高校生が描いたヒロシマ「原爆絵画展」
広島国際会議場で8月7日から21日の会期で開催された「高校生が描いたヒロシマ『原爆絵画展』」が、同じ会場で12月21日から始まっています。
このブログでも8月の展覧会の模様を紹介しましたが、印象が強く残っていますので、改めて会場を訪れました。国際会議場の1階入り口には大きな看板が掲げられています。
会場は8月と同じ地下2階の小会議室ランが使われていますが、スペースは2倍に広がり、ゆったりと鑑賞できる環境になっています。
基町高校美術部で「原爆の絵」の製作が始まったのは、平成19年(2007年)からですが、これまでに137枚の絵が描かれたそうです。今回の「絵画展」には、そのうちの41枚が展示されています。8月の時には、37枚の展示でしたので、4枚増えています。その中、今年制作された作品は、11枚です。
ここに展示されていない他の作品も、会場真ん中に据えられたテレビで映像として流されています。ただ全部見ようとすれば、ちょっと時間が必要です。
会場に掲示された説明文によれば「完成した『原爆の絵』は平和記念資料館に寄贈され、証言者が修学旅行生などに被爆体験を話すときに、当時の状況を理解してもらうために使用」されています。
高校生が描くための被爆体験を語る証言者の名前を見ると、私も知っている何人かの被爆者の名前がありますので、より関心が強くなります。8月20日のブログでかなり詳しく「原爆絵画展」の様子を記述していますので、今回は触れません。
ただ、今度訪れてうれしかったことは、8月のブログでは「制作中」と紹介した小倉圭子さん作の「原爆の絵本・紙芝居」が、約1年かけて完成したと掲示されていたことです。
完成した絵本・紙芝居は3作品あるようですが、そのうちの紙芝居「ケイコの8月6日」が、今月11日に修学旅行で来広した東京の中学生に初めて披露されたそうです。
この絵画展は、1月12日まで広島国際会議場で開催されます。「原爆被害の実相を後世に伝える」高校生の取り組みとして、今年多くのマスコミでも取り上げられた基町高校美術部の「原爆絵画」を直接目にすることで、一人でも多くの人に高校生たちの思いを共有してほしいと思います。同じ原爆の惨禍を描いた絵の「市民が描いた原爆の絵」とはまた違う感想が得られるはずです。
いのちとうとし
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