第22代高校生平和大使結団式
第22代高校生平和大使結団式が、昨日広島市アステールプラザで開催されました。
高校生平和大使の運動は、インド・パキスタンが相次いで核実験を行った1998年、核兵器廃絶と世界平和を国連に訴えていくことを目的に長崎からスタートした運動です。今年は、1月から募集が始まり、全国16都道府県で選考会が行われ、過去最多の23名が選出され、この結団式に集まりました。広島からは、3名が選出されました。これまでに延べ200名を超える高校生が選出されています。
第18代高校生平和大使の井上つぐみさんの司会で始まった結団式は、最初に派遣委員会の共同代表の一人である平野伸人さんのあいさつ。
続いて新たに選ばれた高校生平和大使一人ひとりに小早川健さんから「任命書」が手渡されました。そして高校生平和大使の決意表明。一人ひとりの決意を聞くと、それぞれに強い思いをもって応募したことがわかります。「私は、被爆3世です。祖父が被爆をしています。伝えられた体験を広げていきたいと思います。しかし、祖父の母は、死ぬまで体験を語ることはなかったそうです。その意味を考えながら、高校生平和大使として頑張りたいと思います。」「平和学習や被爆者の体験を聞いてきました。そのことを被爆3世として訴えていきたいと思います。平和のために何かできることは?ぜひ被爆者の心を伝えていきたいと思います。そして1万人署名活動を続けていきます。」「祖父が被爆者です。小学校6年生の頃、祖父から被爆の体験を聞きました。いつも明るい祖父でしたが、体験の中では体の中にわいた蛆を取り除いたことなど、想像できない体験を話してくれました。こうした過去に学びながら平和な未来を実現するために、出来ることをやります。」これは、いずれも広島で選ばれて3人の決意表明です。最後に来賓のあいさつで、結団式は終了しました。
一昨日、昼過ぎに広島に集まった高校生平和大使は、その日はすぐに被爆者の原田浩さん(元原爆資料館館長)の被爆体験を聞き、平和公園慰霊碑への献花、広島原爆資料館の見学、碑めぐりなどの広島研修を行い、平和大使としての活動に必要な知識などを学び、結団式へと臨んでいます。
今年の高校生平和大使は、8月18日から23日までの日程で、国連欧州本部を訪れ署名簿を手渡すとともに、NGO交流や現地での署名活動を行うことになっています。
今年は、この結団式に参加して思いがけないひとつ嬉しい出来事がありました。それは福島県から選ばれた赤沼優希さんとの出会いです。私は、ここ数年8月4日の夜(原水禁世界大会会総会終了後)、友人の依頼を受け「生活協同組合あいコープふくしま」の広島訪問団と交流を続けているのですが、赤沼さんは、昨年の代表団の一人でした。申し訳ないことに私は失念していたのですが。赤沼さんから「昨年8月に話を聞いて、高校生平和大使の応募しようと思いました。」と伝えられ、ちょっとびっくりしましたが、こんな出会いもあるのだと嬉しい気持ちになりました。
そんな今年の高校生平和大使結団式でした。
いのちとうとし
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