イスラエル

2025年6月18日 (水)

#イランの核開発と #アメリカ #イスラエル ―――エゴのぶつかり合いで人類を滅亡させて良いのか―――

#イランの核開発と #アメリカ #イスラエル

―――エゴのぶつかり合いで人類を滅亡させて良いのか―――

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イスラエルがイランを攻撃し、イランが報復、そして連鎖が始まり核兵器の使用さえ辞さないという危機的状況になっています。マスコミの報道は、今目の前にある危機を中心に報道していますので、全体像がなかなか見えてきません。ということで、Wikipediaに登場して貰って、ここ10年間のお浚いをしておきましょう。

  • 2015年714 - P5プラス1とイランの核協議が最終合意に達する。イラン側は核施設の大幅な縮小や条件付き軍事施設査察を受け入れたが、核開発能力自体は維持されることになった。
  • 2016年116 - IAEAがイランの核施設縮小を確認したと発表。イランとP5プラス1による最終合意が履行される。
  • 2017年77 - 国連総会において、核兵器の製造、実験、保有、移送、使用、それを用いた脅迫などを完全に禁止した核兵器禁止条約を採択。ナジャフィ大使は、この条約が採決された後、「イランは世界で核兵器の保有や使用、それを使った脅迫を禁じるこの条約の目的を力強く支持する」と語った。
  • 2018年5 - アメリカのドナルド・トランプ大統領が合意からの離脱を宣言し、これを受け、イランのモハンマド・ジャヴァード・ザリーフ外相はP5プラス1の米国を除く5カ国を歴訪して合意維持を確認[49]。米国離脱後初の協議であるウィーンでの5者委員会でも合意維持で一致した[50]
  • 2019年
  • 1月31 - アメリカによる制裁下でのイランとの貿易仲介のため、英独仏が特別目的事業体SPV)をパリに設立[51]
  • 2019年5 - アメリカがイラン産原油を全面禁輸する。イランが核合意の段階的履行停止を宣言する。
  • 2024年104 - アメリカのトランプ元大統領(2024年アメリカ合衆国大統領選挙出馬中)は、イランがイスラエルに向けて行った弾道ミサイル攻撃への報復として、イランの核施設を攻撃すべきと示唆した[52]

2015年より前の動きについては、Wikipediaをお読み頂きたいのですが、基本的にはイランが自前の核兵器を保有するための準備を着々と進めていたことは、IAEAの報告等で明らかです。でも表面的には、イランは核不拡散条約 (NPT) を批准していますし、核兵器禁止条約も歓迎しています。

対してイスラエルは、NPTには加盟していませんが、核兵器は保有しています。その数は90発だと言われています。

核不拡散を目的の一つにしているNPTには入っていないイスラエルが、核を持とうとしているイランを非難するのもおかしな話なのですが、NPT加盟国のイランがその義務を果さずに核保有に走るのもおかしいことは同じです。「目○○、鼻〇〇を笑う」の典型ですが、その結果が人類の滅亡につながりかねないのですから、諺で済ませる話ではありません。

しかしながら、多くの人達がホッと一息ついたのは、2015年に安保常任理事国5ヶ国とドイツがイランとの間に、核合意を結んだことでした。双方が歩み寄った形になったからです。

問題は、2018年に、トランプ政権の一期目に、アメリカが一方的にこの合意から離脱したことです。イランが合意から逸脱した場合には経済制裁をすることが、一つの切り札だったのですが、今回の関税問題でも明らかになったように、アメリカ一国の持つ経済的な力が大きいのですから、アメリカが抜けた合意は骨抜きだと言っても良い状態になったのです。

イランの核開発には弾みが付きましたし、それが今の状況を生み出したと言っても過言ではありません。そんな危機を目の前にして、トランプ大統領候補は、2024年にイスラエルがイランを攻撃すべきだと、戦争を煽るような発言をしています。

そこで当然の疑問なのですが、2018年の合意離脱の目的は何だったのでしょうか。とここまで書いて、以前警告したことを思い出しました。トランプの言動について、「合理的理由があるという前提で議論をしないこと」です。気まぐれ、自己顕示等々なのでしょう。

そして今日の展開です。トランプ大統領がG7サミットから早退して、イランとイスラエルの間の調停をするらしいとの観測が流れています。成功すれば、自らが蒔いた種を刈り取ることになりますが、どうでしょうか。ウクライナとロシアの戦争も、「一晩で解決する」と言っておきながら、最後には「手を引く」になってしまった轍を踏むのでしょうか。

そうなる可能性もあるとなると、世界の世論が高めて、とにかく戦争を止めさせる、特に核は使わせないという私たちの意志を、アメリカとイスラエル、そしてイランに受け入れさせる手立てを考える必要があるのではないでしょうか。

皆さんのクリエーティブな提案をお待ちしています。

 

皆様にとって、きょう一日が素晴らしい24時間になりますよう!

[2025/6/18    人間イライザ]

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2025年2月 7日 (金)

#「核の先制不使用」は両端を結ぶ ―― #橋渡しと言っても良いでしょう――

#「核の先制不使用」は両端を結ぶ

―― #橋渡しと言っても良いでしょう――

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#となると #日本政府の出番です

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2045年までの核廃絶を大きな目標として掲げ、中間目標としては2035年までの核の先制不使用を取り上げてきました。

さて、核兵器禁止条約を核保有国に批准させることの次に核兵器の廃絶が実現します。それは大きな大きな課題です。同時に、今世界で起きていることを考えると、ロシアがウクライナ戦争で核兵器を使うかもしれない、あるいはイスラエルが中東で核兵器を使うかもしれないというこれまた大きな心配事があります。

実は、この両者の橋渡しができる強みを持つのが、核の先制不使用です。

核保有国に核兵器禁止条約を批准させ、その結果として核廃絶を実現するというのは大きな目標ですが、こんなことは理想論だと言って端から相手にしない人たちもいます。確かに、理想論を振りかざしているという面もあります。

それとは対照的に、ウクライナとガザの現状というのは、目の前で起きている大変大きな問題です。理想論と厳しい現実という両者の間には、とても大きなギャップがあるというふうにも考えられます。

しかし、この両者をつなげられるのが、核の先制不使用という中間目標です。

まず。ロシアとイスラエルに対しては、絶対に核兵器を使ってはいけない、つまり核の先制不使用はいけないということを強く言う必要があります。言うだけでなく、その言葉に説得力を持だるためには、つまりロシアとイスラエルを説得するためには、あなたがたのやってることは「けしからん」。だから核の先制不使用を誓いなさいと言っても効果はありません。反発を食らうことになっても不思議ではありません。

説得の方法としては、他の核保有国も核の先制不使用に合意するから、あなた方も使わないようにしませんか?という説得の仕方の方が、まだ可能性があるような気がします。

あるいは核保有国が、「自分たちは先制使用はしない」と誓うから、あなた方もその方針を取っと貰えないだろうか、と持ち掛けるのも一法です。

そして、ここで何度も言ってることですけれども、被爆地である広島や長崎の市長がロシアとイスラエルに乗り込んで、プーチンとネタニヤフに対して、あなた方が核の使用はしませんよと宣言をして、同時に他の核保有国に対して核の先制不使用を呼びかける。その結果、先制不使用ができれば、あなた方は世界史における英雄になれますよという説得の方がベターかもしれません。

そして、すべての核保有国が先制不使用ということに合意すれば核兵器は使われなくなります。そして使わない核兵器はいらないということにつながるではありませんか。

ですから一方では、核の先制不使用は目の前にある核の使用、あるいは核を使うぞという脅しから世界を守るという現時点での現実に対する一つの。解決案です。

そしてそれが同時に私達の大目標である核兵器の禁止と核兵器の廃絶につながるという意味で、最終的な目標に何歩も近付くことができるという効用をもたらします。

核の先制不使用は今の現実の問題と理想という両者をつなぐ橋渡しの役割を果たしていることになります。橋渡しの役割を果たしたいと言っている日本政府にここで一言物申すのですが、こんなに素晴らしい橋渡しのチャンスがあるんだから、あなた方の出番ではありませんか?こんな機会を逸するということは出番を狙っているあなたがたにとって後世にまで悔いを野残すことになるのではありませんか。

 

皆様にとって、きょう一日が素晴らしい24時間になりますよう!

[2025/2/7  人間イライザ]

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2024年10月30日 (水)

#危機感の違い #世代を超えて共有できるか ――#キューバ危機に比肩する危機的状況――

#危機感の違い #世代を超えて共有できるか

――#キューバ危機に比肩する危機的状況――

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Google map から

#ジャクリーヌ夫人の決意も

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このブログの名称は「ヒロシマの心を世界に」ですので、核兵器の廃絶を目標として掲げています。そのための重要な条約である核兵器禁止条約を何よりも、被爆国である日本が批准しなくてはならないことも何度も繰り返しています。

同時に、ウクライナとガザで、罪のない人たちが虐殺されている状況を一刻も早く止めさせなくてはならないと焦りつつ、何もできない私自身を情けなくも感じています。

しかし、2022224日にロシアのプーチン大統領がウクライナへの侵攻を始め、脅しの材料として核の使用に言及した時には、ショックを受けました。そして核を持つイスラエルでも核の使用を仄めかす政治家が現れ、キューバ危機を思い出しました。60年前、私が20歳の頃の出来事です。平和運動を担って下さっている世代の皆さんの中には、まだ生まれていなかった方も多いのではないでしょうか。ラジオに噛り付いて、最近の状況を知ろうとしていた記憶があります。 

先ずはキューバ危機の概要をWikiwnad から引用します。

キューバ危機は、1962年10月から11月にかけて、ソ連キューバ核ミサイル基地を建設していることが発覚、アメリカ合衆国カリブ海でキューバの海上臨検を実施し、米ソ間の緊張が高まり、核戦争寸前まで達した一連の出来事のこと。

緊張が解けたのは、1028日にゴルバチョフがミサイルを撤去するという決定をしたことなのですが、アメリカ本土に核が撃ち込まれる可能性があるということで全米もパニック状態になっていました。当時の大統領ケネディーの夫人ジャクリーヌさんは、いざというときが来たらホワイトハウスの地下にある核シェルターに入るようアドバイスされた際、次のような決意を述べているほどです。

「もし事態が変化したら、私はキャロラインとジョンJRの手をつなぎ、ホワイトハウスの南庭に行きます。そして勇敢な兵士のようにそこに立ち、全てのアメリカ人と同じく運命に立ち向かいます。」

それと同じくらいの危機感を持って、私はプーチンやイスラエルが核を使う可能性について考えています。だからこそ、Change.orgというオンラインの署名サイトを使って署名運動を始めたのです。(その経緯と背景については、『マガジン9』の「この人に聞きたい」をお読み下さい。)

だからこそ、「核を使わないと宣言しろ」というメッセージを出し続けてます。ロシアとイスラエルだけが、核を使わないと宣言すれば、一応危機は脱出できるのですが、他の核保有国が何もしないのに、ロシアとイスラエルがそんな決定をすることはありません。

だから全ての核保有国が使わない、つまり核の「先制不使用」宣言になるのです。その根元にある「危機感」をどう共有して貰えるのか、頭を悩ませています。

 

最後に、今日一日が皆さんにとって素晴らしい24時間になりますよう

[2024/10/30  人間イライザ]

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2024年10月18日 (金)

#ザ・デイ・アフター放映後の #ヴィーゼル氏発言 ――#イスラエル大使の言葉と #重なりました――

#ザ・デイ・アフター放映後の #ヴィーゼル氏発言

――#イスラエル大使の言葉と #重なりました――

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https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Buchenwald_Slave_Laborers_Liberation.jpg  public domain

1945年4月、解放直後のブッケンヴァルト収容所

(下から二段目、7人目がヴィーゼル氏)

 

 

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被団協の箕牧智之さんの「ガザでの紛争で傷ついた子どもたちと、原爆孤児の姿が重なる」という発言を、駐日イスラエル大使が「不適切かつ根拠に欠ける」とコメントしたことを知りました。(ニュースソースは朝日新聞DIGITALです)

これを聞いて、『ザ・デイ・アフター』というTV番組後の討論会で、ゲストのユダヤ系アメリカ人、エリ・ヴィーゼル氏のコメントが、私の頭の中で重なりました。この番組は、1983年にアメリカのABCテレビが放映したもので、アメリカ中で見なかった人はいなかった、とまで言われた番組です。

このサイエンス・フィクション物語は、米ソ間の核戦争が起りアメリカ中西部の都市、カンサス・シティーも核爆弾で一瞬のうちに壊滅するという設定です。さらに、「アフター」が示すように、その後の放射線による悲惨な運命も描かれています。

この番組の放映直後に開かれた討論会でのヴィーゼル氏の発言は次のようなものでした。(記憶だけに頼っていますので、不正確なところがあるかもしれません)

今皆さんは、大変ショッキングな、この世のこととも思われないような悲惨な場面を目にしました。でも、これはフィクションなのです。そして、これと同じ、いやそれ以上かもしれない悲惨なことを「実際に体験した人たち」がいるのです。それは、ホロコーストを体験したユダヤ人たちです。

核戦争とその惨状を主題にした、そして「原爆」と言えば、「パール・ハーバー」が戻ってくるアメリカでも、原爆による犠牲者の存在は広く知られていたのですから、「実際に体験した人」は広島・長崎の被爆者だと、ヴィーゼル氏が言ったとしても不自然ではありません。逆に被爆者への言及のなかったことの方が驚きでした。

怒りに似た気持ちにもなりましたが、私を正気に戻してくれたのは、高橋昭博さんはじめ多くの被爆者の皆さんが繰り返し語ってこられた言葉でした。それは「人間として大切なのは、他人の痛みの分る心を持つこと」です。それとともに、冒頭に掲げた写真やかつて見たことのあったホロコーストのイメージでした。

それが心に蘇り、核被害を目の当たりにしても、自分たちの受けた非人間的で残酷な仕打ちがヴィーゼル氏やユダヤ人の皆さんの脳裏には鮮明だったに違いないことに思い至り、改めてナチスの犯罪の大きさ重さを確認することになりました。そして今という時点に目を転ずると、イスラエル大使も、ヴィーゼル氏と同じよう視点でホロコーストと原爆の被害を「比較」していたのかもしれません。

自らの体験を元に、「他人の痛み」を感ずることのできる被爆者たち、そして、原爆の痛みを目の前にして、自らの体験と悲劇に思いを馳せるヴィーゼル氏やイスラエル大使、どちらも戦争や迫害、ジェノサイドの結果生まれた人間的な反応です。どちらが正しくどちらが間違っているという判断を超えた次元の人間の姿だと受け止めたいと思います。そして私は、難しくても「他人の痛み」を感じられるよう、今でも努力しています。

[註: ①ヴィーゼル氏のユダヤ人よりの姿勢には、ユダヤ人社会の間にも批判があるようです。あくまでも彼個人の昔の発言について、私個人が当時、感じたことの報告ですので、念のため申し添えます。②個人の発言や行動についての個人の感想とは別に、こうした考え方を元に国家がどのような施策を展開するかについては別の議論が必要です。]

 

最後に、今日一日が皆さんにとって素晴らしい24時間になりますよう

[2024/10/18  人間イライザ]

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2024年10月11日 (金)

#被団協に #ノーベル平和賞 ――#核廃絶運動に弾み #歴史的にも大きな意味――

#被団協に #ノーベル平和賞

――#核廃絶運動に弾み #歴史的にも大きな意味――

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Wikiwandから

https://www.wikiwand.com/ja/articles/%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%99%E3%83%AB%E5%B9%B3%E5%92%8C%E8%B3%9E

#戦争の否定が基本です

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《ノーベル平和賞が被団協に》

今年のノーベル平和賞は、日本被団協、正式には、日本原水爆被害者団体協議会 (以下、被団協と略します) に決りました。長い間、少なくとも半世紀以上、被団協にノーベル平和賞をという努力をあらゆる手段を使って続けてきましたので、ようやく悲願が実現して、勿論嬉しいのですがホッとしています。何とか責任が果せたからです。

この時を、亡くなられた多くの被爆者の皆さんとともに祝うことらそんなに嬉しいことはなかったのですが、石田明先生、森瀧市郎先生、高橋昭博さん、谷本清さん、吉川清さん、倉本寛治さん、笹森恵子さん、沼田鈴子さん、据石和さん、李実根さん、庄野直美先生、谷口稜曄さん、片岡つよさん、高原弘子さん、秋月辰一郎先生、田村元先生等々、お名前を挙げきれないほど多くの被爆者の皆さんの血と汗と涙があっての受賞であることを改めて銘記したいと思います。まだまだ多くの方がいらっしゃるのですが、書き切れませんので、いつか機会を設けて思い出を綴ります。

そして、今回の受賞の意味も丁寧に考える必要があります。勿論、核廃絶運動には大きな弾みになりますし、これからの運動に新たなエネルギーを与えてくれているだけではなく、何をどう目指すのかというベクトルを明確にしてくれたという点で、心強いメッセージを貰えたと思っています。

そして、ウクライナやガザについても明確な意思表示をしてくれました。それは歴史的な流れを見ることで一層ハッキリします。

第二次世界大戦での最大の悲劇の中に、ナチスによるホロコースト、そしてアメリカによる原爆投下が入ることには異論がないはずです。それほどの悲劇に対して、私たちが戦後どのように反応し、これらの悲劇からどんな教訓を汲み、それをどう生かすのかが問われました。

簡単にはまとめ切れませんが、ホロコーストの場合はイスラエルという国家の建設が、二度とホロコーストを繰り返さないという強い決意の表現になったことは否定できないでしょう。

ヒロシマ・ナガサキの場合は、二度と戦争はしてはいないという平和憲法と被団協に代表される国民的な原水爆禁止のための草の根運動が、被爆体験からの教訓だと言っても的外れではないでしょう。

今、ロシアがウクライナ侵攻後、核の使用という脅しを続け、核を持つイスラエルによるガザやレバノンへの非戦闘員への攻撃が世界的批判を受けています。

今年のノーベル平和委員会は、そんなときに、戦争の放棄と草の根の運動を代表する被団協を選び、核の力を持つ国家は選ばなかった事実に、注目すべきなのではないでしょうか。それは軍隊を持たないヒロシマ・ナガサキという都市と核を持ち戦争のできる国家という対比でもあります。

もう一つ、私としては長年の不満が解消されたということもお伝えしておきたいと思います。1986年、アメリカでは核凍結運動が国中を覆い、核兵器反対の世論が全国的に共有され、レイキャビックの米ソ首脳会談では、レーガンさんとゴルバチョフさんが、核兵器の全面廃棄で合意した年ですが、その年のノーベル平和賞はエリー・ウィーゼルさんという、ホロコーストのサバイバー、ユダヤ系アメリカ人の思想家・作家に授与されました。ホロコーストの意味や、その今日的なつながり、さらにはどのような政治をつくるべきなのかについての深い論考や問題提起をしていたウィーゼルさんはアメリカ社会のみならず、世界に影響を与えていました。受賞は当然でした。

そして、これは個人的な感想ですのでそれほど深い意味があるのではありませんが、私はこれほど核兵器廃絶への世論が高まったことはないのに、「何故被団協ではないのか」という思いでニュースを聞きました。

そして今年初めて、第二次大戦中の二大悲劇のもう一つがノーベル平和委員会によって、その「なぜ」に答える形で認められたのです。勿論、バランスが取れたからそれでお終いという意味ではなく、今後ともホロコーストも核による犠牲もない世界を実現するために、全ての人が協力し合い努力しなくてはならないことは言うまでもありません。

被団協の受賞理由についてのコメントもいろいろ出ていますが、私がノーベル平和賞委員会に提出した元原稿は1999年の平和宣言です。その他、次回以降、このシリーズで取り上げて行きます。

 

今日一日が皆さんにとって素晴らしい24時間になりますよう

[2024/10/11  人間イライザ]

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