坂町原爆被害者友の会の結成に出席しました
9月30日(日)午前10時から坂町の集会所で行われた結成総会に参加した。
結成総会の会場は、
民家を改装した横浜中央集会所。
配布された総会資料。
吉田隆行坂町長も挨拶。昨年7月に坂町原爆被害者の会が高齢化による会員の減少で解散したが、今回友の会を作り町内にある原爆の慰霊碑を守るなどの素晴らしい活動など目標にされており町としても可能な限り協力していきたいと話された。他に民生部長など3名の職員も来賓で出席し、友の会への期待の大きさがうかがえた。
広島県被団協の箕牧理事長代行も駆けつけ、一度解散した会の復活は大変だったでしょう。うれしくもあり、頼もしく思う。ともに手を取り合い活動していきたいと激励の挨拶をされた。
来賓挨拶のあと本題の総会で結成に至る経過と活動方針を提案する世話人の池田節男さん。この後役員体制の提案で会長に選ばれた。
総会終了後マスコミの取材を受ける参加した被爆者の皆さん。テレビでは当日、翌日も報道されていて関心の高さが見て取れた。
原爆投下の時も今も変わらぬ小さな路地を一人帰路につく被爆者。この路地にも原爆投下後の爆風がきたのだろうか。
結成総会が終わって道路を挟んだ会場の近くの鯛尾の海岸に立つ。写真正面の向こうあたりが爆心地と思われる。74年前この鯛尾の周辺の海岸にも宇品から舟に乗って避難した多くの傷ついた人たちが避難して、すぐ近くの横浜小学校が救護所となった。同じくこの場所から呉寄りの小屋浦海岸にも被害者が避難し小学校が救護所となった。
帰り道なので坂町の埋め立て地に1995年に建立された原爆被爆者の追悼碑に行ってみた。大きな碑だ。折り鶴がかけられている。(B&G海洋センターの敷地内にある)他に小屋浦、横浜にもある。これら3つの碑の清掃や、慰霊祭の実施、碑の建立の理由や当時の状況を学び話せるようになることも会の運動方針に述べられている。この点に関しては吉田坂町長も挨拶の中で素晴らしいことと賛辞を寄せられた。
会長となった池田節男さんとは古くからのお付き合いでとも1970年代にともに職場の被爆二世の会の活動で交流があった。昨年夏に坂町の原爆被害者の会が解散したのを期に何とか会の再結成をしたいとの想いで被爆者を訪ね会の再結成とその際に自ら会の役員を担う決心を伝えながら意思確認を続けてきた。また老人クラブの役員経験など地域活動の地道な活動など行政も含めた信頼関係を培ってきたことも被爆者友の会の結成の環境づくりに役立っているのだろう。
*メモランダム
坂町の被爆手帳所持者564名。新たな友の会への参加は40名を超える。役員の多くを被爆二世が担う。広島県被団協の協力で今年6月に被爆者相談会開催、被爆者認定申請の支援(一人が認定され、もう一人は却下)など。同年8月6日に坂町原爆慰霊祭を実施。などを経て結成に至る。
友の会の方針として、①平和運動の推進 ②被爆体験の継承と推進 ③被爆二世の援護策の充実 ④坂町原爆慰霊祭の実施、碑の清掃 ⑤平和学習の手助け ⑥被爆者相談会の実施 ⑦非核100万人署名を取り組む ⑧被爆者ニュースの年2回発行 ⑨広島県被団協への加盟など。
2019年10月5日
社会福祉法人安芸の郷 理事長 遊川和良
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