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2019年8月29日 (木)

広島朝鮮歌舞団公演-成功裡に再スタート

一昨日午後6時30分から「広島朝鮮歌舞団公演」がアステールプラザで開催されました。私も、朝被協の金鎮湖さんから「妻がぜひ参加してほしいといっていますので」という電話をいただき、久しぶりの広島朝鮮歌舞団の公演に参加しました。

広島朝鮮歌舞団は、1967年に結成され、最大時には16名も団員がいたという歴史を持っていましたが、様々な事情で一昨年以来その活動を停止していたようです。しかし、これまで歌舞団で活躍してきた多くのOGなどが声を上げ、その努力が実り今回4名の団員がそろい、再スタートを切ることになり、今回の初公演となったのです。そのことを電話で聞きましたので、私も喜んで参加しました。

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当日配布されたプログラムにも書かれていますが、広島朝鮮歌舞団は「朝鮮の音楽と舞踊を学び、同胞たちには故郷の香りと夢と希望を与え続ける」存在でした。と同時に、私たち日本人との友好親善を深めるための大きな役割を果たしてきました。

私が、広島朝鮮歌舞団と最初に出会ったのは、1973年です。毎年夏に行われる今も続いている「青年女性平和友好祭」の会場でした。その歌や民族楽器の演奏、踊りは、初めて目にする舞台でしたので、そのあでやかな民族衣装とともに、出演者の絶えない笑顔は、忘れられない強い印象として残りました。その後は、平和友好祭だけでなく、朝鮮総連の行事等で見る機会が増えましたが、何時も変わらず参加者の大きな拍手を浴びる光景は忘れることができません。こんな体験を持っていましたので、「広島朝鮮歌舞団」が活動を停止したと聞いた時には、在日朝鮮人の人たちは、さぞがっかりされたことだろうなと想像していましたので、今回の再スタートは、私にとってもうれしいニュースでした。

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公演の中ほどで、最も若い団員黄玲実さんの語りがありました。ハングルでの語りでしたので、私には理解できなかったのですが、会場で配布された「プログラムの解説」には、日本文が付けられていますので、一部紹介します。タイトルは「私が行く道」です。

「ああ、ついに来た今日のこの日/私が行く道、青春をかける価値ある/広島朝鮮歌舞団    ・・・私が卒業を迎えた高校3年生の昨年/人生の歩む道を選択する進路の道で/どれだけ悩みと涙を流したことだろうか/(略) 幼いころからの夢/朝鮮舞踊で自分を生かせる夢/10歳から学んだ朝鮮舞踊/初級部から舞踊部で学び、研究所で習い/正月の平壌での舞台に立ち/高校から平壌大の舞踊課で/修練した幸せな3年間、そして/両親が注いでくれた愛と経済的な負担/  だから舞踊で愛国事業に寄与したい/恩恵と配慮に応えたい/この道を選ぶことになんの迷いもなかった/  だが/広島朝鮮歌舞団に団員がいない/団員がいないこの現実は/私の夢を叶うことができない絶望感だけ/(略)人生を選ぶ分かれ道で/私が選んだこの道の後悔しない/「私はできる、やる」/この信念だけが強くなる/  芸術の力で今で受けた/愛と恩と拝領に感謝し/民族教育で培われた自負心を胸に秘め/私の人生の主人公になる/この道を進むだけ広島朝鮮歌舞団/」

今回の公演は、この王さんの思いが伝わる本当に良い舞台でした。写真撮影禁止ですから、舞台をお見せできないのが残念です。

最後は、広島朝鮮歌舞団再スタートの中心的役割を果たされた朴美英さん(金鎮湖さんのパートナー)のあいさつ。「皆さんのご支援で今日を迎えることができました。これからも文化芸術の偉大な力を信じて技量の向上を続けていきますので、ご支援をよろしくお願いします。」

広島朝鮮歌舞団の再スタートを喜ぶ人たちの大きな拍手に包まれてフィナーレを迎えました。これからも、厳しい道が予測されますが、プログラムに書かれた「新しい響き」をつくり、多くの人々に感動を与え続ける広島朝鮮歌舞団の活躍を祈るばかりです。

いのととうとし

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