みてきました! 教科書展示会
毎月19の日行動を実施している府中の仲間から、行動の報告(6月は3カ所で実施)とともに次のような文章が送られてきました。教科書展示会については、このブログでも17日に「教科書展示会に行こう!市民の意見を届けよう!」(https://kokoro2016.cocolog-nifty.com/shinkokoro/2020/06/post-379e48.html)で紹介していますが、実際に展示会に行った仲間からの報告です。
土砂降りの雨が降る 18 日(木)昼から図書館に行って、教科書を閲覧し、アンケートに記入してきました。ただし記入は面倒なので、あらかじめ書いたものをアンケートの裏に貼りつけました。それが次です。
一.なんで教科書によってこんなに違うのでしょう か!
例えば、戦争の大義名分と被害の様子についてです。「育鵬社」という教科書は、「長く東南アジアを植民地として支配していた欧米諸国の軍隊は、開戦から半年で、ほとんどが日本軍によって破られました。これによって、東南アジアやインドの人々は独立への希望を強く抱きました。(略)日本政府は1943(昭和18)年11月、アジア各地域の代表を東京に集めて大東亜会議を開きました。日本の南方進出は石油資源の獲得を主な目的としましたが、この会議以降、アジアの国々を欧米による植民地から解放し、大東亜共栄圏を建設することが、戦争の目的として、より明確にかかげられるようになりました。」
一方、「学び舎」という教科書は、「日本は、この戦争の目的を、東南アジアの国々を欧米の植民地から解放して『大東 亜共栄圏』をつくるため と宣言していました。長い間、植民地支配に苦しんでいた人びとのなかには、独立への期待も生まれました。しかし、日本軍は、日本語学習やおじぎなどの生活習慣を強制しました。シンガポールやマラヤ(マレーシア) では、中国系住民を『日本の敵対者』とみなして、多くの人びとを虐殺しました。また、占領地で、食料を取り立て、石油や鉄鉱石などの資源を奪い、現地の人びとを労務者として重労働にかりたてました。このようななかで、人びとは抗日運動や独立運動を起こしていきました。」
二.「育鵬社」と「学び舎」でまったく内容が違います!
歴史は立場によってさまざまな見方があるでしょうが、史実にもとづいた内容にするべきです。
2015年に閣議決定された「戦後70年談話」に助言した有識者懇談会の報告書では、「植民地解放」のために戦ったとはいえない。1941年12月の対英米開戦以降の戦争は、「進出」ではなく「侵略」だったとしています。教科書の内容が180 度も違ったら教科書の候補にすべきではないと思います。
三.史実に基づかない「育 鵬社」の教科書を採用しないことを求めます。
内容はお配りしました資料『教科書展示会へ行こう!市民の意見を届けよう!』と同じですが、府中市の教科書候補に「学び舎」がないことこそ一番の問題です。
広島市内の一部や東広島市のようにすでに終了したところや明日(25日)までとか今週中という自治体も多いようですが、17日のブログを見ていただければわかるように7月に入っても開催集中という所もありますので、ぜひ一人でも多く、行って意見を出してください。
いのちとうとし
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