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2020年12月27日 (日)

説明責任を果たさない安倍前首相

一昨日、衆参議院運営委員会で、安倍晋三前首相が首相在任中に行った「桜を見る会前夜祭の夕食会の費用補填問題」に関し、国会答弁に誤りがあったと訂正、謝罪し、各委員からの質疑が行われました。衆参それぞれ1時間の委員会開催でしたが、安倍前首相の説明に納得した国民は、ほとんどいないと思います。

テレビの中継を見たわけではありませんので、全てのやり取りを承知しているわけではありません。今日は、マスコミではあまり取り上げられていないと思われることで、私が疑問に感ずることを少し述べてみたいと思います。

第一は、安倍前首相は、どの国会答弁に誤りがあったのか、具体的に説明していないことです。12月21日に衆議院調査局は、立憲民主党からの調査依頼を受け調査した結果として「33件の答弁で118回の『虚偽答弁』があった」と回答しました。その内訳は、「①事務所の関与はない②ホテルの明細書はない③補填はない」の3パターンの調査の項目で、①は70回、②が20回、③が28回の計118回の「虚偽答弁」があったというものでした。

ここで私が指摘したいのは、テレビや新聞の報道で知る限り、安倍前首相が、この衆議院調査局が指摘する118回の虚偽答弁について、全てを認めているようには思われないのです。「国会の答弁に誤りがあった」というのであれば、最初にやるべきことは、具体的に「いつのどの答弁が誤りであり、正しくは・・・であったった」ということを一つひとつ明確にすべきです。国会におけるすべての質疑は、議事録として残っているのですから、どの部分が誤りであるか明確にすることは、簡単なことです。その一つ一つについて、きちんと「修正箇所」を明示し、修正内容を示すのが、当然やるべきことだと私は思っています。残念ながらそれが行われた形跡は全くありません。野党の質問でも、その点を明らかにする質問はなかったように思います。そこを明らかにしなければ、いくら「答弁の訂正」と言っても、何が訂正されるべきことなのかが不明のままです。その結果によっては、衆議院調査局の調査自体も問われることになるからです。

全体で1時間という短い時間での質疑ですので、「そこまで質問していたら時間が足りない」ということかもしれませんが、「虚偽答弁」を質していくというのであれば、まずここから出発するのは当然のことです。そのためには、安倍前首相に、委員会前に「虚偽答弁」と「修正・訂正内容」を明示させるべきでした。そのことは、「虚偽答弁」を行ってきた安倍前首相が最低やるべきことだったはずです。

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第二は、118回にも及んだ(衆議院だけ)「虚偽答弁」によって奪われた、野党の質問時間の問題です。例えば内訳の「①事務所の関与はない」と関わる「虚偽答弁」は、70回にも及んでいます。安倍前首相が「関与を否定」する答弁を繰り返したために、当時野党の質問者は何度も同じ質問を繰り返さなければならないことになってしまったのです。もし、最初の質問で「事務所の関与」を認めていれば、他の69回の質問をする必要はなかったのです。衆議院調査局が調査した期間は、2019年11月~203月までですから、「虚偽答弁」が行われた委員会のほとんどは、国会の委員会の中でも最も重要な予算委員会だったということになるからなおさらです。

国会では、質疑者の持ち時間はあらかじめ、決められています。その限られた時間の中で、どれだけ多くの課題について、質疑を進めていくのかが、委員には問われることになります。質疑者にとっては、一分一秒が大切な時間になります。テレビ中継される委員会で、答弁が不十分だったときに理事の委員が、議長席に詰め寄り風景を見られることがあると思います。その場面(いつもではありませんが)で時々、委員長が「速記を止めてください」と声を上げることがあります。この声がかかった時には、質問時間の経過がそこで中断することを意味しています。それは、一人ひとりの質疑者にとっては、本当に貴重な持ち時間になっているからです。

ここで私が言いたいことは、安倍前首相の「虚偽答弁」の繰り返しによって、質疑者の貴重な持ち時間と言うか議員として果たすべき、仕事を奪われてしまったということです。「偽証答弁」は、後で修正することができたとしても、安倍前首相の「虚偽答弁」によって奪われてしまった議員の質問時間は、絶対に取り戻すことはできません。一昨日の安倍前首相の発言、答弁を聞いていても「偽証答弁に対する謝罪」はあったかもしれませんが、この貴重な質問時間を奪ったことに対しての謝罪は一言もありませんでした。私は、質問時間を奪ってしまった責任は、極めて重いと思っています。このことだけでも、議員辞職するほどの責任があると考えています。

「118回の偽証答弁」と書いてきましたが、それはあくまでも衆議院での数字です。当然のことですが、安倍前首相が衆参両院で釈明したように、参議院でも同じように「虚偽答弁」をくり返しています。辻元衆議院議員は「100回を超える偽証、だから国会議員を辞任すべき」と迫ったのですが、安倍前首相の国会での偽証は、100回どころか200回を超えていると思われます。これでも「責任をとらないのか」と厳しく問われるのは当然のことです。

マスコミ報道では触れられていない私なりに疑問だと感ずる問題点を指摘してきましたが、ホテルからの明細書問題も含め、疑惑は深まり解明されなければならない問題が残ったままです。安倍前首相が繰り返してきた「虚偽答弁」の責任は極めて重いものです。安倍前首相は、これらの疑問に対し、誠意を持って国会の場に置いてきちんと説明すべきです。野党がそれを求めるのは、当然のことです。

いのちとうとし

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