「金剛山歌劇団2019年広島公演」開催
「金剛山歌劇団2019年広島公演」が、昨晩午後6時半から広島アステールプラザで開催されました。今年も昨年に続き、日朝連帯広島県民の会や広島県平和運動センターで構成する実行委員会は、「広島朝鮮学園支援チャリティコンサート」として名刺広告や入場券販売などの取り組みを行いました。
会場には、在日朝鮮人の皆さんが家族ぐるみで参加されている姿が多く見受けられましたが、ここ数年日本人参加者の姿も多く見受けられるようになりました。初めて金剛山歌劇団の公演を見たという日本人参加者は、「ただ素晴らしいの一言です。初めて見ましたが、感動しました。」と感想を述べていました。公演を見た人は、一様に強い印象を受けたようです。こうしたことを通じて日朝友好の輪が広がることを期待したいと思います。
オープニング前に、広島朝鮮学園の子どもたちによる民族楽器の演奏と群舞が演じられました。かわいらしい子どもたちが、懸命に演奏し踊る姿に大きな拍手が寄せられました。映像をお届けできないのが残念です。
いよいよ金剛山歌劇団のメンバーによる公演です。毎年新しい趣向を凝らした内容で観客の期待に応える演舞が繰り広げられますが、今年は「アリランの春―われらの願い夢列車に乗せて」がテーマで、歌と踊りを中心に、例年のとおり2部構成となっていました。例年に比べると民族楽器などの演奏がほとんどなかったの残念でした。
演目を紹介します。
第1部は、群舞「平和への翼」、混成重唱「栄あれ我が祖国よ」、群舞「地下金剛」(初めて聞くような感じのタイトルです)、男声重唱「故郷に春が来た」(長く歌い続けられているようです)、重舞「幸多かれ豊漁の海」、最後が群舞「華麗なる名勝三千里」でした。オープニングが「平和の翼」となっている構成に金剛山歌劇団の思いが伝わってくるような気がしました。
第2部は、群舞「希望の鼓動」で始まり、恒例のチャンセナブ独奏「アリランの春」、男声独唱「まなざし」、女性三重唱「コッミレアリラン~花いっぱいの未来へ~」(統一への希望のアリランとして新たに歌われた)、混成重唱「夢列車に乗って」、デュエット「ハナーひとつー」、民謡メドレー「①牡丹峰②船を漕げ③統一アリラン」、そしてこれも恒例の民族舞踊「農楽舞」(今年もまた違うアレンジでの構成です)、フィナーレは合唱「三千里を虹色にそめる統一の夢」です。時には、会場も一緒に手拍子を打っての歌声など、舞台と会場が一体となった公演でした。
こうした演目を並べてみると気付かれたことがあると思います。全体を通して流れているテーマは「統一」ということです。昨年、歴史的な米朝首脳会談の実現した朝鮮半島をめぐる情勢の中で、在日朝鮮人の人たちにとって「統一」への願いがどれほど強いものが改めて感じられた公演でした。
混成重唱「夢列車に乗って」は、すべての歌詞を覚えていませんが、「玄界灘を渡り、プサンからソウルへ、そして夢のピョンヤンへ」さらに「シベリアからヨーロッパへと夢の列車は走る」という内容でした。この歌詞を聞きながら、「決して『夢列車』ではなく、一日も早く実際の列車として走らせなければ。そしてその一番列車に乗りたいな」という思いを強くしました。そんな思いを感じたのは私一人だったでしょうか
いのちとうとし
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