山口で春を見つける―大殿ひなさんぽ
今日、3月3日は「おひな祭り」です。山口で見つけた春の訪れとおひなさま巡りの話です。
義父の33回忌の法要を営むため山口に帰郷しました。法要は、3月1日の午前10時から、山口の古刹・龍福寺で営みました。15分余りの読経で法要は終りましたので、お墓参りの前に、お寺の周りで、春を探しました。
龍福寺は、弘治3年(1557年)に毛利隆元によって、陶氏の謀反によって自刃に追い込まれた大内義隆を供養するための菩提寺として、大内館跡に建立された寺です。
国の重要文化財に指定されている本堂の屋根は、現在のお寺では珍しくなった檜皮葺の屋根。本堂前の庭には、ウメやツバキなどの花が咲いています。その中でひときわ色の濃い花が目につきます。緋寒桜です。
お寺の方から「裏の墓地には、一本の木に白とピンクの花をつける梅の木がありますよ。」と教えていただき、墓地に足を運びます。2本あるようですが、直ぐ見つけることができました。その名も「源平梅」です。
1360年頃、山口に居館を移した大内弘世は、京都を模して町づくりを行ったといわれています。今も神社や地名などにその面影が残っています。「八坂神社」「上竪小路」「「錦小路」などなど。龍福寺のすぐそばの「大殿大路」もその一つです。大内文化だけでなく明治維新の面影を残す町並みが続くこの通りを中心に2月15日から1か月間「大殿ひなさんぽ」のイベントが開催されています。少し回ってみることにしました。
この地域では、古民家を活用して若い人たちが、モノ作りを始めています。その一つ、着物リメイクを中心とするショップ兼アトリエ「アトリエa.p.r」のひな飾りです。ミシンが目を引きます。
3月1日には、「ひなさんぽDay」としていろいろな企画が準備されていましたが、ここでも新型コロナウイルスの影響で、すべて中止となったそうです。龍福寺参道を使った「アトリエa.p.r」ファッションショーも予定されていたようです。参道の風景だけですが写真撮りました。
実施されればよい雰囲気だったことが想像できます。
その後一の坂川まで足を延ばし、醤油屋などの軒先を眺めて歩きました。少し歩き疲れて、大殿大路の古民家を改造した和菓子屋さんに入り「ぜんざい」を食べました。甘さ控えめの美味しい「ぜんざい」でした。
食べ終えて、お店を通り抜け裏口から外に出ました。そこは、龍福寺を取り囲むように作られた大内館の跡を残す公園になっています。ここには、戦後市営住宅が建っており、妻の実家もその一軒でした。発掘調査で現れた「石組溝」が展示されている場所が、ちょうどわが家がったと思われる場所です。
今回巡り歩いたこの地域は、妻と義妹が子どものころ遊びまわった場所だったようです。二人には、懐かしい散歩となりました。
いのちとうとし
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