あの騒ぎは何だったのか
4月27日から始まった「10連休」。天皇の即位の日である5月1日とその前後も休日にすることで、かつてない大型連休となりました。
連休中、メディアでは、天皇の退位・即位と新元号の施行が大々的に報じられ、「ありがとう平成」「令和初の○○」といった言葉があふれていました。世の中がお祭りムードとなる中、近畿地方のある駅では、ある飲料メーカーの商品をもって写真を撮影し、それをSNSに投稿する人もたくさんいたようです。
その10連休も終わり、あの騒ぎは何だったのだろうかと考えてみました。
4月1日の新元号の発表以降、安倍政権はことさらに「祝意ムード」を掻き立てることによって、前国土交通副大臣が「忖度」発言で辞任したことへの影響を最小限にし、7月の参議院議員選挙に臨もうとする意図があるとしか思えません。政権にとって不都合なことに関心をもたせないようにし、悲願である「憲法改正」に突き進んでいくつもりなのでしょう。
5月3日、私はアステールプラザ大ホールで行われた「許すな!安倍改憲発議 2019平和といのちと人権を!5・3ヒロシマ集会」に参加し、TBSニュースキャスターの金平茂紀さんの講演を聞きました。
その中で特に印象に残ったのが、TBSニュース23のキャスターであった筑紫哲也さんの最後の「多事総論」を紹介されながら、メディアの役割(知る権利への奉仕・議題設定・権力の監視・少数者の視点・多様な意見の確保)を話されたところです。
「安倍一強政治」のもとで、メディアが本来果たすべき監視機能が失われてきていると言われますが、それに抗い、踏ん張って伝えていこうとする人たちもいるのだということを改めて知りました。そして、政権にとって不都合なこともしっかりと監視し、来たる参議院議員選挙では安倍政権にNOを突き付けたいと思います。
(まるちゃん)
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