東京都知事選挙

2024年7月22日 (月)

#選挙とは ――#同級生の投票行動から考えさせられました――

#選挙とは

――#同級生の投票行動から考えさせられました――

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彼らの票を得るにはどうすれば良いのか

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上京中に、高校の同級生と久し振りに食事をしました。食事の内容も報告に値するのですが、食べるにつれ飲むにつれ、東京都知事選挙の話になりました。

その日のやり取りを一問一答式にまとめても良いのですが、それほど複雑な内容でもありませんし、感情が絡む部分もありますので、何点かに絞っておくと、次のようなことになります。

私の頭の中では、当然二人とも小池知事以外の人に投票したと思っていましたので、「誰に入れたの」と、ナイーブにも聞きました。答えは意外でした。二人とも「小池百合子と書いた」と言うではありませんか。

ちょっと吃驚して、「何故」と聞くのが精一杯でした。さらに驚いたのは二人とも、「蓮舫が知事になるのは阻止したいので、わざわざ投票に行って小池に入れた」という理由だったことです。

「でも、それだったら、なぜ小池」と聞くと、「他に勝てそうな人がいなかった」のでという理由です。その際、「小池が好きではなくても」は優先順位が落ちたということになります。

結局、「蓮舫ではだめ」という理由は、理屈というよりは、感覚的に受け入れられないレベルの「ダメ」だということなのです。食べ物もそうですが、政治家についても、「この人は好き」「この人はダメ」という基準は、一人ひとりの心のどこかにはあるのでしょうが、その心の中を理屈で変えようとしても変えられない場合がある、ということです。

それでも敢えて理屈をつけるのなら、「余裕」ということになりそうです。リーダーに必要な資質というか、雰囲気としてその人から「余裕」を感じられるのかどうか、という判断基準です。小池が良いというより、二人の目から見ると蓮舫にはそれが感じられない、という気持だったようです。

もう一つ大切なのは、小池都政に対しての評価がそれほどネガティブではない、ということでした。小池都政によって痛めつけられ苦しんでいる人もいる半面、私の友人二人は、小池都政が原因で困った経験をしたことがない人たちだったということなのです。

選挙の度に話題になる「無党派層」と呼ばれる人たちも、同じように「困った経験」を自覚していない人たちなのかもしれません。中には、そう自覚するだけの余裕がない人もいるでしょうし、困っていてもそれを言語化する術を持たない人たちもいるかもしれません。

そして、これが小池都政の全てではないにしろ、シルバーパスで、都内の公共交通を無償で使えることには大満足だ、というメリットも挙げてくれました。一日に数本、しかも行く先が限られている田舎から見ると、確かに羨ましい限りの住民サービスです。

コロナについての対応も、それなりに良くやっていたのではないかという評価でした。

都知事選後、様々な人が選挙の勝因や敗因、特に敗因の責任について論じていますが、私の友人たちの投票行動を視野に入れて考えると、このような議論が見落としていたり、見当違いの議論になってしまっているところにも気が付きました。

「酔っぱらいのカギ探し」という有名な比喩があるのですが、その紹介も併せて次回に論じたいと考えています。

 

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[2024/7/22  人間イライザ]

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2024年7月21日 (日)

#伊藤塾の伊藤真塾長にお会いしてきました ――#伊藤塾 #法学館 ともに #未来の司法を担う #若者の育成をしています――

#伊藤塾の伊藤真塾長にお会いしてきました

――#伊藤塾 #法学館 ともに #未来の司法を担う #若者の育成をしています――

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一ファンとして、お目に掛かれて光栄でした

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司法試験について少しでも知識のある方は、「伊藤塾」という名前も御存じではないかと思います。司法試験に受かるためには物凄いほどの勉強が必要なのですが、そのための塾として一二を争う実績のあることで有名です。法学館は、そのホールディングカンパニーと言えば良いのでしょうか。

この伊藤塾では、主には塾生を対象にしていると思われますが、一般にも公開されている「明日の法律家講座」という講演会を開いています。

実は、拙著『数学書として憲法を読む――前広島市長の憲法・天皇論――』を上梓してからすぐに、伊藤塾長から御連絡を頂き、この講座で話をさせて頂くことになりました。残念なことに、その後のコロナの蔓延で、オンラインでの講演になってしまいましたが、貴重な機会をお作り頂きましたので、一度お礼を申し上げなくてならないと考えていました。

実は、拙著の主要なテーマの一つは、「憲法が死刑を禁止している」なのですが、その根拠として真っ先に挙げたのが憲法13条です。

そして、伊藤塾長もオフィシャルサイトで、13条が憲法の基本であることを強調されていますし、それは伊藤塾に至る道のりの出発点でもあることを示しています。私にとっては、数学的に読む姿勢が、憲法の専門家と同じ方向であることに気付いて大いに勇気付けられました。

もう一つ感激したのは、人権弁護士としての伊藤塾長のコミットメントです。一番最近の例は、「人質司法」というタイトルで、伊藤塾のオフィシャルサイトに掲載されている「角川人質司法違憲訴訟」です。スリランカ人のウィシュマさんが、名古屋入管で非人間的な扱いを受けて亡くなったこと、その原因となった人権蹂躙や暴力的な行為の数々は、マスコミが報道してきましたが、それと同じようなことが、東京拘置所に収監された角川歴彦氏にも起きていたのです。

それは、「人質司法」の典型であり、人質司法の根絶を求めて結成された弁護団の一員として伊藤塾長も関わることになったのです。

選挙で政治を変えることの難しさは、つい最近の東京都知事選挙で明らかですが、被爆者の援護についても、あるいは一般戦災者の権利についても、日本政府は「何もしてこなかった」と言いたくなるような過酷な仕打ちを続けてきました。そのような状況を変えてきたのは、司法の力です。その力をより大きくするために頑張っているのが伊藤塾ですが、この点については、機会があれば詳しい説明をしたいと考えています。

私が80を超えて実感してきたのは、人生の有限性なのです。それでも希望を持ち続けられるのは、次の世代の皆さんに期待できるからです。

司法を目指す若者を育成することで、その期待をより大きく充実したものにして下さっている伊藤塾長にお時間を取って頂き、感謝の気持ちを直接伝えられたのは、ファン冥利に尽きると言っても過言ではありません。

 

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[2024/7/21  人間イライザ]

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2024年7月15日 (月)

#詭弁や #小児型強弁でも ――#使いようによっては #人を楽しませることも #可能です――

#詭弁や #小児型強弁でも

――#使いようによっては #人を楽しませることも #可能です――

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野崎先生の『逆説論理学』をお勧めします

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詭弁についての教科書、野崎昭弘著の『詭弁論理学』を元に、最近マスコミやSNSで持て囃されている「石丸構文」とは、詭弁に過ぎないことを確認しています。

石丸構文は、野崎流の分類では、「小児型強弁」です。このような強弁を弄する人物について、原因となる資質には次の5つがあるというのが、野崎「教科書」の診断です。

  1. 自分の意見がまちがっているかもしれないなどと、考えたことがない。
  2. 他人の気持がわからない。
  3. 他人への迷惑を考えない。
  4. 世間の常識など眼中にない。
  5. 自分が前に言ったことさえ忘れてしまう。

石丸氏についてこれほどピッタリ当てはまるリストはそうそうないと思われますが、この応用問題として、NHK党の立花孝志氏と石丸氏のやり取りを御覧頂きましょう。ReHac」の生配信がYouTubeに載っていますので、その11分くらいから御覧下さい。

それほど複雑な内容ではありませんので、ここに簡単に要約しておきます。

[立花] 石丸さんがこれから日本を引っ張って行くには、ちょっとまずいなと思ったことについては、素直にここは御免なさいって言われると、ぼくたち攻撃できなくなるんですよ。

[石丸] 自分に非があれば認めますが、非がないと主張しているに人間に対して――。自分は今一番素直で、ピュアです。

せっかく「素直」という言葉が出てきましたので、集英社の国語辞典からその定義を まず引用しておきましょう。素直とは、最初に出てくる定義ですけれども、「性格などがひねくれていないで、人に逆らわない様」、これが素直であるということです。

素直じゃないっていうのは、 性格がひねくれていて、人の いうことに逆らうっていうことになりますね。立花対石丸では、「ひねくれている」というのは主観ですから判断は分れるにしても、ひねくれていると感じる人が多くても不思議ではありません。人に逆らわないという状態ではありませんし、「素直」か、「素直じゃない」かと問われれば、後者でしょう。

「素直だ」と述べること自体が「素直でない」ことの証明になっているという正に逆説的な情景です。その原因は、「人に逆らわない」を「自分に逆らわない」という意味に解釈していることです。

より詳しく分析すると、「小児型強弁」の①から④まで、そのまま当て嵌まっていますね。自分の考えが間違っているとは考えていないことは自ら主張していますし、他人の気持が分らないのは、立花氏の気持を否定していることから明らかです。そして人の迷惑を考えないことと、さらに常識は眼中にないは、そもそも議会との「対話」を議会への「攻撃」にしてしまったことが原因です。

それをSNSに投稿することで、多くの人が大迷惑をしているのですが、御本人は超有名人になり、迷惑を被った人たちの気持を慮ることなど、頭の隅にもないようではありませんか。

もっとも、詭弁や小児型強弁に費やすエネルギーを建設的な方向に変えて、多くの人を楽しませることも可能です。『逆説論理学』(中公新書、1980)では、そんな楽しい、しかも不思議なお話を、「限りなく」提供してくれています。とは言え、1分間の内に無限回も笑わなくてはならない本を読むということの方が「人迷惑」だ、と言われると反論はお手上げです。

 

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[2024/7/15  人間イライザ]

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2024年7月10日 (水)

#石丸伸二 は #災害をネタにする ――#もう一度 #このブログを読んで下さい――

#石丸伸二 #災害をネタにする

――#もう一度 #このブログを読んで下さい――

240709

#山本太郎氏 の #爪の垢でも煎じて飲む必要のある人

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都知事選挙中には、「絶賛」の声しか聞こえてこなかったような雰囲気の石丸伸二氏ですが、選挙が終ったら今度は「批判」の嵐になりました。とは言え、ほとんどは、ものの言い方や上から目線、高圧的な態度や問いかけに質問で答えるといった、表面的な(つまり、表に現れるので見易い、という意味です)ことに限られているようです。

私は、「災害をネタにするな」というタイトルで、自然災害に私たちがどう向き合うべきなのかというテーマについて、石丸氏の昨年928日の臨時記者会見についての感想を述べました。

選挙中は、「石丸」とハッシュタグを付けることで、逆に石丸陣営に加担する可能性がありますので、付けませんでしたが、一人でも多くの方に読んで頂きたいと考え、今回はハッシュタグを付けてみます。4回のシリーズですが、全部お読み頂ければ幸いです。第一回はこちらです。

やはり一言付け加えたくなりますが、災害について真剣に取り組んでいる山本太郎氏の爪の垢でも煎じて飲めば、少しは治療になるのかもしれません。

 

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[2024/7/10  人間イライザ]

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2024年7月 4日 (木)

#良識のある政治家 を #望むのは #箒で星を落とす のと同じことなのでしょうか ――#decentを #良識のある と #訳しました――

#良識のある政治家 #望むのは #箒で星を落とす のと同じことなのでしょうか

――#decent  #良識のある #訳しました――

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https://www.city.suginami.tokyo.jp/senkyo/r06tochiji/index.html

杉並区選挙管理委員会のポスターです

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英語ではとても便利で使いやす言い回しであっても、日本語ではそれをズバッと言ってくれる言葉のないことがあります。逆も真なりです。

今の政治、そして混乱の極みである東京都知事選挙を見ていて、悔しいことの一つが、英語だとピッタリの言い方があるのに、日本語の単語一つではそれを言えないという苛立ちです。皆が同じ気持を共有してくれれば、選挙に行くにしても、声の掛け方が違うのではないかと思ったからです。

それは「何故、我が国には、decentな政治家がいないのか」ということです。「いないのか」は誇張で、本当は「少ないのか」と言うべきなのですが、気持としてはこう言わないと意味が伝わりません。

ここで、「decent」の意味ですがWeblioで、次のような意味だと説明しています。

(社会的規準からみて)見苦しくない、ちゃんとした、きちんとした、礼儀正しい、(人前に出られる程度に)何か着ていて、裸でなくて、かなりの、相当な、親切な、寛大な

感覚としては「良識ある」が良いと思いますが、「decent」の意味の幅は結構広くて、そこが上手くツボを突くことになっているのです。俗っぽい言い方では、家の中から外に向って訪問者に「I am not decent.」と言うと、裸に近い状態や人に見せられる衣服を身に着けていないという意味になります。ですから、逆に「decent」と言えば、人に見られても恥ずかしくない状態を指します。これが最低限の状態で、「decent」にはもう少し肯定的な意味もあって、それが、立派なとか、良識のあることを指します。

つまり、最低限、人前に出て恥ずかしくない人であり、さらに、できれば良識のある人くらいの幅がある言葉です。

そして、自民党の裏金議員たちや何の取り柄もない世襲議員、恥ずかし気もなく嘘を隠し、ネタにするためには災害を使うのは当たり前、子どもさえ傷付けて平気な面をし、選挙明の知る権利を金にすることも自慢する奴、等々、「decent」とはかけ離れた人ばかりが目に付きます。

都知事選挙で、私の気付いた範囲で、唯一、直下型地震を取り上げているのは清水国明さんです。「山本太郎を防災大臣に」と主張したのも同じように、これだけ確率の高い災害対策をすることで多くの人命を救えるからです。都知事選挙では当然この点に注目すべきなのではないかと思います。彼らは数少ない「decent」な政治家・候補者です。

 

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[2024/7/4  人間イライザ]

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2024年7月 1日 (月)

#チームとともに #市民とともに #以外の選択肢のあるのが不思議です ――#芸予地震 #消防団――

#チームとともに #市民とともに #以外の選択肢のあるのが不思議です

――#芸予地震 #消防団――

240630

帰心矢の如し

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東京都知事選挙を巡って、石丸候補が、マスコミSNSでの話題作り、つまりネタ作りのために災害を使っていたことを知りました。これまで、三回にわたって、なぜ私が違和感を持ったのかを説明してきましたが、その続きです。第一回目はこちら二回目はここ。続いて三回目です

前回は1999629日の、「629豪雨災害」時の私の体験をお伝えしましたが、例えば土石流という言葉にも馴染みがなく、急傾斜地の危険性についての認識は低く、線状降雨帯という言葉はまだ日常の語彙の中には入っていませんでした。

その後、建設省にもお願いをして急傾斜地対策についての法律を作って貰ったり、また自主防災会とともにハザードマップの普及や避難訓練など、自助・共助・公助というあらゆる視点からの対策に全力を集中しました。

しかしながら豪雨災害についての知見も十分ではなく、地域の防災の中核を担う消防団にも犠牲が出てしまったことがあります。

6.29後に起きたある豪雨災害の際、地域の降雨状態と河川の増水の状況を調査していた団員の足元が水の勢いで崩れ、二名の団員が殉職してしまったのです。その河川についても、また水位と雨との関連についても熟知していた団員が文字通り足を浚われたのは、集中豪雨の勢いがあまりにも強く、河川の流れも豪流となっていただけではなく、その瞬間的な強さがそれまで経験したこともないような力で、堤防の下の部分を抉り取って、その上に立っていた団員が気付くのと同時に堤防が崩壊したということでした。

その報告を受けて、その場にいたとしても私にも消防隊にもなす術はなかったはずなのですが、残念さと何もすることのできなかった無力感に襲われました。同時に、私たちの生命を救うための使命の一環として、チーム全体としての仕事を全うしてくれたことに限りない感謝の気持を抱きました。

ここで一言説明しておくと、消防団とは、常勤の消防署とは別の組織で、団員は本業を持つ一般市民であり、装備や報酬は支給されるのですが、ボランティア組織と言った方がその実態が伝わる、非常勤地方公務員です。

火事の場合が分り易いかもしれませんが、火事が起きた場所の近くに必ずしも消防署やその分署がある訳ではありません。しかし、消防車の車庫と消防団の建物は比較的近くにあることが多く、初期消火の面では欠かすことのできない存在です。それは、他の災害の場合も同じです。

二人の尊い犠牲からの教訓は、その後の消防団の訓練や避難訓練等に生かされています。そして今の時代に、命の危険に晒されながら、いわばボランティアとして市民の安全を守る仕事をしてくれる人たちのいることで、わが国もまだ捨てたものではないと思っています。

もう一つ、私は、災害対応のチームと一緒に仕事をしなくてはならないときに、それができなかった経験をしています。

2001324日の午後327分に起きた芸予地震です。広島市内での震度は5強から5弱でしたが、家屋の一部損壊が3万を超えるほどの被害を被りました。

その日、私は東京出張からの帰広途中で、着陸間際にCAさんが広島地方で大きな地震が起き、震度は5を超えているという情報を耳打ちしてくれました。

着陸後、直ちに市役所と連絡を取り、対策本部の立ち上げと地震災害時の対応措置が遺漏なき内に進んでいるとの報告を受けました。しかし、それまでの広島では経験したことのない震度の地震です。とにかく現地チームと合流して、あらゆる手を尽くさなくてはという思いで、正に帰心矢の如し、と言えばぴったりする気持でした。

地震のせいで道路も交通も大きく影響を受けていましたので、ヘリコプターを迎えにやらせましょうかという提案もありましたが、非常時のヘリコプターは重要な救済手段です。とにかく少しでも空いている道を探して車で戻ることにしました。

その決断ができたのは、6.29豪雨災害後に、緊急事態のために市長車には衛星電話を設置していたからです。時々刻々、報告を受けつつ状況を判断し、市長の指示が必要な場合については、その場から担当部署とのやり取りができ、普段の3倍以上の5時間掛かって市役所に到着しました。

これらは災害が実際に起きた時の対応ですが、災害の予測がかなり正確に出ている時でも、心構えは同じです。例えば台風や豪雨の予報があれば、消防団や自主防災会等では、土嚢作りをしたり避難のための準備をしたりという作業が始まるからです。

災害が実際に起こるタイミングを見計らって、ネタにするためにわざわざ遠くに出掛け、その直前に現場に戻るというような発想自体、私には市民や消防等への裏切りだとしか考えられません。市民とともに、チームとともに以外の選択肢のあることが不思議です。だから、「災害をネタにするな!」なのです。

 

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2024年6月29日 (土)

#災害には #被害者がいる ――#今更ですが シリーズ 3――

#災害には #被害者がいる

――#今更ですが シリーズ 3――

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リンカーン (public domain)

市民の市民により市民のための市政

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東京都知事選挙を巡って違和感を持ったことを書き連ねています。前回に続いて取り上げているのは石丸候補が昨年928日に行った記者会見についての感想です。前回を再度お読み下さっても有り難いのですが、再度、Wikiwandからの概要を掲げておきます。

2022917日から19日の3連休中に、大型台風14号が中国地方に接近する中で、石丸は18日に千葉県で開催されたトライアスロン大会に参加していた。広島県においても18日から20日にかけて、この台風14号は強風と観測史上最大を更新する記録的な雨量(広島県土木建築局の安芸太田支所所管内)により各地道路・住居に大きな被害を与え、床下浸水も安芸高田市では1件が確認されている

石丸候補の言い分も含めると、18日中には安芸高田市に戻り、台風対策についても、市外に出る前には事前の準備万端整えていったし、当日も市長として陣頭指揮を執ったので問題はないということなのです。

休暇を取って自分の趣味に時間を使い、予想された台風が実際に猛威を振るう前には公務に戻っていたし、被害もありはしたものの想定内だったのですから、それで「お仕舞」で良かったのではないかと大方の人は考えたようです。

しかし、928日の記者会見で石丸(当時の市長、今は候補。以下候補と言います。)候補は、この件には触れない記者たちに向って、わざわざ、なぜこの件についての質問をしないのかと疑問を呈した上で、

・トライアスロンに行ったのは計算ずくで狙ってのことだった。

・それは話題作り、つまりネタにするため。

・お手本は、2019年に千葉県を襲った台風の際の森田知事の言動が炎上したこと。

という解説を丁寧にしています。

千葉で行われたトライアスロン大会の参加者にはお金持ちが多く、それがひいては安芸高田市のためになるという説明までしているのですが、ネタに使おうとした「災害」には被害者がいることにはまったく触れていません。その中には2019年の台風で被害を受けた千葉県民もいるのですが、お金持ちについての言及はあっても、千葉県の被害者には触れずじまいです。

SNSのフォロワーが増えるという目的のためには周到な準備をして、災害さえネタとして使うということの是非は明らかでしょう。災害を弄ぶこは許されません。それは災害には生命、生活、財産その他多くの面での被害者がいるからです。生命そのもの、そして生活の場だけではなく、人生設計が狂ったり、精神的にも辛い思いをし、その後も長い間苦しむ人たちが多くいるからです。そして、そのことが「ネタ」として扱われることで多くの人が傷付くからです。

青臭いことを承知で繰り返すと、行政の役割、特に基礎自治体の役割は、災害が破壊してしまう生命や生活、財産や人生等、住民や市民の大切な価値を守ることです。災害だけではなく他のことが原因であっても、市民・住民の生命・生活・財産・人生等が破壊されないようにするのが、行政の帰任であり、その最終責任を担うのが、市町村長です。

特に災害時には、その役割が重くなることは改めて確認するまでもないでしょう。

私が市長に就任した時に、理想の市政として掲げたのは、リンカーンの言葉の都市版である「市民の市民による市民のための市政」でしたが、市民が嬉しいとき、悲しいときには真っ先に市役所に来てくれるような存在になれたらということも強調しました。

「市役所」というより「市長」という意味を込めた積りなのですが、市民の中には困ったときでも誰に相談に行けば良いのか分らなかったり、嬉しいことを一緒に喜んでくれる家族や友達がいない人もいるでしょう。そんな人たちでも、「市長」という言葉は知っているでしょうから、そこに相談に行く、話をしに行くということが気軽にできる存在としての行政を心掛けなくてはというメッセージです。実現することは難しいにしろ、目標として全職員に共有して貰うよう努力だけはした積りです。

台風が来るからと不安に思っていた時に、両親から、「大丈夫。お父さんたちがちゃんと守るから」と言われて安心して寝ることのできた思い出をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。市長にもそれに似た役割、そしてそれを越した役割も果せます。

市長は常に市民と一体になって、市民の立場を守る義務があります。そして自らの生命を賭して市民を守るための仕事をする消防をはじめとする職員たちには、感謝の気持を伝えつつ、リーダーとしての責任を担わなくてはならないのが市長です。職員とも一体になってしこ度をするということです。

次回は、そんな気持で私が経験した災害のいくつかについてお読み頂きたいのですが、それに照らしての疑問です。

ネタとして使うために、ぎりぎりの時間まで市外で過ごし、テクニカルには市長の仕事をしたことになっても、それが、市長と市民の一体感を創り上げる上で役に立つものなのでしょうか。過去にリーダーとしての責任を果せなかった人についての報道振りを見て、その騒ぎを自ら作り出そうとする市長に一体感を持つ市民や職員が大多数だったのでしょうか。

  

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[2024/6/29  人間イライザ]

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2024年6月28日 (金)

#災害を #ネタにする? ――#今更ですが シリーズ 2――

#災害を #ネタにする?

――#今更ですが シリーズ 2――

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災害には被害者がいます。そして災害対策はチームワークです。

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東京都知事選挙を巡って実に多種多様な人たちが、自分勝手な発言や表現をして自己アピール・他己アピールをしています。 (敢えて「自分勝手」と言わせて貰いますが、人間誰しも究極的には「自分勝手」だと考えることもできますので、それを前提にすると、ネガティブな意味だけにはならなくなります。「他己」もそれなりに使われています。)

政治の世界、それ以上に政治家の、あるいは選挙という環境を使ってのメリハリのなさに呆れています。醜悪とかスキャンダラスと言った言葉の方が適切かもしれません。誰かスカッとする候補の演説でも聞けば、爽やかな気持になれるのかもしれませんが、そのために上京するだけの余裕もありません。でも候補者の発言や発言拒否、選挙中の挙動について強く違和感を持った点がいくつかありますので、フラストレーションを溜めないために、ここで数点吐露させて頂きます。

このブログは、XにもURLを貼り付けて、より多くの皆さんの目に触れるよう努力していますので、自然に他の方の投稿にも触れる結果になっています。その中で、何人かの方がツイートされていた、2023928日の石丸伸ニ候補 (当時は安芸高田市長) の臨時記者会見の様子にびっくりしました。

世代の違い、価値観の違い、政治観や政治家として拠って立つ基本的枠組みの違い等、いろいろ理由があると思うのですが、まずは皆さんも、昨年秋の彼の言い分を読んで下さい。テーマは、「台風接近中の千葉県でのトライアスロン大会出場」です。いきなり記者会見では分りにくいと思いますので、最初にWikiwandから概要を引用します。

2022917日から19日の3連休中に、大型台風14号が中国地方に接近する中で、石丸は18日に千葉県で開催されたトライアスロン大会に参加していた。広島県においても18日から20日にかけて、この台風14号は強風と観測史上最大を更新する記録的な雨量(広島県土木建築局の安芸太田支所所管内)により各地道路・住居に大きな被害を与え、床下浸水も安芸高田市では1件が確認されている

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クリックして頂くと、画像は大きくなります。他に文字化された会見中の発言が見つかりませんでしたので、「取材不足」さんのYouTube画像からコピーさせて頂きました。連絡方法も分りませんので、「取材不足」さん、もし不適切でしたらお知らせ下さい。削除します。文字化した部分は37分21秒くらいからです。

[なお、記者会見の動画そのものは、安芸高田市の公式ページに掲載されています。そちらを御覧になった方が分り易いかもしれませんので、埋め込んでおきます。]

 

ここで注目して頂きたいのは、「これはやっぱりネタになる」です。ネタの構成要素は、トライアスロンと台風、つまり災害です。

私のリアクションは、「災害をネタにするな!」でした。

 「ネタ」という言葉を、私たち世代では日常的に使わない人の方が多いかもしれませんので、その定義を、お浚いしておきましょう。これもWikiwandからです。·  タネ」の倒語

  • 文材。話の種。
  • 転じて、人に笑いを起こさせる事物・行動・要素。
  • ガセネタの略。真実ではない、悪ふざけの言動。いかにも真実であるかのように語られる。即興的なものも含む。
  • 作品(小説、ゲームなど)の内容のうちの重要な部分。ネタバレを参照。
  • 手品などのトリック
  • 寿司用語の一つ。酢飯や海苔、カンピョウ等を除く寿司の食材のこと。
  • 犯罪などの証拠
  • シンナー覚醒剤等のブツ隠語

お笑い芸人さんたちが使う場合、「転じて、人に笑いを起こさせる事物・行動・要素」なのでしょうが、石丸記者会見では、「人に笑いを起こさせる」の代りに、「ネットで話題になり、(炎上する)」くらいでしょうか。

さて、元に戻って、私は、なぜ「災害をネタにするな」と反応してしまったのでしょうか。

まず、トライアスロンを考えましょう。それだけなら問題はないどころか、自分の住む町の市長がトライアスロンを趣味にしている!大会にも出ている!というだけで、多くの市民は「市長さん、すごい!」と称賛の声を上げることになった話題だったからです。それだけのインパクトのあるテーマです。

これだけでも立派な「ネタ」だと思うのは、「話題としてのレベル」が違うからでしょう。石丸候補が狙っていたのはそんな平凡な評価ではなく、「炎上」するような結果だったからでしょう。「炎上」にまで至ることを条件に加えましょう。

そのお手本になったのが、2019年の森田知事の災害時の炎上事件だったことを、石丸候補は自ら記者会見の中で述べています。森田知事の場合は、災害と帰宅とか散髪に行ったという災害時のプライベートな行動という組み合わせが問題にされました。

石丸候補の場合は、プライベートの方はトライアスロン、そして台風15号がちょうどその頃来襲するという予報があったという組み合わせです。

災害にトライアスロンという組み合わせがたまたま目の前にあったので、森田健作「師匠」のお手本を使って、それくらいの炎上が期待できると踏んだのでしょう。

「災害」が使える、と考えた訳も推測できます。組み合わせのもう一方が、例えば、「市役所主催のバーベキューを開きます」とでもいった、緊急性のないものだったら「1+1=2」にはならず、「1+0=1」という計算結果になるので、新たな定義の「ネタ」にはなりません。これも仮の話ですが、「災害」ではなく、何らかの補正予算案の協議という重大な予定が入っていたという状態だったとしても、延期も可能だということもあり、「ネタ」にはならなかったのではないでしょうか。

以下、私がなぜこんな違和感を持ったのかを説明しておきたいと考えています。老人の戯言ですが、市長として災害とどう関わってきたのかも交えながら、次回から何回かに分けてお届けします。

 

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[2024/6/28  人間イライザ]

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