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2019年12月10日 (火)

「原爆ドーム世界遺産登録記念集会」開催

 今年で「原爆ドーム」が世界遺産登録されて23年となる昨日午後6時から、原爆ドーム前で「原爆ドーム世界遺産登録記念集会」が、開催されました。今年は、写真を中心に紹介します。

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この集会を主催したのは、連合広島や広島県原水禁、広島県平和運動センターなど12団体で構成する「核兵器廃絶広島平和連絡会議」で、それぞれの団体から100名が参加しました。これらの団体は、いずれも、原爆ドーム世界遺産登録に大きな貢献をなした「署名活動」の担ってきた団体です。

集会では最初に主催者を代表して連合広島久光博智会長があいさつ。久光会長は、原爆ドーム世界遺産登録への歩みを振り返りながら、トランプ政権の進める核政策を厳しく批判するとともに、来年のNPT再検討会議に向けて取り組みを強化する決意を表明しました。

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続いて、連合広島、広島県被団協、広島県原水禁、KAKKIN広島のそれぞれの代表による献花が行われました。

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次に、連絡会議を構成する他の8団体代表による献水です。

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献水が終わると、この記念集会の集会アピールが提案され、全員の拍手で採択されました。集会アピールにこの記念集会の意義が集約されていますので、情勢部分を除いて掲載します。


原爆ドーム世界遺産登録記念集会アピール

今から74年前の1945年8月6日午前8時15分、この広島に人類史上初の原子爆弾が投下された。

爆心地近くにあった広島県産業奨励館は、「原爆ドーム」と呼称を変え、その歴史とともにここに立ち続けている。

今から23年前の1996年12月7日、「原爆ドーム」のユネスコ世界遺産登録が実現した。

原子爆弾の恐ろしさ、愚かさを後世に伝えるために、この「原爆ドーム」のユネスコ世界遺産登録に向けて、多くの市民や県民が一体となって、4年の歳月をかけて署名活動などの運動を取り組んだ。その熱い情熱の結集である、164万を超える請願署名が政府を動かし、世界遺産登録委員会の決定を手繰り寄せることとなった。

私たち、ヒロシマが求めてきたものは、「原爆ドーム」の建造物としての文化的価値の評価ではなく、「原爆ドーム」に刻まれた被爆者の慟哭と被爆の実相を世界の人々へ伝え、核兵器の使用は決して許してはならないという警鐘を鳴らし続けることにある。

(中略)

これらの動きは、国連で採択された「核兵器禁止条約」をはじめとする「核兵器なき世界」を切望する国際世論に対し、完全に逆行するものである。

こうした危機的状況だからこそ、ヒロシマの果たす役割は重い。

私たちは、「原爆ドーム」世界遺産登録の意義を再認識し、国内外の世論喚起を図るとともに、被爆の実相を着実に次世代に継承していくなど、核兵器廃絶と世界恒久平和の実現に向けた運動を強化していかなければならない。

私たちは、74年前の惨劇を目の当たりにし、今もなお「核兵器廃絶と世界の恒久平和実現」を無言で訴え続ける「原爆ドーム」とともに、思いを共有する多くの人との連帯の輪をさらに広げ行動することをここに誓う。


最後に広島県被団協の箕牧智之理事長代行が「来年は75年という節目を迎え、若いといわれた被爆者も後期高齢をむかえ、一段と被爆者の高齢化が進みます。来年4月の国連でのNPT再検討会議では、ニューヨークに行き証言活動をする中で、世界の成果の胸に突き刺さるような言葉を考えていきたいとの強い気持ちです。」と決意を込めた閉会のあいさつ。

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その後参加者一人ひとりが献花をし、記念集会は終了しました。

いのちとうとし

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