中国電力、上関原発ボーリング調査の中断を発表
中国電力は12月16日、上関原発の海底ボーリング調査の一時中断を発表しました。まずは、準備工事を始めようとした11月8日から1か月以上、心休まることなくボーリング調査は認めていないという意思を示し、現地で監視行動を続けてきた皆さんに、「本当にご苦労さんでした」という言葉を送ります。皆さんの粘り強い行動の成果だと敬意を表します。
私たちも広島市内の本通り入口や中電本店前で、毎週ボーリング調査を行う必要のないことの街宣宣伝を続けていました。ボーリング調査は1月30日まで行うことになっていたので、先週18日と今週は28日に予定していました。そして新年に入っても予定を入れておりましたが、嬉しい気持ちで計画変更をすることになりました。
12月3日には、国会内で集会も持たれ全国的にも大きく関心が広がり、ラムサール・ネットワーク日本からも抗議が行われ、どこかの英字新聞にもこの問題のニュースがあったのを見かけました。
全国の皆さんからも様ざまな形で、ボーリング調査をしないことの声を中電本店に寄せられ、心から感謝しています。
中断を発表した12月16日の中電のホームページをご覧いただければ、言い訳がましく「一時中断」と言い、上関原発の必要性を語っていますが、このままの状態で再開予定を発表することは不可能だと思っています。
まさに地元の人たちの、上関原発に反対するパワーを見せつけたと思っています。
祝島では来年の夏は4年に一度の神舞が行われますし、予想では来年の夏以降に「エネルギー基本計画」の見直し議論が開始されるでしょうし、中電もそれ以降まで「知らんぷり」をし、「責任転嫁」をする状態を続けるでしょうね。
しかし、これは大犯罪だと思います。国が「どうだとか、こうだとか」と言いわけをするでしょうが、事業者としての中電が「自分で決めない、決めようとしない」姿勢は許されないと思います。そして上関につぎ込んだ莫大なお金、これに対する責任も重大です。
そしていつの日か現・取締役らは退任の時期を迎え、これまた莫大な退職金を手にして、居酒屋かどこかで当時の同僚らと「ありゃあ最初から無理な計画だったよねー」と酒を酌み交わしている姿を想像すると、ますますムカツキます。
上関原発問題が公けになって来年で38年になりますが、22歳で大学を卒業して中電に入社したとしても、60歳定年退職の時期を向かえるのです。上関にずっと関わった仕事をしていたという人は少数だと思いますが、「私の人生は何だったのか」とも考えても欲しいですね。
木原省治
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