株主総会の準備-その1
「もう株主総会の準備?」と不思議に思われるかも知れませんが、3月期決算の会社の株主総会が開催される6月末に向けて、電力会社の株主総会に脱原発の議案を提出する全国の私たちの仲間は、今大忙しの状況です。
株主の側から、株主総会に議案を提出することを「株主提案議案」と言います。もちろん誰でもがすぐに行える、ということにはなりませんが、会社法に定められた株主としての権利です。3万株以上の株数で、総会に提出するのです。一人でこれだけの株式を持っていると簡単ですが、それほど持っている個人は極少数ですから、全国の株主から賛同を得て、3万株以上の株数の同意を得て議案を提出するのです。法人や自治体では3万株の株式を持っているところは在りますが、そういうところは私たちの脱原発の議案には、まず賛同してくれません。
ちなみに中国電力の筆頭株主は、山口県です。現在は約3千4百万株を持っています。発行済み株式総数の9.9パーセントとなります。2001年7月に開催された「山口きらら博」までは、山口県振興財団の名義で約5千万株、13.3パーセントを持っていましたが、きらら博費用のために売却しました。
中国電力は一株当たりの年間配当金は50円ですから、多くの配当金が入ります。機会があれば中国電力と山口県の関係についても、ブログに書かせてもらいたいと思います。
さて本題に戻りますが、「株主提案議案」を出す準備というのは、昨年の9月から始まるのです。株主総会終了の日から3か月間までの間は、株主総会で株主が中国電力の提出した議案賛成したか、私たちの議案に賛成したかということを閲覧することができます。正しくは「議決権行使書閲覧」と言いますが、どこの会社でも株式を持っている人はご存知でしょうが、ハガキで賛否を書いて送る物です。中国電力の場合、2万通くらいのハガキが帰ってきています。それを約1日掛かりで、10人くらいの仲間で閲覧し書き写すのです。株主なら行える権利ですが、たいへん手間のかかる作業です。
その次に私たち世話人が集まって、今年はどんな議案を提案しようかという打合せを行います。だいたい2月から3月の初め頃までに行います。今年の株主総会では五つの議案を出すことになり、それぞれがどの議案の提案の内容、理由などを作成するかの担当を決めます。
この作業に並行して、「議決権行使書の閲覧」で私たちの議案に賛成していただいた株主の方に、「今年はこんな議案を出します」というのを書いて、お願い文を送るという作業に入るのが次のステップです。
(明日につづく)
木原省治
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