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2020年3月 2日 (月)

広島市のにぎわいづくりと平和大通り―その3 市民の声を大切に

先月28日に「平和大通りのにぎわいづくり」に関わる広島市の予算を紹介しましたが、今日は、そこから私なりに見えてきた疑問や問題点を考えます。

その第1は、「Park-PFI制度」という市民には耳慣れない言葉についてです。

「PFI」とは、「Private Finance Initiative:プライベート・ファイナンス・イニシアティブ」の略で、内閣府のホームページでは「公共施設等の建設、維持管理、運営等を民間の資金、経営能力及び技術的能力を活用して行う新しい手法です。」「PFIの導入により、国や地方公共団体の事業コストの削減、より質の高い公共サービスの提供を目指します。」としています。1997年に法が施行され、2000年代の初めの国会でも多用された言葉です。

予算書では、「Park」という言葉が加わっています。調べてみると「Park-PFI制度」は、国土交通省が定めた制度で「2017年(平成29年)の都市公園法改正により新たに設けられた、飲食店、売店等の公園利用者の利便の向上に資する公募対象公園施設の設置と、当該施設から生ずる収益を活用してその周辺の園路、広場等の一般の公園利用者が利用できる特定公園施設の整備・改修等を一体的に行う者を、公募により選定する『公募設置管理制度』のこと。」ということだそうです。

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広島市議会・経済観光環境委員会

 さらに国土交通省は、制度ができた背景として「公園施設の老朽化が進行し、その魅力を十分発揮できていない都市公園も散見されている。人口減少が進み、地方公共団体の財政制約等も深刻化する中で、公園施設を適切に更新し、都市公園の質を向上させること」と説明しています。本来の目的は、「公園の老朽化対策」だったようです。

ここで「平和大通りは、老朽化した公園?」「平和大通りに飲食店、売店を作るの?」という疑問がまず湧きます。

そして第2の疑問は、予算書がいう「道路となっている緑地部分を都市公園として位置付けるため、都市公園台帳を作成」し、道路を公園に変えるということです。道路である平和大通りをそんなに簡単に、公園に変えることができるのか。変えてよいのかということです。これは、疑問というより問題点といった方が良いと思います。

私なりの疑問点をとりあえず二つほどあげましたが、基本的には25日のブログで指摘したように「そもそも」という問題があります。もちろん「平和大通りを活用したにぎわいが必要」という意見もあると思います。ここで指摘しておきたいことは、考え方に違いがあるとき、これらの意見をどのように調和させるのか、そのためにどのように市民の声が反映されるのかということです。

この点に関して私には苦い体験があります。元安橋下流に移設された「カキ船」の問題です。計画が進められている段階では、全く市民に知らされておらず、私たちがこの移転計画の詳細を知ったのは、全ての手続きが終わり、計画が具体化した後でした。決定された後では、たとえその経過に問題があったとしても、どんなに市民が反対の声を上げても、計画を変えることはほとんど不可能です。ですから、基本計画を策定する段階から、市民の声を反映することができるシステムが絶対に必要です。

もう一つは、「平和行政」部門のかかわりです。これも「カキ船」問題を取り組んで分かったことがあります。「世界遺産原爆ドームのバッファゾーン」に関わる問題であったにもかかわらず、観光部門での論議が中心となり、市の平和担当のかかわりが非常に弱かったことということです。この経緯から予測されることは、「平和大通りのにぎわいづくり」も「観光の振興」事業として予算化されていますから、当然その「経済観光」担当が中心になって計画が進むことになるということです。25日のブログでも指摘しましたが、「平和大通り」は、平和の取り組みと深く結びついた場所です。計画策定の初めから、きちんと「平和担当」もかかわって進めることは当然のことのはずです。しかし「かき船」問題の経緯を考えると、果たしてそうなるのかと危惧せざるを得ません。

この問題は、これからがスタートです。このブログを読んで、一人でも多く関心を持っていただければと思います。

市議会が開催中です。26日に「経済観光環境委員会」が開催されましたので、傍聴に行きました。しかしこの日は、「補正予算」の審議する委員会でした。来年度予算は、今日から始まる予算特別委員会(全議員参加)で審議されます。10日、11日が「経済観光環境」関係となっていますので、もしこの問題が取り上げられるとすれば、この日になります。市議会の議論がどうなるのか注視したいと思います。

いのちとうとし

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