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2020年12月18日 (金)

『82年生まれ、キム・ジヨン』

2016年に韓国で出版されたベストセラー小説です。2018年に日本版が刊行されました。結婚、出産を機に仕事を辞めて、家事育児に忙しくしていたキム・ジヨンが、ある日他人が乗り移ったような言動をはじめるというところから始まります。

キム・ジヨンは、父方の祖母と両親、二歳年上の姉、五歳違いの弟と一緒に暮らしていました。温かいご飯の配膳される順番は男の子からと決まっている。女の子が生まれると謝らないといけない。一家をもり立てるのは男の子であり、それが一家の幸せであるということなど、キム・ジヨンが生まれて、学生時代、就職までの様々な性差別や不平等さが書かれています。

82

韓国の話ではあるけれども、日本もあまり変わらないと感じる場面があります。

学生時代のことが書かれている部分では、学校給食の場面があります。ランチルームで出席番号順に配膳されるのですが、出席番号は男子が先になっているため、いつも食べる時間が遅くなり叱られるのは女子です。不公平だと感じながら,それを言っていいのか悩んだ末、自分の思いを伝えることで順番が変わったところなどを読むと、「おかしい」と思ったことをはっきり口に出して主張することで物事が変わっていくのだということを改めて感じました。

理由なく区別されることの生きにくさや不平等さに気づき、おかしいと思えば声をあげていかなくては何も変わらないとも思いました。

今年、映画化もされているみたいなのですが、小説とは少し内容が違うようではあります。中国地方での上映はまだされていないようですが、見る機会があればみたいと思っています。

M.I

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コメント

僕はこの映画を10月中旬に東広島で見てきました。
同時に上映されていた「みをつくし料理帖」と一緒に同じ日に二本見た日です。
10月にやっていたので、この後はレンタルになるかもしれませんね。
ストーリーは、子育てのストレスなのですが、家族がよく支えて自分の居場所を見つけるような話で見た人も頑張ろうと思えるような映画でした。

金星さん
コメントありがとうございます。
私は、この映画は見ていませんが、「みをつくし料理帖」の方は、愛読書で、全編出版を待って読みました。
今日、明日は休みのため、Ⅿ.Iさんに連絡がとれませんので、月曜日にコメントがあったことを紹介します。

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