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2019年4月28日 (日)

変な冬でしたね!

今年の冬、季節的には冬といわれる12月~2月までは暖冬で、3月から4月に掛けての時期が、その時期の割には冷えるという状況でしたね。おかげで桜は冷蔵庫に保存しながら、長く楽しめたという感じでした。

 僕が、一番気にしているのは電力使用量のことです。5~6年くらい前までは、年間で一番電気の使用量が多いのは、真夏の時期とされていました。しかし最近は、冬場が大きくなり、一昨年の場合はほんの少しですが、夏より冬場が伸びました。

 理由は、企業も家庭も暖房に電気を使用するのが増えたことが大きいと思います。高齢化の中で安全ということが大きな点でしょうし、賃貸マンションなどでは、灯油は使わせないというところもあるようです。そして、夏場は日照時間が長いので太陽光による発電時間が長く、その分電気の自給自足が増えたことでしょう。

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 中国電力管内で、今年の冬場(18年12月~19年2月)での使用電力がピークになったのは、1月10日(木曜日)の午前の速報値1000万kWという数字でした。確定値では999万kWとされました。この数値は「送電端」でということで、送電所から出る数値です。送電所から会社や家庭に届く間に損失(送電ロス)がありますから、実際に使われた量はこれよりは少し低くなります。

 一方、昨年の冬場(17年12月~18年2月)では、速報値で1000万kWを超えた日数は23日であったとされています。

 確かに、今年の冬は気温が高かったとは思います。平年の気温に比べて2月下旬で、最高で2.4度と高かったと報告されています。もちろん使用電力量は土日はウイークディに比べると、200万kw程度下がります。夏場でもそうです。お盆期間中は休みの企業が多いので、この時期も下がります。家庭での節電は、大きなものではないことです。

 逆に1年間で電気の使用量が最も少ないのは、これまでは1月2日の朝方とされていました。正月休みの二日目は、家でゴロゴロというのがその理由だったようですが、これまた最近は二日目からスーパーなどが開店するので、この傾向が変わりました。

 そのため一番電気の使用量が下がるのは、これから始まる4月の終わりから5月初めにかけての連休期間中です。会社も休み、また寒からず暑からずのこの時期が、一番低くなります。そして、太陽光発電も多く発電してくれます。

ちなみに、この原稿を書いている今日4月26日午前10時30分、中国電力管内での電力使用量は670万kWです。曇り空ですが、太陽光発電からの受電量は約167万kW、使用電力量に対する割合は24%となっています。

 そこで出たのが中国電力の懸念でした。それは太陽光発電が増えてしまうので、太陽光発電の電気を使わない、購入しないということでした。これを専門用語で「出力抑制」といいますが、このことを昨年の秋頃から心配し、太陽光発電事業者に出力抑制のお願いをするとしていました。

 しかし、中国電力はこの連休期間中はやらないですむようです。九州電力は昨年も、今年の1月も出力抑制をしています。再稼働反対の世論を無視して、川内原発も玄海原発も動かして、太陽光発電を抑えるという考え、おかしいと思うのですがね。

 もし今、島根原発2号機が再稼働していたとしたら、中国電力も出力抑制をすることになっていたでしょうね。

木原省治

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