「3の日」定例街宣―ヒロシマ総がかり行動実行委員会
「戦争させない・9条壊すな!ヒロシマ総がかり行動実行委員会」は、昨日本通電停・青山前で久しぶりの「3の日」定例街宣を行いました。
午後5時半からスタートした街宣では、最初に「歌声9条の会」のメンバーによる「青い空」の歌声。続いて、いつものように参加者によるリレートーク。今回は5人。間に何度か歌声のアピールが入りました。
リレートークの中では、やはり久しぶりの参加となった総がかり行動実行委員会の共同代表の一人秋葉忠利さんの演説が圧巻でした。私のメモから少し紹介します。
秋葉さんは、最初にこのブログでも紹介した自著「数学書として憲法を読む」に触れながら、次のように訴えました。「憲法が蹂躙されている理由は、私たちがきちんと憲法を読んでいないことにあるのではないか。そんなことから、憲法を素直に読む。自己完結で読むことの大切さをこの本では紹介しています。例えば、9条の解釈。『自衛権がある』というけれど、憲法には『自衛権』など書いてない。憲法に書いてあることのみで、憲法を解釈することが大切。」と話しながら、「死刑」についても同じように「憲法には書かれていない」ことを紹介し、「そこから出発しよう」と呼びかけました。続いて憲法99条について言及。「第9条以外に大事なことは、99条に書かれている『公務員は、憲法を守らなければならない』ということ。しかし、政治の世界では、それが、『道徳的な要請にすぎない』ことなってしまっている。これでは、日本の政治は、良くなるわけがない。この考え方を変えることができるのは、私たち市民です。その権限が私たちにはあるが、それを行使していない」。ここから、市民の意識の変革を求める訴えへと転換。「市民が権利を行使していないことは、選挙での投票率を見ればわかること。50%を切るのだから」「年金問題での民間の世論調査によれば、50代の半数の人が、年金では生活できないと思っている。しかし、政治に対し声をあげていない。」と年金問題にも言及。そして「今様々な問題が世界で起きているが、それらの全ての原因は、格差の拡大にある。」と指摘し、その矛盾の先に「戦争」があることを紹介し、最後にこう訴えました。「自分たちの利害をもっと真剣に考えて欲しい。周りと一緒に声を上げて欲しい。そのことがなければもっと悪くなる。『そんなはずではなかった』といっても、遅い。生活の周りで起きていることをもう一度見つめなおして欲しい。間違った憲法解釈の中で政治が行われている限り、良いことが起こるはずがない」と改めて、憲法をきちんと読むことの大切さを訴え、秋葉さんの街宣は終わりました。久しぶりの3の日行動への参加、力強いメッセージでした。一生懸命メモを取ったつもりですが、秋葉さんの演説をすべて伝えることはできませんが、雰囲気だけでも感じてほしいなと思い、その演説の一部を紹介しました。
秋葉忠利著「数学者として憲法を読む」を読めばもっと理解が深まると思います。一読してください。最後に、同じ共同代表の山田延廣弁護士のまとめの訴えで定例街宣を終了しました。参加者は、45人でした。みなさんご苦労様でした。
4年前「戦争法が参議院で強行採決された」今月19日に、もう一度同じ場所で、街宣行動が予定されています。ぜひ参加して自分の意思を表明してください。
いのちとうとし
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