ヒロシマ平和絵画展―被爆75年 あの日から今 そして未来へヒロシマの心をつなぐ
旧日銀広島支店で、24日までの会期で「広島平和絵画展」が開催されています。私も、このブログで紹介したことがある藤登弘朗さんから、案内状が届いており、昨日足を運びました。
この絵画展は、「多くの画家たちが“ヒロシマ”をテーマに作品を制作し、平和を願い核廃絶を訴えてきました。被爆75年を機に、本企画の趣旨に賛同する広島市在住のプロとアマチュアの作家が‟ヒロシマ”をテーマにした作品を持ち寄り、絵画展を開催しました。この開催を通して平和と核廃絶への思いを共有し、さらに創作活動を高め合い“ヒロシマの心”を未来につなぐことができればと考えております。」(「ごあいさつ」から引用)との趣旨で、14名の作家が賛同し、今年初めて開催されたものです。
会場には、全部で52枚の絵画と6個のオブジェが展示されています。入ってすぐのフロアーには、小品が並んでします。そこですぐの目に飛び込むのは、吉野誠さんのアルミを使ったオブジェです。吉野さんの作品との久しぶりの出会いです。
真ん中ほどに「被爆アオギリの前で被爆ピアノの演奏」と題した作品があります。右横にこの被爆アオギリとゆかりの深い沼田鈴子さんの写真が、簡単な被爆状況の紹介文と共に立てかけられています。
一渡り見終えて、奥の展示場に移動します。入り口に受付が設けられています。検温を受け、出品目録を受け取ります。受付には、私に案内状を送っていただいた藤登さんが、座っておられました。
この展示場には、いただいた作品目録に掲載された作品が並んでします。100号を超える作品が何枚もあります。このフロアーで最初の目に付いたのは、久保田辰男さんの水彩画3枚です。被爆樹木が描かれています。私も訪ねたことのある被爆樹木ばかりです。その一枚「被爆樹木ナツミカン(光明院)」です。
そのすぐ横に藤登さんの水彩画が並んでします。ずっと進むと、私の知人西村不加止さんの作品2点「希 NOZOMI」「複 ヒロシマ2011」(下の写真)が並んでいます。
西村さんの絵画展には何度か行ったことがありますが、ここでも足を止めてゆっくりと見ます。そのすぐそばに、吉野誠さんらしいタイトルの油絵2枚があります。さらに進むと、見たことのある絵が目に飛び込んできました。
4月8日のブログ「『原爆の絵8号碑』の除幕式」(https://kokoro2016.cocolog-nifty.com/shinkokoro/2020/04/post-affde8.html)で紹介した米田勁草さんの絵の原画「広島不虚―ひろしまむなしからずー」です。
今回の「広島平和絵画展」を最初に呼びかけられたのが、米田勁草さんだったそうです。そのことは、昨日(10月19日)の中国新聞1面の「天風録」に書かれていました。
ところで今回の絵画展には、旧陸軍被服を取り上げた作品が、5点もありました。下は、寺本三省さんの作品です。
出品目録に並んでいる作品は、31点ですので、同じ題材の作品が5点もあるということは、旧陸軍被服支廠への関心の高さを表しているように思えました。原爆投下機エノラゲイを取り上げた野尻純三さんの「広島・長崎の涙」には、珍しく「アメリカB29爆撃機(通称エノラゲイ)」と題する解説文雅楽の下に取り付けられていました。
今日の受付当番は、西村さんですので、私は今日もう一度行くことにしています。この「ヒロシマ平和絵画展」は、24日まで開催されています。ぜひ行ってみてください。
いのちとうとし
[お願い]
この文章の下にある《広島ブログ》というバナーを一日一度クリックして下さい。
« 第13回中国人受難者を追悼し平和と友好を祈念する集い | トップページ | 「今でしょ!」・その2 ――「SUGA」政権は「本気」―― »
「文化・芸術」カテゴリの記事
- 旧被服支廠の慰霊祭と講演会(2025.02.11)
- 第51回在日朝鮮学生美術展(2025.01.21)
- 「戦争ホウキと折り鶴」-旧日本銀行広島支店(2025.01.19)
- 日朝友好広島県民の会2024年度総会(2024.12.19)
- 江戸・戦前の広島を発見!(2024.12.17)
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 高レベル放射性廃棄物の最終処分場建設問題で説明会(2025.02.17)
- ノーベル平和賞メダルー広島県被団協代表者会議(2025.02.16)
- 2025年2月のブルーベリー農園その2(2025.02.15)
- 日本銀行広島支店慰霊碑―つづき(2025.02.14)
- 日本銀行広島支店慰霊碑(2025.02.13)
« 第13回中国人受難者を追悼し平和と友好を祈念する集い | トップページ | 「今でしょ!」・その2 ――「SUGA」政権は「本気」―― »
コメント