#選挙 と #損得勘定 ――#同級生の投票行動から考える・第5回――
#選挙 と #損得勘定
――#同級生の投票行動から考える・第5回――
政権交代も損得勘定から
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東京都知事選挙についての同級生との会話から始まった、選挙についての論考を続けています。分り易さを優先していますので、疑問点や反論等があって当然です。そんな時には是非コメントをお寄せ下さい。コメントそのものは非表示にして、回答だけアップさせて頂くことも可能です。
前回は、1990年の衆議院選挙では、消費税による損得が有権者の投票を左右したことを指摘しましたが、その後の政権交代でも、経済やお金、つまり損得が大きな要因になっています。
1993年の選挙の結果、自民党宮沢政権から細川政権への交代が起きたのですが、それはリクルート事件や東京佐川急便事件という金権腐敗事件の影響が大きかったせいだと考えられています。詳細はそれぞれについてのWikiwandの記事を御覧下さい。
次に、2009年の衆議院選挙の結果、民主党が単独過半数を勝ち取り、自民党の麻生内閣から、鳩山内閣への交代が実現したのも、民主党がマニフェストや脱官僚政治を掲げたからだということももありますが、背後にはやはり経済問題とマスコミの影響があります。経済的には、米英の「レーガノミクス」の失敗をわざわざ日本にも導入したことで起きた経済の停滞と、リーマン・ショックによるダブル・パンチが大きかったのではないでしょうか。この点を分り易く解説している記事がYahoo知恵袋へのベストアンサーとしてアップされています。お読みください。
そして、民主党政権の崩壊も、かなり損得に関係しています。何しろ、消費税率を8%に上げたのですから。さらに民主党の経済政策も、目に見える形でのアピール力に欠け、さらにマスコミの報道でネガティブな色を付けられてしまった「2位では駄目なんでしょうか」等のイメージが付いて回った結果、低く評価されていたのですから。
ここまで振り返った上で、東京都知事選挙を再度見直してみましょう。カギになるのは蓮舫候補の得票をどう見るかですが、蓮舫知事の実現を信じていた人たちから見れば残念であるばかりではなく、3位になったことに腹が立つことも十分理解できます。でも、「蓮舫候補は健闘した」という評価を前提に結果を分析した方が、納得できるような気がします。
まず、私の同級生たちのように、蓮舫候補本人にはコントロールのできない「嫌い」という感情が付いていたことがある中での選挙でした。そして安倍元総理が繰り返し使うことでかなりの人の頭にこびり付いてしまった「悪夢の民主党政権」のイメージがそれに重なっていました。蓮舫候補は、選挙中にネガティブなイメージをポジティブなものに変えるという、至難の技を課せられていたのです。
そう考えると、ある意味惨敗しても仕方がなかった選挙でこれだけの結果を残せたのは評価に値します。それは、初めて一人でスタンディングをした多くのボランティア、そして蓮舫選挙の意味を情熱をこめて訴えネットワークを広げた女性たちとその仲間の皆さんの力があったからでしょう。その点は高く評価すべきだと思います。
対して小池候補は、知事としてコロナで窮状に陥った小規模の飲食店や企業に補助金を配る側にいたのですし、子育て等に関連する補助金は選挙直前や選挙中にも続いていたのですから、損得という視点からは多くの味方がいてもおかしくはありません。
勿論、自民党と闘うというお題目で当選しておいて、その自民党と癒着していることや、環境破壊、開発事業の不透明さ、学歴詐称と厳しい批判に晒されてもいましたが、隠れたり隠したり、さらにはそれと連携したマスコミの協力等もあって、前回の選挙ほどではないにしろ当選することができた、と言っても良いのではないかと思います。
では石丸候補への支持はどう見るべきなのでしょうか。長くなりましたので、次回取り上げたいと思います。
今日一日が皆さんにとって素晴らしい24時間になりますよう
[2024/8/16 人間イライザ]
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