本逕寺の被爆樹木
わが家のマンションの玄関から道路を挟んで反対側にコンクリート造りのお寺「法華宗 松栄山 本逕寺」(中区大手町3丁目)があります。
先月中区公民館共催の被爆樹木めぐりで、本逕寺に被爆樹木があることを知りましたので、昨日訪ねてみました。訪ねるというより、ちょっと寄らせていただいたといった方が良いかもしれません。
本逕寺の裏手には駐車場がありますが、そこの管理をされている人が、以前から顔見知りでしたので、「被爆樹木はどこですか」と尋ねたところ、現場まで案内していただきました。
駐車場東側の小高くなった墓地の一角に2本の被爆樹木が並んで植わっていました。爆心地から980mの距離での被爆です。1本は、シロダモの木。もう1本は、というよりもう一株はといって方が良いかもしれませんが、ボタンです。
シロダモは、地上部が焼けたようですが、そこから新しい芽が発芽し、立派な気に成長しています。根元をよく見ると、切り株と思える部分が目に入ります。シロダモは、この場所で被爆したそうです。
もう一つの被爆樹ボタンは、シロダモのすぐ東隣に植えられています。植えられているというのは、お寺の方に教えていただいたのですが、被爆したところから現在の場所に移植されたからです。こちらも元気な姿を見せていました。お話を聞いていると、ボタンは、株分けがされ墓地の別の場所の墓石の間2か所にも植樹され、元気に育っているとのことでした。
私もさらに墓地に入り、そのことを確認し写真を撮ってきました。どのボタンもしっかりと育っていますので、立派な花をつけるとのことでした。実は、この被爆樹のすぐそばには、立派なシダレザクラがあり、春の時期にはそれが楽しみで見に来ていましたが、来春からはボタンを見るという楽しみが増えました。
被爆樹木が植わっている小高い場所の北隣には、もう一つ珍しいものがあることも教えていただきました。水琴窟です。新しく作られたもののようです。この水琴窟は、小さな穴の周囲に水をまき、しばらくすると「キーン ピチャ」と澄んだ音が聞こえるようになっています。最初は、なかなか聞き取れなかったのですが、何度が水を撒くうちにようやく聞き取ることができました。きれいなその音色は、癒しとともに涼しさを呼び込んでくれるようでした。これからも何度でも訪れて楽しみたいと思います。
いのちとうとし
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