営推進機関(OCCTO・オクト)が設立され、融通しあうことを業務として行うことになったのです。これを「異例の対応」などと書く、マスコミの認識にも疑問を持ちます。

知人などから、このことに関係して「やっぱり原発は要るよねー」と聞かれると、まさに新手の原発推進キャンペーンとしか思えなくなります。

こういう事態になった原因は、火力発電の燃料であるLNG(液化天然ガス)の在庫確保対策を甘くみた、電力会社や政府の責任としか考えられません。

LNGの供給不足は産出国の設備のトラブルや、新型コロナウイルスの影響によって輸送が停滞したことが理由だとされていますが、コロナは昨年から分かっていたことではないでしょうか。

二酸化炭素の排出量が多い石炭や石油火力を撤廃するには、とりあえずはLNG火力に依存しなければなりませんが、長期的には様ざまな自然エネルギーを拡大し、それに合わせてLNGの依存度を下げていくことではないでしょうか。

※発表データを「中国電力」と書いていますが、正しくは昨年4月から法的分離をした「中国電力ネットワーク」です。しかし分離は名前だけという判断で「中国電力」としました。

木原省治

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