被爆74周年原水禁世界大会分科会と核兵器廃絶1000万署名キックオフ集会
昨日は、原水禁世界大会の二日目。分科会が午前9時30分から、それぞれの会場で始まりました。私は、第8分科会「見て、聞いて、学ぼうヒロシマ」の講師として参加しました。
この分科会は、原水禁大会に初めて参加した人たちを対象にした入門編です。「広島の被爆の実相」に学ぶとともに「核と人類は共存できない」という原水禁運動の基本理念がどんな運動から生まれたかを学ぶ内容です。最初に原水禁国民会議が2001年に作成したDVD「君たちはゲンバクを見たか」(23分)を上映した後、原田浩元資料館館長から自らの「被爆体験」を話していただくとともに、元資料館館長として「被爆の実相をよりリアルに伝えるためには、原爆資料館の展示はどうあるべきか。そして広島市はどう伝えようとするのか」などの、被爆者が高齢化していくなかで考えていかなければならない、広島のこれからのあり様を問いかける問題提起がありました。続いて私が「核と人類は共存できない 原水禁運動の歴史に学ぶ」と題しての講演を行いました。参加者は、約380人余り。その8割以上が原水禁大会に初めて参加したという人たちでした。どれだけ私たちの思いが伝わったのかちょっと心配ですが、何とか役割は果たせたと思っています。予定通り午後0時半前には、この分科会は終了。
午後2時からの国際会議の会場アークホテルに向かいました。北村事務局次長の司会で始まった国際会議では、最初ni川野議長のあいさつ。続いて藤本事務局長のキーノートスピーチ。続いて3人のパネラーから問題提起。最初は、韓国・参与連帯のソン・ヨンフンさん。ここで私は、連合集会に参加するため、会場から退席しました。後に予定されていたパネラーは、米国・ピースアクションのスージー・アリソン・リットンさんとピースデポ特別顧問の梅林宏道さんでした。全員のスピーチが聞けなかったのが残念です。
タクシーで移動した上野学園ホールでは、午後4時30分からは連合主催の「被爆74年連合2019平和ヒロシマ集会」が始まりました。原水禁は、共催団体の一つですので、広島県原水禁の代表として参加しました。その集会が終了後、同会場で午後5時15分から連合、原水禁、KAKKIN三団体主催による「2020核兵器不拡散条約(NPT)再検討会議に向けた平和シンポジウム~核兵器廃絶1000万署名に向けたキックオフ!~」がスタート。三団体が来年のNPT再検討会議に向けて取り組む署名行動のスタートの集会です。このプログラムの中には外務省軍部管理軍縮課今西靖治課長による「外務省報告」がありました。予想された通り、「こんなことをやっている、あんなことをやっている」との話はあっても、「核兵器禁止条約」には全く触れずじまい。しかもNPT再検討会議への決意も伝わりませんでした。メインは、中国新聞の藤村順平論説委員による講演。「NPTとは」から始まる話は、多くの人に参考になったと思います。特に力を入れて語られたのが「市民の力」ということ。世界の核状況を動かす、ほどの1000万署名活動にしなければならないなと改めて確認。被爆者からの訴えは、広島県被団協の箕牧智之理事長代行。後は決意表明で閉会。
長い一日でした。
今日は、74回目の原爆記念日。午前9時30分から原水禁世界大会の「まとめ集会」。私は同じ時刻に開催される広島県被団協の慰霊祭に広島県原水禁の代表として6年ぶりに出席する予定です。
いのちとうとし
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