安倍政治の継承は許さないー9月「3の日行動」の訴え
昨日、午後5時半から「戦争させない・9条壊すな!ヒロシマ総がかり行動実行委員会」が呼びかけた「9月の『3の日行動』」が、本通電停前で実施されました。
「参院選1年ヒロシマ・アピール行動『さよなら安倍政権』」と銘うって行った7月21日以来1か月半ぶりの行動です。そして、先月28日の安倍首相の辞任表明以降、初めての街頭行動となりました。
ですから当初予定していた「さよなら安倍政権」のテーマを「安倍政治の継承を許さず 今こそ憲法を活かす政治の実現を!」に変えての行動です。
昨日は、「歌声9条の会」の歌でのアピールを入れながら、各団体の代表5人が、それぞれの立場から次々とアピール。私も世話人の一人として「戦争をさせないヒロシマ千人委員会」を代表してマイクを握りました。締めくくりは石口俊一代表世話人のアピールで行動は終了しました。参加者は、41人です。
私は、次のような内容を訴えました。
安倍首相の辞任会見を聞きながら違和感を覚えたのは私だけなのだろうかということです。中でも一番の違和感は、森友・加計学園問題などを質された時です。相変わらずの「間違いはなかった。問題はなかった」との強弁が今回も繰り返されました。あまり期待はしていなかったのですが、首相を辞任するのですから、少しは謝罪の言葉があるのかと会見の模様を眺めつづけたのですが、強引だった国会答弁をなぞるだけでした。公文書が改ざんされ、一人の命が失われたことへの反省の姿をついに見ることはできませんでした。そして河井問題をはじめ、「責任を重く感じた」すべてについても、今回も説明責任を果たすことは全くありませんでした。
それどころか、辞任を表明しながら、残された在任中に、「敵地基地攻撃能力の保有」の方向性を決めるというのですから、あきれるばかりです。この政策が、「専守防衛」の理念すら逸脱する憲法違反であることは明白です。どこまで憲法違反の政策を推し進めれば満足するというのでしょうか。
ところで、自民党の総裁選びがはじまりましたが、すでに選挙告示前にもかかわらず菅総裁の誕生が確実と言われています。菅さんは「安倍政権の取り組みをしっかり継承し、さらに前に進めるために私の持てる力をすべて尽くす覚悟だ」と強調しています。憲法違反の政策をごり押しし、お友だち優先の政治、失敗した「アベノミクス」の強調、差別分断の拡大固定化、間違いだらけだった新型コロナウイルス対策などなどが、継承され引き継がれたのではたまったものではありません。また沖縄・辺野古基地建設が推進されることも間違いありません。そして河井夫妻を押し続けてきたのも安倍首相とともに菅官房長官であったことを忘れてはなりません。そして何よりも危惧されるのは、官房長官記者会見での「記者の質問を無視し、記者を小ばかにした上から目線の姿勢」に象徴的に表れている政治姿勢です。その姿からだけでも、安倍政権を継承するという菅政治の危険性が見えてきます。
安倍首相が辞任したといっても、政治の姿勢・方向が変わることがないのは、はっきりしています。残念ながら、私たちの行動によって安倍政権に終止符を打ち事はできませんでした。ですから今まで以上に、安倍政権とその後継政権が進める民主主義を無視した政治の姿勢を厳しく問い、憲法を擁護し誰もが安心して暮らせる政治を取り戻すための運動を強化することが、これからも続く私たちの課題です。
いのちとうとし
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