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2021年1月 1日 (金)

新たな決意で核のない平和な世界を目指そう ――そのためにも、「成功例」から学ぼう――

新たな決意で核のない平和な世界を目指そう

――そのためにも、「成功例」から学ぼう――

 

明けましておめでとうございます。昨年は、コロナの世界的蔓延で、できれば歴史から「削除」してしまいたいようなことが多く起きましたが、それでも何とか新年を迎えることができました。今年こそ、希望に満ちた素晴らしい一年になることを祈っています。

そう考えられる根拠として、1月22日を挙げておきましょう。

 

2021年1月22日

核兵器禁止条約発効 !!

 

条約の発効が最終目標ではありません。それに続く目標を設定しておきます。それは、

 

次の目標は「日本政府が批准」

期限は2030年

 

これも大切な目標ではあるのですが、これだけでは物足りません。改めて「新年の決意」として次の大目標を掲げます。さらに目標達成のためには何をすれば良いのかをまとめておきましょう。

 

まずは大目標です:  2040年までに核のない世界を実現する

これを、平和市長会議が提唱した「2020ビジョン」に倣って、次のように呼ぶことにします。

 

― 2040 ビジョン ―

核兵器禁止のための緊急運動

 

以上をまとめておきましょう。

2040ビジョン

  • 出発点: 今
  • 最終目標: 2040年までに、核なき世界の実現と核の脅威からの解放を達成
  • 中間目標: 2030年までに、日本政府が核兵器禁止条約を批准する

 

ここで、「2040年」、そして「2030年」という期限を付けたのは、ナポレオン・ヒル氏の有名な言葉、「期限のない目標は夢にしか過ぎない」に従って、実現可能性のある命題にしたかったからです。

Photo_20201230211201

2040年にも意味があります。今から20年という時間は歴史を反映しているからです。次回掲げる「成功例」のリストの中には、1996年の国際司法裁判所による「勧告的意見」の採択が入っています。その重要性も次回改めて考えることにしますが、それから約20年経って、2017年にもう一つの画期的成果として「核兵器禁止条約」が採択されました。1月22日には発効し、「国際法」として力を持つことになります。それをもう一段高めることになる「核廃絶」までに、それと同じくらいの時間が掛る、つまり20年掛る、と想定するのはそれほど不自然ではありません。

この目標達成が可能だと信じているのは、核廃絶に向けたこれまでの人類の歩みがその方向を明確に示しているからです。敢えて「成功例」と名付けて、次回、重要なものをリストアップします。

それは、核兵器禁止条約の発効は歴史的な出来事ではありますが、それに至るまでに、重要な出来事がいくつもあるからです。より大きな枠組みの中でこうした出来事をまとめて見直すことで、これからの活動のヒントが得られます。

「成功例」をまとめる上で最初に確認しておきたいのは、私たちにとって、「当り前」のことは「当り前」だときちんと言っておくことの大切さです。私たちの抱えている問題が大きくても、その大きさに目を奪われて、「当り前」が見えなくなっているような気がしないでもないからです。

  • 核兵器が、道義的立場から許されないことは、広島・長崎の惨禍を知る人にとっては当然のことであり、「絶対悪」とまで表現する被爆者も多くいます。平和宣言でもこの言葉を使っています。この一点だけから考えても、それを法的な枠組みに置き換えれば、「力の支配」を否定して「法の支配」を最優先してきた人類史の流れの中では、核兵器が「国際法違反」であることは誰も否定できないはずです。1945年に人類は、その事実を言語化して、「宣言」または「条約」の形で世界を縛る「原則」として採用することだけをすれば良かったのです。
  • アメリカの「独立宣言」のように、自明の理を言語化することで、「法の支配」が始まるはずだったのです。そして、「法の支配」とは、言葉に意味のあることを大前提として、その言葉の意味を尊重し、言葉で示された内容を正確に行動に移すという合意に他なりません。法律の世界ではラテン語を使って、「pacta sunt servanda」 ​(「契約 (合意) は守られねばならない」という原則ですが、短く「約束履行義務」と表現しておきます) と呼ばれますが、核兵器廃絶の運動の中で私たちは、この原則に依拠して、核兵器を廃絶するという行動を求めてきました。この点を改めて強調する必要があります。
  • この点をまず確認した上で、にもかかわらず、世界で「力」に依存する政治を維持してきた勢力が、核兵器の合法性を強く主張してきた事実があります。それも、言葉の意味を捻じ曲げること、民主的なプロセスと世論の双方を無視することと一体の主張でした。その結果として、私たち市民、特に被爆者が、長い苦しい努力を強いられることになったのです。それは、当り前の真実を「真実」と認めさせ、それを元にした政治を実現させるための努力でした。もう一つ確認しておくべきことは、このような努力によって、仮に時間が掛ったにせよ、目標は一つずつ、ゆっくりではありますが「確実に」実を結んできたのです。

以下、これまでの成功例のリストを御覧頂き、そこから得られる教訓を元に、「2040ビジョン」を成功に導くための作戦を練りたいと考えています。スペースが足りなくなりましたので、それは次回に。

[2021/1/1 イライザ]

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