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2024年8月18日 (日)

#石丸候補支持 の #問題点 ――#同級生の投票行動から考える・第7回――

#石丸候補支持 #問題点

――#同級生の投票行動から考える・第7回――

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#頭を通さない #事実を知らない

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東京都知事選挙を出発点にして、選挙についての論考を続けています。

前回は、石丸候補支持の多くは、現状打破を期待したと書きました。現状打破派としては蓮舫候補の支持者も重要ですが、SNSの利用という点でかなり性格の違った広がり方になったことにも注目すべきであることも指摘しました。

石丸支持の輪の広がり方の特徴として、加速度が貢献したことも含めて、その速さがカギになりますが、それは別の視点から見ると、大きな問題を変えていることでもあります。

これはSNS全体の特徴だと捉えるべきなのかもしれませんが、何かを受け取ってから (受け取らない場合も含めてなのですが) 発信するまでの時間が短いということは、頭を通さずに、画面を見た途端に指なり口が動いて発信しているということです。頭を通さないという点が重要です。

特に、候補についての情報が正確なものなのかという吟味をする時間がないままに、「支持」が増え続けたという結果につながったのかも知れません。

実は、その点について、「取材不足」というハンドルネームで、石丸候補についての情報を細大漏らさず検証している方がいます。例えば石丸候補の記者会見の全部などの、安芸高田市の公式サイトで公表している一次情報を元に、分り易いまとめを主にXを通して私たちと共有してくれています。

それを元に、石丸候補の何が問題なのかという私なりの分析や感想もこのブログにアップしてありますので、今回は、回り道して、その紹介です。石丸選挙がなぜ上手く行ったのかを客観的に整理することと、石丸候補の主張や実績、人間としての基本的価値観とは全く別物です。別物であることを明確に伝えておかないと、選挙戦術が上手く行ったから候補の主張も評価できるものだという短絡的な思考になる危険がありますので。繰り返しになりますが、それでも、大切な点は大切なのです。

最初の記事は、「災害をネタにするな!というタイトルで、石丸候補が、2019年の台風5号襲来時の森田健作千葉県知事の行動 (炎上しました) をお手本に、災害時の自らの行動が炎上の切っ掛けになるような仕掛けをし、それをマスコミが報道しなかったことに文句を言っているという事実です。(注記「今更シリーズ」の第一回は新一万円札でしたので、石丸問題は二回目以降ということになりました。)

そのページから、順次、次の日を辿って頂ければ、その理由が分ります。なぜ「災害をネタにするな」が問題なのかを、行政の長の役割1999629日の広島の豪雨災害消防等の災害担当者が市民と一体になって被害軽減のために頑張っているのか、そしてチームとしての都市や行政のあるべき姿から描きました。

次回は選挙に戻って、現状打破を試みてきた経験を元に、そんな動きを強化するためには何をすればよいのかについて考察を始めます。

 

今日一日が皆さんにとって素晴らしい24時間になりますよう

[2024/8/18  人間イライザ]

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2024年7月 1日 (月)

#チームとともに #市民とともに #以外の選択肢のあるのが不思議です ――#芸予地震 #消防団――

#チームとともに #市民とともに #以外の選択肢のあるのが不思議です

――#芸予地震 #消防団――

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帰心矢の如し

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東京都知事選挙を巡って、石丸候補が、マスコミSNSでの話題作り、つまりネタ作りのために災害を使っていたことを知りました。これまで、三回にわたって、なぜ私が違和感を持ったのかを説明してきましたが、その続きです。第一回目はこちら二回目はここ。続いて三回目です

前回は1999629日の、「629豪雨災害」時の私の体験をお伝えしましたが、例えば土石流という言葉にも馴染みがなく、急傾斜地の危険性についての認識は低く、線状降雨帯という言葉はまだ日常の語彙の中には入っていませんでした。

その後、建設省にもお願いをして急傾斜地対策についての法律を作って貰ったり、また自主防災会とともにハザードマップの普及や避難訓練など、自助・共助・公助というあらゆる視点からの対策に全力を集中しました。

しかしながら豪雨災害についての知見も十分ではなく、地域の防災の中核を担う消防団にも犠牲が出てしまったことがあります。

6.29後に起きたある豪雨災害の際、地域の降雨状態と河川の増水の状況を調査していた団員の足元が水の勢いで崩れ、二名の団員が殉職してしまったのです。その河川についても、また水位と雨との関連についても熟知していた団員が文字通り足を浚われたのは、集中豪雨の勢いがあまりにも強く、河川の流れも豪流となっていただけではなく、その瞬間的な強さがそれまで経験したこともないような力で、堤防の下の部分を抉り取って、その上に立っていた団員が気付くのと同時に堤防が崩壊したということでした。

その報告を受けて、その場にいたとしても私にも消防隊にもなす術はなかったはずなのですが、残念さと何もすることのできなかった無力感に襲われました。同時に、私たちの生命を救うための使命の一環として、チーム全体としての仕事を全うしてくれたことに限りない感謝の気持を抱きました。

ここで一言説明しておくと、消防団とは、常勤の消防署とは別の組織で、団員は本業を持つ一般市民であり、装備や報酬は支給されるのですが、ボランティア組織と言った方がその実態が伝わる、非常勤地方公務員です。

火事の場合が分り易いかもしれませんが、火事が起きた場所の近くに必ずしも消防署やその分署がある訳ではありません。しかし、消防車の車庫と消防団の建物は比較的近くにあることが多く、初期消火の面では欠かすことのできない存在です。それは、他の災害の場合も同じです。

二人の尊い犠牲からの教訓は、その後の消防団の訓練や避難訓練等に生かされています。そして今の時代に、命の危険に晒されながら、いわばボランティアとして市民の安全を守る仕事をしてくれる人たちのいることで、わが国もまだ捨てたものではないと思っています。

もう一つ、私は、災害対応のチームと一緒に仕事をしなくてはならないときに、それができなかった経験をしています。

2001324日の午後327分に起きた芸予地震です。広島市内での震度は5強から5弱でしたが、家屋の一部損壊が3万を超えるほどの被害を被りました。

その日、私は東京出張からの帰広途中で、着陸間際にCAさんが広島地方で大きな地震が起き、震度は5を超えているという情報を耳打ちしてくれました。

着陸後、直ちに市役所と連絡を取り、対策本部の立ち上げと地震災害時の対応措置が遺漏なき内に進んでいるとの報告を受けました。しかし、それまでの広島では経験したことのない震度の地震です。とにかく現地チームと合流して、あらゆる手を尽くさなくてはという思いで、正に帰心矢の如し、と言えばぴったりする気持でした。

地震のせいで道路も交通も大きく影響を受けていましたので、ヘリコプターを迎えにやらせましょうかという提案もありましたが、非常時のヘリコプターは重要な救済手段です。とにかく少しでも空いている道を探して車で戻ることにしました。

その決断ができたのは、6.29豪雨災害後に、緊急事態のために市長車には衛星電話を設置していたからです。時々刻々、報告を受けつつ状況を判断し、市長の指示が必要な場合については、その場から担当部署とのやり取りができ、普段の3倍以上の5時間掛かって市役所に到着しました。

これらは災害が実際に起きた時の対応ですが、災害の予測がかなり正確に出ている時でも、心構えは同じです。例えば台風や豪雨の予報があれば、消防団や自主防災会等では、土嚢作りをしたり避難のための準備をしたりという作業が始まるからです。

災害が実際に起こるタイミングを見計らって、ネタにするためにわざわざ遠くに出掛け、その直前に現場に戻るというような発想自体、私には市民や消防等への裏切りだとしか考えられません。市民とともに、チームとともに以外の選択肢のあることが不思議です。だから、「災害をネタにするな!」なのです。

 

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[2024/7/1  人間イライザ]

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