三原地区労働センター総会に参加して~平和なくして労働運動なし~
11月22日、三原市民福祉会館において三原地区労働センター2019年度総会が開催されました。私も地区労センターの役員として総会に参加しました。三原地区労は、機関会議の開催や平和運動センターの運動課題を着実に実践している地区労です。総会後、核兵器廃絶と平和な世界の実現を訴える第22代高校生平和大使の北畑希実さんからスイス・ジュネーブの国連欧州本部訪問報告、そして高校生1万人署名活動実行委員会の岡野芽衣から毎月行っている核兵器の廃絶を求める署名活動の取り組み報告を受けました。
ここでは、戦争をさせないヒロシマ1000人委員会事務局を経験したものとして、県内15地区に組織されている地区労が各地域で戦争をさせない運動などをきちんと取り組むことを願って、当日配られた「戦争をさせない三原市民行動」の機関紙の記事を掲載します。
「安倍政権NO!」の声を上げよう!
日本国憲法公布から73年を迎えた11月。10月から11月にかけて天皇代替わりに伴う儀式・行事〔即位の礼(10/22)、国民祭典(11/9)、祝賀パレード(11/10)、大嘗祭(11/14~15)〕が行われました。安倍首相の音頭による万歳三唱。陸上自衛隊の礼砲が鳴り響く。先の大戦で「天皇陛下万歳」と叫びながら多くの人びとが死んでいったことを思うと、国民主権のもと戦前回帰を思わせる異様な光景でした。
日本国憲法の三原則(国民主権、平和主義、基本的人権の尊重)は、この時代の最も優れた憲法です。戦後74年間、日本は戦争に巻き込まれることなく、平和な「戦後」を続けてこられたのは「戦争放棄」「戦力の不保持」「交戦権否認」を定めた憲法9条があるからこそであります。しかし、安倍政権はこの憲法を壊し、とりわけ憲法9条を変えて戦争のできる国にするために様々な改憲の動きを企てています。私たちは、職場や地域から「安倍改憲NO!」の声を粘り強く上げていくことが必要です。戦争をさせない三原市民行動、毎月の三原駅前での街頭行動(チラシ配布、リレートーク等)に多くの仲間の皆さんの参加を呼びかけます。
今、労働組合の真価が問われている。
戦争をさせない三原市民行動は、「三原地区労働センター」「部落解放同盟三原市協議会」「九条の会・三原」の3団体が事務局を構成しており、その中心的な役割を地区労センター(労働組合)が担っています。地区労の基本的な立場は、平和・人権・民主主義を守るということであり、それを中心に据えて労働組合の運動と結合させて運動の強化をはかっています。そして、憲法を守ろうという友誼団体、市民団体などとの連帯の中で共同行動を展開しております。
地区労は総評結成(1950年)以来、日本における平和運動を牽引してきました。連合発足(1989年)後もその役割は変わっていません。組織された労働者である労働組合が平和運動の中心を担い、そこにさまざまな市民団体や個人の力を結集させることが求められていると思います。この間の戦争をさせない市民行動への取り組みで、労働組合の力が十分発揮されていなかったように思います。そういった意味でも、労働組合が地域の中で平和運動の中心に座り、三原における共同行動の期待に応えていくことが求められています。ともに頑張っていきましょう。
藤本講治
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