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2019年7月 7日 (日)

「故郷を離れた地で」資料館リニューアルで新設された外国人被爆者コーナー

「ヒロシマの再考察・外国人被爆者(非軍人)」の第3回講座が、会場が変わり資料館地下第1会議室で、7月7日に実施されました。今回のテーマは「資料館リニューアルと”外国人被爆者コーナー“新設の経緯と意図」で、講師は広島記念資料館学芸課の学芸員落葉裕信さんでした。

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第3階講座は、一年前の西日本豪雨災害、さらに2年前の福岡豪雨災害の日と重なり、被害者への黙とうから始まりました。

「戦争体験がない人たちが増える中で、どう継承していくのかを考えながらの資料館リニューアル作業でした」という言葉から始まった落葉さんのお話。過去2回の資料館の展示替えの経過を説明しながら、今回のリニューアルが2007年の「更新計画策定」2010年の「基本計画」、そして展示検討会議などの論議を経ながら進んだこと。入館者の動線をどう変更するのかが大きな課題だったこと。それは、それまでの入館者の観覧時間は平均45分32秒だが、東館に52%、西蒲に48%と東館に多くの時間が割かれていた調査結果に基づき、どう本館の観覧に時間をかけてもらえるような動線に変えることが重点的に論議されたことが説明されました。このブログでも一度書いたのですが、今日の講演で今回のリニューアルの意図がより理解できました。大切なことですので正確を期すため、パワーポイントで映し出されてものをそのまま記載します。まず「展示の内容」は「・最初に『8月6日のヒロシマ』を紹介し、被爆直後の広島の全体像をありのまま伝える。・原爆被害の全体像を一望した来館者に対して、『被爆者』に主眼を置いた展示により、一人一人の被爆者の被害の実態、失われた命の尊さ、被爆者や遺族の苦しみ・悲しみなどを紹介する。」ものとしていること。「被爆の実相(人間の視点から)」を伝える「目的は」は、「当館の使命を果たすための中心的な展示であり、被爆者が高齢化し、どのように被爆体験を継承・伝承していくかが大きな課題となっている中で、原爆の非人道性、原爆被害の甚大さ・悲惨さ、被爆者や遺族の苦しみ・悲しみなどを、これまで以上に伝えることを目的とする」。それは「統計的なものでなく、一人ひとりの痛みが実感できるという意味である」ことを落葉さんは強調されました。「広島の原爆犠牲者は、その年の年末までに14万人±1万人」と言われていることに、「14万人±1万人」では、そこに一人ひとりの犠牲者の姿が見えてこないと非常に違和感を持っている私としても、この解説には全く同感の気持ちを持ちました。

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そうした被爆者・被害者一人ひとりと向き合うという考えの中で「・市民の被害のみならず、当時、広島にいた朝鮮半島や中国大陸からの人びとなど、外国人被爆者の存在についても紹介する。」こととして、「外国人被爆者コーナー」が新設されたとのことです。かつての本館の展示では「外国人被爆者もいた」という表現はあったようですが、資料は全く展示されていませんでした。そんな反省からだと思いますが、落葉さんが強調されたのは「基本計画から外国人被爆者を紹介することは盛り込まれていた」とのことで、今回初めて、資料を明示した展示が実現したようです。

そんな経過から新設された「外国人被爆者コーナー」。最初に紹介されている外国人被爆者は、私もよく知っている韓国人被爆者「郭貴勲」さんです。そして、日系アメリカ人、米兵、ドイツ人神父さんと続きまし。「本館の被爆の実相を伝える締めくくりの展示として『外国人被爆者コーナー』がありあす」(落葉さんの言葉)、そして「被爆者一人ひとりの消えぬ思いを持ち買ってほしい」(検討会の中で出された意見)を思い出しながらじっくりと見たいコーナーです。

こうした本館のコンセプトは評価できるのですが、東館に展示されたキャプションなどには、問題だと思える点も散見されますので、問題提起する必要があると思っています。

いのちとうとし

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