安保法制に反対する府中市民の会の8.19リレートーク
府中市の小川敏男さんから、「府中市民の会の8.19行動」の写真とともに次の原稿が送られてきました。小川さんの了解をいただきましたので、紹介します。
今年は戦後75年、広島の暑い夏が終わりました。今年は新型コロナウイルス対策のため平和祈念式典などの行事に参加できませんでした。そこで阿川弘之さんの「春の城」を読んでみました。いまや阿川弘之さんより娘さんの阿川佐和子の方が有名です。土曜日の朝7時30分からの「サワコの朝」を見ておられる方も多いと思います。肝心な小説「春の城」のことですが、内容は第二次世界大戦という激動の時代を生きた青春物語です。広島の原爆の惨状などが詳しく書かれていますが、戦争の状況について次のように書かれています。
大学を卒業と同時に海軍の軍務に服し、コロナウイルス発祥の地・武漢(漢口)へ派遣されますが、その地の海軍の状況を『海軍士官専用の慰安所がある。参謀達もその他の士官達も、連夜此処で酒と歌と女で暮らしていた。耕二も着任後屡々(しばしば)此処へ遊びに通ったが、比島沖海戦の終わった頃、知らない民間人から『毎晩あの馬鹿騒ぎでは、海軍も負けるのが当たり前ですね』と云われ、なさけない気がして、それ以来ふっつり行くのを止めて了(しま)った。」と。
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比島沖海戦とは、1944年10月23日~26日、フィリピン周辺海域で行われた日米両艦隊による海戦で、参加兵力(日本側水上艦艇77隻、飛行機約700機、アメリカ側152隻、約1300機)、先頭距離、死傷者数などにおいて史上最大の海戦と言われている。 |
8月8日付の中国新聞には、一橋大名誉教授(東京大空襲記念館の館長でもある)吉田裕(ゆたか)さんの「日中戦争以降の全ての日本人の戦没者は軍人と民間人を合わせて約310万人だった。戦艦大和などの艦船の沈没による戦死者が約36万人にもなっている」との記事が掲載されていました。
片や毎晩の馬鹿騒ぎ、片や海軍の艦船の沈没による戦死者が約36万人。いろんな行事に参加はできませんでしたが小説「春の城」を読んで学ぶことは多いと思ったところです。
そして8月15日夜に放映されたNHKの「忘れられた戦後補償」では、「国家総動員体制で行われた日本の戦争で310万の日本人が命を落としたが、そのうち80万は民間人だった。しかし、国は民間被害者への補償を避け続けてきた。一方、戦前、軍事同盟を結んでいたドイツやイタリアは、軍人と民間人を区別することなく補償の対象として補償してきた」という内容をとりあげていました。
この「忘れられた戦後補償」は、「軍人と民間人を区別しないドイツとイタリアと、民間人を補償の対象としない日本の違いは何なのか、国家が進めた戦争の責任を問う」番組でした。日本は軍人や軍属には60兆円の補償がされましたが、空襲被害者などは何も補償されていません。
現在の福島原発の被災者や新型コロナウイルスで休業を求められた商売人の人はわずかしか補償されない理由がよくわかります。日本政府は民間人に冷たく権力に近い人には手厚いというのが戦後一貫国の政治姿勢だということです。
安倍首相は、森友や加計学園に見られる民間人に冷たく権力に近い人には手厚いという政治姿勢を貫き、いま日本の防衛を「専守防衛」から、新しく外国の基地を攻撃する「敵基地攻撃」という方向に変えようとしています。
しかし、8月2日の中国新聞に掲載された全国世論調査では「専守防衛を厳守」が76%だったのに対し「憲法9条を改正し軍隊として明記」は17%だったと報道しています。世論調査結果からも国民は誰も敵基地攻撃を求めていません。安倍首相が進めている敵基地攻撃という新しい方向に反対していきましょう。そのためにも安保法制反対の取り組みにご支援をお願いいたします。
小川敏男
小川さん、ありがとうございました。私もNHKの「忘れられた戦後補償」を同じ思いで見ました。
いのちとうとし
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