「平和大通り樹木探索のつどい・秋編」に参加しました。
竹屋公民館主催の「平和大通り樹木探索のつどい・秋編」が、昨日開催され、夫婦で参加しました。集合場所は、鶴見橋西詰。午前9時半スタートです。受付を終えると、3班に分かれます。私たちのグループは第3班です。30人の募集に対し、参加者は23名。案内をしていただくのは、竹屋公民館を中心に活動を続けておられる「平和大通り樹の会」の会員の皆さん。3班のガイドは、長谷さんです。代表は、10月6日のブログ「平和大通りを歩いてみませんか」で紹介をした小林みどりさんです。小林さんは、もちろん今回も参加されています。
竹屋公民館から諸注意があった後、いよいよ「探索」がスタートしました。「鶴見橋、昔からあった橋ではありません。江戸時代には、この場所に鶴が飛んできていました。向こう岸には、見張り小屋がありました。」「この場所を踏んでみてください。反響するのがわかりますか」鴬張りになっているようです。この場所は何度通っていますが、初めて聞く話です。
そんな説明からのスタートでしたが、いよいよ本格的な樹木の探索です。最初の木は、トウカエデの木です。落葉を見れば、間違いなくカエデの葉です。赤く紅葉しています。トウカエデは、平和大通りに220本植わっており、3番目の多さです。ちなみに一番多い木はクスノキで381本、2番目はケヤキの232本です。
スタート時に10個の空欄で区切られ、その中に樹木の名前が書かれている資料が手渡されました。樹木ごとに葉をスケッチするための用紙です。この空欄ごとに葉のスケッチをすることになります。
トウカエデもその中の一つです。落葉を拾い、簡単なスケッチをします。「2分間で葉の形、葉脈など特徴を書いてください。」と注意があります。
そんなことを繰り返しながら、10種類の木を中心に巡っていきます。
被爆者の森でも何本か紹介がありました。先日は気がつかなかったのですが、「北海 ライラック 道被爆者協会」と書かれた説明札が、砂に汚れて放置されています。
よく見ると、そのすぐそばに、ほんのわずかですが木の跡が残っています。説明札を移動させて、写真を撮りました。写真では、北の字のちょうど真上に小さく映っています。暑さに耐えられず枯れてしまったのか原因は不明ですが、ちょっと気になります。北海道の道木となっているのは「エゾマツ」ですが、あたたかい広島では育たないということで、代木としてライラックが送られてきたようです。それでも育つのには難しかったのでしょうか。広島県被団協のみなさんと相談して、何とかかわりの木が植えられるように努力したいと思います。
10本の木には入っていませんが、広島市の花「キョウチクトウ」のエピソードを聞きました。配布された資料の中に、・葉っぱが無い木・花が逆さまに咲く木・棘のある木など「面白いいろいろな樹木」が紹介されています。その中に「毒のある木」として4種類の木が書かれています。実はその一つに「キョウチクトウ」があり、「フランスでは、このキョウチクトウの木をバーベキューの串として使ったため、肉を食べ亡くなった人がいるのですよ」と説明されびっくりです。初めて聞く話です。
季節外れともいえますが、広島第一県女の慰霊碑の横のキョウチクトウは、まだ花をつけていました。こんなエピソードを聞きながら見ると別の感覚が湧いてきます。
広島の花は「キョウチクトウ」だと紹介しましたが、広島の木は、平和大通りに一番多く植わっている「クスノキ」です。
ハガキになる木も紹介されました。タラヨウの木です。葉の裏に文字が書けます。
同行された「平和大通り樹の会」の会員の一人が、この木の葉に宛名を書き、切手を貼って本当に郵便局に投函されたそうです。きちんと届いた現物を持参され、それを見せていただいたのですが、プライバシーのこともあり、それを写真で紹介できないのが残念です。
平和大通りには、どんぐりの実を付ける木が沢山あります。どんぐりのハカマもそれぞれに特色があることを知りました。持ち帰ったドングリの袴です。
違いが分かりますか。ウロコ状のもの、トゲトゲのもの、シマシマのもの。多様です。どんぐりの形にも違いがあることがわかりました。
この日の行事は、12時で終了です。ちょうどクリスタルビルの前まで来たところで、時間となりました。最後の木は、「ベニバナトチの木」です。
この木も、季節外れの花を付けていました。てっぺんですので見えにくいのですが、小林みどり代表が双眼鏡を持ち出し観測した結果、花であることが確認できました。
写真のように青空が広がる好天に恵まれた「平和大通り樹木探索の集い・秋編」になりました。花の咲くシーズンの「春編」にもぜひ参加したいと思いました。
いのちとうとし
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