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2020年12月13日 (日)

全棟保存を求めて―写真展 旧被服支廠の記憶

旧広島陸軍被服支廠の保存運動の中心的役割を担っている「旧被服支廠の保全を願う懇談会」が主催する「旧被服支廠の写真展」が、今月4日から12日まで袋町の広島市まちづくり市民交流プラザの1階展示室で開催されました。私も、最終日の昨日会場を訪れました。

20201212_094524  

一年前、広島県が「旧広島陸軍被服支廠は1棟のみを保存し、他は解体する」という方針を明らかにして以来、多くの市民から「全棟保存」を求める声が上がりました。広島県原水禁も本年1月に「全棟保存」を求める要請書を提出しました。こうした動きを受け、広島県は、3月県議会において、原案を撤回し、1年間かけて再検討するという方針を明らかにしました。

そして広島県は、今年3月に倒壊の危険性があるとして撤去した実物のレンガ塀を用いて耐震性を調査しました。その結果、(これまでの3分の1程度の)耐震補強費用での修理でも、「震度6~7の地震で倒壊する恐れが低い」との簡易診断が出ました。これを受け、湯崎広島県知事は、前提条件の大きな変化を受け、有識者会議による詳細な検討と、保存策と活用案を分離して検討する可能性を表明しました。(以上は、写真展会場で配布された資料より引用)

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この写真展に展示された写真は、「旧被服支廠の保全を願う懇談会」が発行した「赤レンガ倉庫は語り継ぐー旧広島陸軍被服支廠被爆証言集―」に掲載されているものの一部が展示されましたが、拡大され、まとめて見ることができ大変良い写真展でした。

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 被爆者切明千枝子さん提供・保育所の風景

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四國五郎「わが青春の記録」より

 昨日で終了したのが残念ですが、広島市まちづくり市民交流プラザも、コロナ対策で14日(月曜日)からは、原則使用禁止となるようですので、この写真展も、もし1週間遅れの開催予定であれば、開催中止となっていたと思われますので、全日程開催できましたので、本当に良かったと思います。

「旧広島陸軍被服支廠」全棟保存をめぐる広島県の動きが、現在いまひとつ見えないところがありますが、写真展のタイトルにあるように「全棟保存」を実現させるため、この一年間の関心の高まりを大切にし、私たちの運動も強化しなければならないことを教えられた写真展でした。「一度壊されてしまったら再び元に戻すことはできない」ことを、声を大にして言いつづけなければなりません。

いのちとうとし

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