被爆者のコスタリカ訪問報告会
「広島平和記念公園被爆遺構の保存を促進する会」で一緒の活動している被爆者の森川高明さんのコスタリカ訪問報告会が、16日(日曜日)の午後7時から「ソウシャルブックカフェ ハチドリ舎」で開催されました。ハチドリ舎のイベント一覧を見ると、イベントタイトルは「被爆者が歩いたコスタリカの今 ~森川さんの証言の旅報告会~」となっています。毎月6の付く日は、被爆者話を聞く企画となっているようで、今月16日は、森川さんの話を聞く会となってようです。会場の「ハチドリ舎」の名前はこれまで何度も聞いていましたが、訪れたのは今回が初めてでした。
報告会の最初は、いつもイベントの開始時の恒例となっているようですが、ハチドリ舎のあびこさんの「ハチドリ舎」の紹介です。「ブックカフェの前にソーシャルと付けたのは、単なる本というのではなく、社会的課題に役立つ本を読めるカフェという思いが込められています。そしてその社会的課題を当事者から話を聞くことで解決の道を考えるため、イベントを開催しています。まじめな話がはしにくくなっていますが、対話を通じてバランスをとっていく。今話すことが大切だと思い、その場所になればと思いこのハチドリ舎を開きました」。前置きが長くなりました。
森川さんの訪問報告(5月17日から27日)のスタートです。コスタリカまでは、飛行機に乗っている時間だけでも16時間35分。国の旗は、市民旗と国旗の二種類。国章が入った国旗は、民間で使用が禁止されていることなど、コスタリカの興味ある話が続きましたが、ここでは森川さんのコスタリカ訪問の主目的で会った被爆証言を中心に報告します。
森川さんの被爆証言は「、①日本大使館が主催し毎年行われている「ヒロシマ・ナガサキ原爆ポスター展」の会場となっているコスタリカ国立大学②国連平和大学③SGI(創価学会インターナショナル)コスタリカ」の3会場で行われました。それぞれの会場の参加者は、①110名、②75名、③60名。報告会の終了後、森川さんに「聴衆の反応はどうでしたか」とたずねたところ「涙を流して聞いてくださった女性の姿などがありました。一人ひとりの感想は聞いていませんが、私が持参しお願いした『ヒバクシャ国際署名』が、①の会場では109筆、②の会場では68筆、③の会場では56筆が集まりました。3つの会場合わせて参加者245名で228名の皆さんが署名していただいたので、私の思いはよく伝わったと思っています。」との答えでした。この他にも大学の昼食会が準備され、若者たちとの交流もあったそうです。
この署名は、この会場で広島県被団協の前田事務局長に手渡されました。
森川さんがコスタリカ訪問で見てきたかったといわれる「軍備を持たない国・積極的平和主義の国・コスタリカ」の姿についての報告の一部を紹介します。「国の大小にかかわらず、へつらわないリーダーの姿勢が、街行く人たちの顔つきに強く感じた。それは屈託のない明るくさわやかなものとして」「平和文化の重要性は、話し合いによる解決をめざすということが、子どもから大人まで浸透しています」。言葉は同じでも安倍さんが言う「積極的平和主義」とでは中身は全く違うということを感じさせられて報告会でした。
森川さんのコスタリカ報告は、環境保護、エネルギー問題などなどもっと盛りだくさんの内容でしたので、「これだけか」と森川さんからおしかりを受けそうですが、今日の報告はこれで終わりです。
いのちとうとし
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