#野党は何を目指しているのか? ――#衆議院選と兵庫知事選との共通点――
#野党は何を目指しているのか?
――#衆議院選と兵庫知事選との共通点――
#既成権力を引き摺り下ろすことではなかったのか
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衆議院議員選挙とそれに続く首班指名、そして兵庫県知事選挙を並べてみると、大きな違和感を感じざるを得ませんでした。(敢えて、違和感を感じると言わせて下さい。)
衆議院選挙の結果は、私が日常的に感じていた社会全体の雰囲気を概ね正確に反映していたような気がしていましたので、これがこれからの政治の方向性を決めることになれば良いなあと、ちょっと楽観的な感慨を持ったのですが、首班指名で、「ギョッ」という思いになりました。
一回目の投票では、各議員が自答の党首や代表に投票するのが原則ですので、票数は割れ、一位と二位との決選投票になりました。石破総理大臣と野田代表です。その結果は、衆議院で次の通りです。
- 石破総理 221票
- 野田代表 160票
- 無効票 84票
これを見て、とにかく政権交代をして金権腐敗政治は終わらせるという一点を共通項として、無効票を投ずるのではなく、野党の代表誰かを首班に指名するという選択肢はなかったのか、溜息が出てきました。それぞれの党の主張も分るのですが、今回の選挙はそれ以上に、自公政治に対する批判としての票が伸びたのではないでしょうか。それを野党全体へのメッセージとして捉え、野党内でリーダーシップを発揮する人物のいなかったことを悔やんでも仕方ないことなのかもしれませんが。
そのことと、マスコミ全体の今回の選挙の意味についての捉え方、そして報道の仕方にも問題があったのではないかと思います。
それは、兵庫知事選挙の結果についてのマスコミ報道があまりにも偏っていることと同根なのではないかと思います。
斎藤元彦前知事が当選したのですが、東京新聞の11月19日の社説が、マスコミの平均的意見なのではないかと思います。「知名度の高さや「判官びいき」もあったのだろう、斎藤氏への支持はネットから草の根的に広がった。選挙戦略上、交流サイト(SNS)を駆使した訴求力の高さが7月の東京都知事選に続いて証明されたとも言える。」
しかし、選挙結果をもう一度見て下さい。
- 斎藤元彦(無所属・前) 111万3911票 当選
- 稲村和美(無所属・新) 97万6637票
- 清水貴之(無所属・新) 25万8388票
- 大澤芳清(無所属・新) 7万3862票
- 立花孝志(無所属・新) 1万9180票
- 福本繁幸(無所属・新) 1万2721票
- 木島洋嗣(無所属・新) 9114票
稲村、清水、大澤の三候補の票を足すと、それだけで129万票になり、斎藤候補を上回っています。これを「野党」の票と考えると、斎藤批判の方が斎藤支持より多かったのが、兵庫知事選の結果です。確かに、お祭り騒ぎ的に盛り上がったと報じられている斎藤候補の選挙で、前回より票数は多かったようですが、選挙結果の意味はそこではなく、今回、アンチ斎藤の票がどれくらいあったのかという点です。
そして、知事選挙にこんなに多くの候補が立ったということも異常です。特に、清水候補は維新を離党したとは言っても維新の候補ですし、斎藤候補も維新系列です。一見中立を装って、アンチ斎藤の票を集めることで稲村候補の当選阻止に貢献したとも考えられます。事実、このような作戦は様々な選挙で実際に行われています。
アンチ斎藤という共通の立場を重んじて、候補を一人に絞る選挙戦略を立て実行する立場の人あるいは組織がなかったということなのでしょうか。
衆議院でも、兵庫県でも、過半数は自公政権に「NO」を突き付け、兵庫知事選でも斎藤候補に「NO」を表明した県民が過半数であることを肝に銘じての報道、そして選挙民のこれからの行動が重要です。
最後に、今日一日が皆さんにとって素晴らしい24時間になりますよう
[2024/11/20 人間イライザ]
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