日本という国の不平等さー在日朝鮮人や外国籍の人たちは
4月に行われた統一自治体選挙期間中,私は職場で同僚とおしゃべりをしていました。同僚から「もう期日前投票行った?」と聞かれた瞬間,私は思わず「あっ,しまった!」と思い,「ごめんなさい」と謝りました。その同僚は,「大丈夫」と笑顔でうなずいてくれました。彼は10数年前に来日し,私と同じ職場で働く外国籍の人です。選挙権がないことも,当然知っていたはずなのに…。
ある学校現場での話ですが,あめを食べながら登校してきた子どもがいましたので,担任が「朝ご飯を食べてないのか?」と尋ねたところ,「食べてないよ。あめは近所のおじさんがくれたんだ」と答えました。その子どもは外国籍で,保護者は入院中。朝ご飯が食べられないこともよくあり,外国籍のコミュニティの中で支え合い生活していました。登校中,そのコミュニティの知り合いが,朝ご飯がわりに,その子にあめを渡していたのです。
また先日,私はある学習会で年金制度について話を聞きました。障害年金の受給の認定についてですが,初診日の前々月までに被保険者期間があるときは,そのうちの3分の2以上保険料を納付済みか,保険料免除期間でないと,認定されません。新採用の人には,「国民年金保険料を払ってた?そうじゃなかったら学生の特例の免除申請してた?」と,声をかけてあげましょうという内容でした。私は,もし重い障害を負った人が,保険料全額未納で,免除申請の手続きもしてなくて,障害年金に認定されなかったら,どうやって生活していけばいいのかと質問しました。講師の方は「その場合は,生活保護があるから大丈夫。憲法25条で,最低限度の生活は保障されている。でも在日朝鮮人は対象外です」と答えられました。私はまたかと驚きました。このブログを書くことで,改めて日本という国の不平等さを実感しました。私が知らないことは,きっとまだまだたくさんあるのだろう。
(F&M)
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