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« 被爆74周年原水禁世界大会広島県実行委員会が発足 | トップページ | 原水禁運動の歩みをどう伝えるか »

2019年6月21日 (金)

戦争をさせないための二重のブレーキ ――Elaine Sacrry (エレイン・スカーリー) 教授の講演から (2)――

「核時代平和財団」(英語名は、Nuclear Age Peace Foundation)主催の2019年記念講演会でのスピーカー、ハーバード大学教授のElaine Scarry さんの話の内容を紹介しています。前回は南北戦争で北軍が勝った理由の一つは、南軍の脱走兵の数が25万人もいたことだったという、意外な事実を取り上げましたが、今回はその続きです。

Elaine-scarry_20190620220901

スカーリー教授によると、アメリカ合州国憲法には、戦争をさせないための二つのブレーキが組み込まれているのだそうです。

一つには、宣戦を布告するのは議会だと決められていることです。これが第一のブレーキですが、議会が戦争開始についての拒否権を持っているということです。その条文です。

第8 条[連邦議会の立法権限]

[第11 項]戦争を宣言し、船舶捕獲免許状を授与し、陸上および海上における捕獲に関する規則を設 ける権限。

そしてもう一つが、実際に戦争に駆り出される市民が拒否権を行使できるという仕組みが備わっているそうなのです。その根拠が、通常は、個人が銃を持つことを認めていると、誤って解釈されている修正第二条なのです。念のため修正第二条を掲げておきます。

修正第2条[武器保有権] [1791 年成立]

規律ある民兵団は、自由な国家の安全にとって必要であるから、国民が武器を保有し携行する権利は、 侵してはならない。

 

スカーリー教授の主張は、この条文を根拠にして、市民が戦争に参加しない拒否権を持っているというものです。

彼女が強調したいポイントはその先にあります。

    通常の戦争においては、これら二つのブレーキが機能を果たして、戦争の抑止や早期の終結に役立ってきた。例えば、二番目のブレーキの変形  である「脱走」という行為が平和をもたらす上で大きな役割を果してきた。南北戦争の事例はこのことを示している。

    しかし、核時代になって、この二つのブレーキが全く機能しなくなってしまった。議会が宣戦布告をしてもしなくても、自分がボタンを押せば、敵国の何百万人もの命が消えてしまう時代に、わざわざ議会の承認を得る必要はあるのか(ニクソン大統領の言葉)、という理由で、第一のブレーキは利かなくなった。また、戦争をするには何十万、何百万の人間の兵士が必要だったのは昔のことで、核時代には、大統領がボタンを押すだけで戦争に勝てるのだから、第二のブレーキも利かなくなった。

 

逆に、これら二つのブレーキを復活させること、そのために市民の力を結集することが核兵器廃絶への未知だ。

日本においても、このような視点からの現状分析、そしてそれに基づいた行動計画は効果的なのではないかと思います。それについては、次の機会に。

[2019/6/21 イライザ]

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