ガザ

2024年10月30日 (水)

#危機感の違い #世代を超えて共有できるか ――#キューバ危機に比肩する危機的状況――

#危機感の違い #世代を超えて共有できるか

――#キューバ危機に比肩する危機的状況――

241029

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#ジャクリーヌ夫人の決意も

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このブログの名称は「ヒロシマの心を世界に」ですので、核兵器の廃絶を目標として掲げています。そのための重要な条約である核兵器禁止条約を何よりも、被爆国である日本が批准しなくてはならないことも何度も繰り返しています。

同時に、ウクライナとガザで、罪のない人たちが虐殺されている状況を一刻も早く止めさせなくてはならないと焦りつつ、何もできない私自身を情けなくも感じています。

しかし、2022224日にロシアのプーチン大統領がウクライナへの侵攻を始め、脅しの材料として核の使用に言及した時には、ショックを受けました。そして核を持つイスラエルでも核の使用を仄めかす政治家が現れ、キューバ危機を思い出しました。60年前、私が20歳の頃の出来事です。平和運動を担って下さっている世代の皆さんの中には、まだ生まれていなかった方も多いのではないでしょうか。ラジオに噛り付いて、最近の状況を知ろうとしていた記憶があります。 

先ずはキューバ危機の概要をWikiwnad から引用します。

キューバ危機は、1962年10月から11月にかけて、ソ連キューバ核ミサイル基地を建設していることが発覚、アメリカ合衆国カリブ海でキューバの海上臨検を実施し、米ソ間の緊張が高まり、核戦争寸前まで達した一連の出来事のこと。

緊張が解けたのは、1028日にゴルバチョフがミサイルを撤去するという決定をしたことなのですが、アメリカ本土に核が撃ち込まれる可能性があるということで全米もパニック状態になっていました。当時の大統領ケネディーの夫人ジャクリーヌさんは、いざというときが来たらホワイトハウスの地下にある核シェルターに入るようアドバイスされた際、次のような決意を述べているほどです。

「もし事態が変化したら、私はキャロラインとジョンJRの手をつなぎ、ホワイトハウスの南庭に行きます。そして勇敢な兵士のようにそこに立ち、全てのアメリカ人と同じく運命に立ち向かいます。」

それと同じくらいの危機感を持って、私はプーチンやイスラエルが核を使う可能性について考えています。だからこそ、Change.orgというオンラインの署名サイトを使って署名運動を始めたのです。(その経緯と背景については、『マガジン9』の「この人に聞きたい」をお読み下さい。)

だからこそ、「核を使わないと宣言しろ」というメッセージを出し続けてます。ロシアとイスラエルだけが、核を使わないと宣言すれば、一応危機は脱出できるのですが、他の核保有国が何もしないのに、ロシアとイスラエルがそんな決定をすることはありません。

だから全ての核保有国が使わない、つまり核の「先制不使用」宣言になるのです。その根元にある「危機感」をどう共有して貰えるのか、頭を悩ませています。

 

最後に、今日一日が皆さんにとって素晴らしい24時間になりますよう

[2024/10/30  人間イライザ]

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2024年10月18日 (金)

#ザ・デイ・アフター放映後の #ヴィーゼル氏発言 ――#イスラエル大使の言葉と #重なりました――

#ザ・デイ・アフター放映後の #ヴィーゼル氏発言

――#イスラエル大使の言葉と #重なりました――

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https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Buchenwald_Slave_Laborers_Liberation.jpg  public domain

1945年4月、解放直後のブッケンヴァルト収容所

(下から二段目、7人目がヴィーゼル氏)

 

 

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被団協の箕牧智之さんの「ガザでの紛争で傷ついた子どもたちと、原爆孤児の姿が重なる」という発言を、駐日イスラエル大使が「不適切かつ根拠に欠ける」とコメントしたことを知りました。(ニュースソースは朝日新聞DIGITALです)

これを聞いて、『ザ・デイ・アフター』というTV番組後の討論会で、ゲストのユダヤ系アメリカ人、エリ・ヴィーゼル氏のコメントが、私の頭の中で重なりました。この番組は、1983年にアメリカのABCテレビが放映したもので、アメリカ中で見なかった人はいなかった、とまで言われた番組です。

このサイエンス・フィクション物語は、米ソ間の核戦争が起りアメリカ中西部の都市、カンサス・シティーも核爆弾で一瞬のうちに壊滅するという設定です。さらに、「アフター」が示すように、その後の放射線による悲惨な運命も描かれています。

この番組の放映直後に開かれた討論会でのヴィーゼル氏の発言は次のようなものでした。(記憶だけに頼っていますので、不正確なところがあるかもしれません)

今皆さんは、大変ショッキングな、この世のこととも思われないような悲惨な場面を目にしました。でも、これはフィクションなのです。そして、これと同じ、いやそれ以上かもしれない悲惨なことを「実際に体験した人たち」がいるのです。それは、ホロコーストを体験したユダヤ人たちです。

核戦争とその惨状を主題にした、そして「原爆」と言えば、「パール・ハーバー」が戻ってくるアメリカでも、原爆による犠牲者の存在は広く知られていたのですから、「実際に体験した人」は広島・長崎の被爆者だと、ヴィーゼル氏が言ったとしても不自然ではありません。逆に被爆者への言及のなかったことの方が驚きでした。

怒りに似た気持ちにもなりましたが、私を正気に戻してくれたのは、高橋昭博さんはじめ多くの被爆者の皆さんが繰り返し語ってこられた言葉でした。それは「人間として大切なのは、他人の痛みの分る心を持つこと」です。それとともに、冒頭に掲げた写真やかつて見たことのあったホロコーストのイメージでした。

それが心に蘇り、核被害を目の当たりにしても、自分たちの受けた非人間的で残酷な仕打ちがヴィーゼル氏やユダヤ人の皆さんの脳裏には鮮明だったに違いないことに思い至り、改めてナチスの犯罪の大きさ重さを確認することになりました。そして今という時点に目を転ずると、イスラエル大使も、ヴィーゼル氏と同じよう視点でホロコーストと原爆の被害を「比較」していたのかもしれません。

自らの体験を元に、「他人の痛み」を感ずることのできる被爆者たち、そして、原爆の痛みを目の前にして、自らの体験と悲劇に思いを馳せるヴィーゼル氏やイスラエル大使、どちらも戦争や迫害、ジェノサイドの結果生まれた人間的な反応です。どちらが正しくどちらが間違っているという判断を超えた次元の人間の姿だと受け止めたいと思います。そして私は、難しくても「他人の痛み」を感じられるよう、今でも努力しています。

[註: ①ヴィーゼル氏のユダヤ人よりの姿勢には、ユダヤ人社会の間にも批判があるようです。あくまでも彼個人の昔の発言について、私個人が当時、感じたことの報告ですので、念のため申し添えます。②個人の発言や行動についての個人の感想とは別に、こうした考え方を元に国家がどのような施策を展開するかについては別の議論が必要です。]

 

最後に、今日一日が皆さんにとって素晴らしい24時間になりますよう

[2024/10/18  人間イライザ]

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2024年10月17日 (木)

#箕牧さんの言葉が #不適切? ――#阪神淡路大震災後の #被爆者の行動も不適切?――

#箕牧さんの言葉が #不適切?

――#阪神淡路大震災後の #被爆者の行動も不適切?――

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三宮の惨状

Akiyoshi's Room, Public domain, via Wikimedia Commons

#比較 #重なるの #違いも重要です

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日本被団協のノーベル平和賞受賞を祝って、その意味や背景を考えています。被団協のこれまでの活動がノーベル委員会に評価されたことは、文句なしに嬉しいことですし、これから核兵器を廃絶する上で、大きな力になることも大歓迎です。

そんな中、被団協の箕牧智之さんの発言を、駐日イスラエル大使が「不適切かつ根拠に欠ける」とコメントしたことを知りました。ニュースソースは朝日新聞DIGITALです。

この記事の中で、箕牧さんは「ガザでの紛争で傷ついた子どもたちと、原爆孤児の姿が重なる」と発言したと報じています。

それに対してイスラエル大使は、原爆が投下されたころの日本とガザを比較することは「歴史を歪曲(わいきょく)し、(ハマスによる昨年10月の対イスラエル越境攻撃など)テロの犠牲者を貶(おとし)めることになる」と述べた、そうなのですが、このような解釈の仕方に違和感を持ちました。

まず、箕牧さんは、原爆投下後の広島とガザを比較しているのではなく、傷付いた子どもたちの姿が重なると言っているのです、ずいぶん昔から私自身が経験してきたことなのですが、どこかで誰かがとんでもなく悲惨な目に遭っているニュースを目にし耳にすると、ほとんどの被爆者の皆さんは、「あの日と同じだ」「かわいそうに」「何とかしてあげたい」という趣旨の言葉で、自らのあるいは家族や友人たちの「あの日」と、今起きている悲劇とを重ねて見ているのです。

特に印象強く残っているのは、1995年の阪神淡路大震災の時の被爆者の行動です。その時も、「あの時と同じだ」「あの日の悲惨さ、苦労が重なって見える」という被爆者の皆さんの声が大きく聞こえました。それ以上に驚いたのは、今から30年も前のことですから、被爆者の平均年齢も若かったのですが、それでも、「何とかしなくては」という気持で、被災地まで駆け付け、救援物資を届け被災者の皆さんの気持に寄り添い、復旧・復興の手伝いをした人がいたのです。

それと同じように、今回もガザの子どもたちと原爆孤児の姿が重なって見えたのです。阪神淡路に駆け付けた被爆者たちをまさか、「不適切かつ根拠がない」とは言わないでしょう。だったら今回はそう言える根拠は何なのでしょうか。

私自身も、何か悲劇を目にすると、自分自身の空襲の体験や、1952年に観た『ひろしま』や『原爆の子』の中の悲惨な子どもたち、そして被爆者の姿とを重ねています。それは、政治的な批判やイデオロギーといった次元を超えた人間として当たり前のことなのではないでしょうか。

もう一つ、これをお読み下さっている皆さんにお伝えしたいエピソードがあるのですが、長くなりますので次に回します。それは、1983年にアメリカのABCテレビが放映した、核戦争とその後のアメリカを描いた『ザ・デイ・アフター』という映画そしてその後に放映された討論会を、アメリカで見た時の感想です。

 

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[2024/10/17  人間イライザ]

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2024年10月11日 (金)

#被団協に #ノーベル平和賞 ――#核廃絶運動に弾み #歴史的にも大きな意味――

#被団協に #ノーベル平和賞

――#核廃絶運動に弾み #歴史的にも大きな意味――

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Wikiwandから

https://www.wikiwand.com/ja/articles/%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%99%E3%83%AB%E5%B9%B3%E5%92%8C%E8%B3%9E

#戦争の否定が基本です

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《ノーベル平和賞が被団協に》

今年のノーベル平和賞は、日本被団協、正式には、日本原水爆被害者団体協議会 (以下、被団協と略します) に決りました。長い間、少なくとも半世紀以上、被団協にノーベル平和賞をという努力をあらゆる手段を使って続けてきましたので、ようやく悲願が実現して、勿論嬉しいのですがホッとしています。何とか責任が果せたからです。

この時を、亡くなられた多くの被爆者の皆さんとともに祝うことらそんなに嬉しいことはなかったのですが、石田明先生、森瀧市郎先生、高橋昭博さん、谷本清さん、吉川清さん、倉本寛治さん、笹森恵子さん、沼田鈴子さん、据石和さん、李実根さん、庄野直美先生、谷口稜曄さん、片岡つよさん、高原弘子さん、秋月辰一郎先生、田村元先生等々、お名前を挙げきれないほど多くの被爆者の皆さんの血と汗と涙があっての受賞であることを改めて銘記したいと思います。まだまだ多くの方がいらっしゃるのですが、書き切れませんので、いつか機会を設けて思い出を綴ります。

そして、今回の受賞の意味も丁寧に考える必要があります。勿論、核廃絶運動には大きな弾みになりますし、これからの運動に新たなエネルギーを与えてくれているだけではなく、何をどう目指すのかというベクトルを明確にしてくれたという点で、心強いメッセージを貰えたと思っています。

そして、ウクライナやガザについても明確な意思表示をしてくれました。それは歴史的な流れを見ることで一層ハッキリします。

第二次世界大戦での最大の悲劇の中に、ナチスによるホロコースト、そしてアメリカによる原爆投下が入ることには異論がないはずです。それほどの悲劇に対して、私たちが戦後どのように反応し、これらの悲劇からどんな教訓を汲み、それをどう生かすのかが問われました。

簡単にはまとめ切れませんが、ホロコーストの場合はイスラエルという国家の建設が、二度とホロコーストを繰り返さないという強い決意の表現になったことは否定できないでしょう。

ヒロシマ・ナガサキの場合は、二度と戦争はしてはいないという平和憲法と被団協に代表される国民的な原水爆禁止のための草の根運動が、被爆体験からの教訓だと言っても的外れではないでしょう。

今、ロシアがウクライナ侵攻後、核の使用という脅しを続け、核を持つイスラエルによるガザやレバノンへの非戦闘員への攻撃が世界的批判を受けています。

今年のノーベル平和委員会は、そんなときに、戦争の放棄と草の根の運動を代表する被団協を選び、核の力を持つ国家は選ばなかった事実に、注目すべきなのではないでしょうか。それは軍隊を持たないヒロシマ・ナガサキという都市と核を持ち戦争のできる国家という対比でもあります。

もう一つ、私としては長年の不満が解消されたということもお伝えしておきたいと思います。1986年、アメリカでは核凍結運動が国中を覆い、核兵器反対の世論が全国的に共有され、レイキャビックの米ソ首脳会談では、レーガンさんとゴルバチョフさんが、核兵器の全面廃棄で合意した年ですが、その年のノーベル平和賞はエリー・ウィーゼルさんという、ホロコーストのサバイバー、ユダヤ系アメリカ人の思想家・作家に授与されました。ホロコーストの意味や、その今日的なつながり、さらにはどのような政治をつくるべきなのかについての深い論考や問題提起をしていたウィーゼルさんはアメリカ社会のみならず、世界に影響を与えていました。受賞は当然でした。

そして、これは個人的な感想ですのでそれほど深い意味があるのではありませんが、私はこれほど核兵器廃絶への世論が高まったことはないのに、「何故被団協ではないのか」という思いでニュースを聞きました。

そして今年初めて、第二次大戦中の二大悲劇のもう一つがノーベル平和委員会によって、その「なぜ」に答える形で認められたのです。勿論、バランスが取れたからそれでお終いという意味ではなく、今後ともホロコーストも核による犠牲もない世界を実現するために、全ての人が協力し合い努力しなくてはならないことは言うまでもありません。

被団協の受賞理由についてのコメントもいろいろ出ていますが、私がノーベル平和賞委員会に提出した元原稿は1999年の平和宣言です。その他、次回以降、このシリーズで取り上げて行きます。

 

今日一日が皆さんにとって素晴らしい24時間になりますよう

[2024/10/11  人間イライザ]

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2024年5月 8日 (水)

#最初は南部へ行け! #次に南部から避難しろ! では #どこに行けば良いのでしょうか? ―― #この命令はジェノサイドに該当――

#最初は南部へ行け! #次に南部から避難しろ! では #どこに行けば良いのでしょうか?

―― #この命令はジェノサイドに該当――

 

 

#ガザ (Googleマップ)

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朝日新聞ディジタル版の572040分号によると、ハマスは、仲介国のカタールとエジプトによる停戦案を受け入れると表明したてのことです。後はイスラエルがこれを呑むのか、さらなる交渉で妥協点を見付けるのかに掛っていますが、何とか停戦には合意して欲しいと願っています。

イスラエルは交渉団を派遣すると表明したそうのですが、ロイターによると、同時にラファ東部の避難指示が出された地区の付近を攻撃したことも報じられています。

イスラエルがラファの住民に出した警告は、「避難を促した」とも、「避難を要求」あるいは「避難を指示」とも表現されています。でも、それって随分御都合主義に見えますし、結局、多くの市民を犠牲にすることになっても、避難するように警告を出していたのだから、自分たちの咎ではないと開き直る口実に使う目的も見え見えです。

それ以上に私が違和感を持つのは、昨年の12月にイスラエルは、ガザ地区北部に住むパレスチナの人々に対して、北部は危険だから南部、例えばラファに移動するよう勧告していたことですBBC2023112日号が詳しく報じています。

安全だからラファに行けと言っておいて、いざラファに行ったら、ここは危険だから他の場所に避難しろと言われても、危険な北部には戻れないでしょう。そして、ラファに止まれば殺されてしまうことになる可能性が非常に高いのです。

いやそれ以前に、イスラエルの国民でもないガザの人たちに、イスラエル軍が「お前たちはどこそこに住め」という権限は与えられていないのです。となると、成田悠輔批判にも適用される「ジェノサイド」の定義も思い起こす必要があるのではないでしょうか。

ジェノサイド罪の防止と処罰に関する条約(ジェノサイド条約) の第2条です。この条約において、ジェノサイドとは、国民的、民族的、人種的または宗教的な集団の全部または一部を、それ自体として破壊する意図をもって行われる以下のいずれかの行為を指します。

  1. 集団の構成員を殺害すること、
  2. 集団の構成員に重大な身体的または精神的な危害を加えること、
  3. 集団にその全部または一部の身体的破壊をもたらすよう意図した生活条件を故意に課すこと、
  4. 集団内の出生を妨げることを意図した措置を課すこと、
  5. 集団の子どもを他の集団に強制的に移すこと。

1, 2, 3 に該当するのは明らかでしょう。

いまさら、ジェノサイドの定義を持ち出さなくてもそんなことは分っている、という主張もあり得ると思いますが、法の支配を世界的に続けるためには、その都度、原理原則に立ち戻って違法行為を確認し指摘し続けることは重要です。それも、その都度気付いた人が気付いたときに文字化しておくことが重要だと考えています。

 

今日24時間が、皆さんにとって素晴らしい一日になりますよう!

[2024/5/8 人間イライザ]

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2024年5月 7日 (火)

#全米大学生の目標 は #大学が #Discloseと #Divestすること ―― #アパルトヘイト撤廃の力になった――

#全米大学生の目標 #大学が #Disclose #Divestすること

―― #アパルトヘイト撤廃の力になった――

Bromfield-pearson

#タフツ大学数学科の建物

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全米の多くの大学のキャンパスで、学生たちがイスラエルのガザ攻撃に抗議し、即時停戦ならびにパレスチナの解放を求める行動を続けています。

日本の大学の経営システムとはかなり違う形で、アメリカの大学は経営されていますので、日本社会の枠組みからはなかなか分り難いかもしれません。私の経験に照らして、解説をしておきたいと思います・

まず経営のシステムと今アメリカで起きている学生たちの抗議行動については、毎日新聞のディジタル版、52日号が的確にまとめてくれていますし、分り易いと思いますので、そちらを御覧下さい。

アメリカの多くの大学で、これほどまでに学生たちの活動が広がっているのかという理由の一つは、歴史的にいくつもの成功例があるからです。私がタフツ大学で教鞭を執っていた頃に遡ります。1980年代ですが、学生たちは大学の建物占拠までして、南アフリカに投資している企業に対する、タフツ大学の投資を引き上げるように要求する運動を展開しました。

私たち教授陣の有志も、学生たちや大学の理事会との調整も含めて、アパルトヘイト撤廃のために大学としてどのような方針を取るべきかについての議論を深めました。基本的には学生たちと一緒に大学にDivestmentを求めることになりました。

結局、その時点では完全な形の投資引き上げ (Divestment) には至りませんでしたが、大学側が南アフリカ関連の企業への投資について検討をすることと、部分的な対応を約束して建物の占拠は解かれました。そして数年後の1989年には、タフツ大学の理事会は南アフリカ関連の投資を完全に引き上げるという決定をしました。

全米の他の大学でも同じようなことが起きましたので、アパルトヘイト撤廃のために学生たちの果した役割は、「平和的」な範囲で済み、しかもその成果は大きかったのです。

その他のテーマ (例えば、私企業による刑務所の運営) についても、アメリカの学生たちはまず大学の投資についての方針を変えさせることに注力し (その他のことで、短期的に目的を達成する可能性を勘案しつつ) 同様な成果を挙げてきています。

今回もそうした、歴史を踏まえつつ「Disclose (大学への寄付、大学がどこに投資しているのか) そして、「Divest (イスラエル関連企業等からの投資引き上げ) を大学側に求めているのです。

こうした動きが、より広い社会における不買運動と連携することで、大きな力を持つであろうことはお分り頂けると思います。

これが直ちに我が国でも実行できるのかどうか、そもそも意味があるのかも分りませが、身近なところから声を上げることから大きな結果に至る可能性を探しましょう。

 

今日24時間が、皆さんにとって素晴らしい一日になりますよう!

[2024/5/7 人間イライザ]

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2024年4月29日 (月)

#今夜午後7時 #Zoomミーティングで話をします ―― #安保法制違憲訴訟の会主催です ――

#今夜午後7 #Zoomミーティングで話をします

―― #安保法制違憲訴訟の会主催です ――

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ウクライナやガザも心配ですが、我が国がしっかりしないと何もできません

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28日には、全国3選挙区で衆議院議員の補欠選挙がありましたが、午後8時に投票箱が占められ、開票が始まるや否や、自民党の全敗、そして3選挙区全で立憲民主党候補の当選確実が報じられました。

岸田政権の屋台骨が揺るいでいますし、日本の政治を立て直すには衆議院選挙を前倒しにして、自民党政権を退陣させるというシナリオが現実味を帯びてきました。

その線での衆議院選挙が行われるとなると、その後の日本の政治の正常化のカギになるのは広島一区です。何があっても当選する岸田というイメージを破って、これまでの汚染された政治の象徴を新たなリーダーに取り換えることが、未来への青写真になります。

今夜のズーム・ミーティングのテーマは、「被爆80年を意味ある年に!」ですが、主催者のお許しが出れば、これからの政治・選挙の作戦について、皆さんから御意見を伺う機会としても活用できないものかと考えています。

Zoom ミーティング参加のための情報は次の通りです。

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トピック: 第32回  ZOOM29

時刻: 2024429 19:00 大阪、札幌、東京

 

参加 Zoom ミーティング

https://us02web.zoom.us/j/84659430783?pwd=SmEraVZ2R3czVkR3RWtnbHNEOG1uQT09

 

ミーティング ID: 846 5943 0783

パスコード: 950416

 

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[zoom29]安保法制違憲訴訟全国の状況 ~各地からの報告 XXX

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2024年も言葉を大切にして、知的にも情緒的にも誠実さが輝く年にすべく頑張りましょう。

[2024/4/29 人間イライザ]

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2024年4月26日 (金)

#チェルノブイリ・デー #座り込み ―― #参加は38名 ――

#チェルノブイリ・デー #座り込み

―― #参加は48――

240426

今回も意気が上がりました

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今日は、チェルノブイリで原発事故が起きてから38年目になります。広島県原水禁では毎年この日に、原爆慰霊碑前で抗議と原発廃止、核兵器の廃止を求めて座り込みを行ってきました。今日も曇り空の元、48名の同志 (ここは、漢字を開いて「志を同じくする人たち」と書きたいところです) が集って座り込みを行いました。

最初に被団協の箕牧智之(みまきとしゆき)理事長が挨拶をしました。次に、原水禁の常任理事で、原発はごめんだ市民の会の木原省治さんが、チェルノブイリの現在も含めて、原発を取り巻く状況報告と、今後、私たちの取るべき具体的行動についての提起をしてくれました。

その後、約20分座り込み、私が主催者挨拶をした上で、参加者一同によるアピール文を採択しました。読み上げと提案は、自治労広島県本部副委員長の檪原(いちはら)研介さんが行いました。

ここに、アピール文をアップさせて頂きます。

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「4・26チェルノブイリ・デー」アピール

チェルノブイリ原発事故から38年がたちました。事故原発は放射性物質の飛散を防ぐための巨大なシェルターに覆われ、いまだ廃炉に向けた具体的なめどが立たないままです。また、ロシアによるウクライナ侵略では、原発が攻撃の標的になる危険性も改めて私たちに示しました。

一方、「チェルノブイリのような事故は起きない」と宣伝され続けた日本でも、2011311日、東京電力福島第一原発でチェルノブイリと同じレベル7の事故が発生しました。13年を経た今も、溶け落ちた核燃料の取り出しは全く手つかずの状態であり、事故を受けて政府が発令した「原子力緊急事態宣言」も未だ解除できていません。

にも関わらず、政府と東京電力は多くの県民・漁業関係者の反対を押し切り、放射能汚染水の海洋放出を強行する一方、原発政策を180度転換し世界でも例のない60年超への運転期間延長など原発の再稼働・推進へと突き進んでいます。

今年1月に発生した能登半島地震は、改めて原発の危険性を明らかにしました。北陸電力志賀原発では、変圧器やモニタリングポストの故障、原子力規制庁の想定を上回る揺れの観測、連動しないとされた断層との連動など、数多くの「想定外」の事態が生じました。

そして何より、原発事故と地震災害という複合災害が発生すれば、道路の寸断や集落の孤立、多くの家屋の倒壊・被災で、屋内退避も避難も困難な状態となり、現在の避難計画では住民の安全を確保できないということが明らかになりました。

この教訓を、原発依存・再稼働への強い警告と受け止め、チェルノブイリやフクシマ、そして世界に広がるヒバクシャの痛みを忘れることなく、改めて脱原発への歩みを進めなければなりません。

「核と人類は共存できない」。新たなヒバクシャを作らせないためには、「核絶対否定」の道しかありません。

私たちは、人類史上はじめて原子爆弾の惨禍を被ったヒロシマから改めて訴えます。

 ◆チェルノブイリ原発事故を忘れてはなりません!

 ◆福島第一原発のような事故を二度と起こさせてはなりません!

 ◆原発の再稼働・新増設への方針転換を許してはなりません!

 ◆新たなヒバクシャを生み出してはなりません!

 ◆全ての核被害者への補償と救済を強く求めます!

 ◆放射能汚染水の「海洋放出」の停止を求めます!

 ◆ノーモアヒバクシャ、ノーモアチェルノブイリ、ノーモアフクシマ

 

2024年4月26日

  4.26チェルノブイリ・デー座り込み参加者一同

********************************

このアピール文は、岸田総理大臣に充てて送ります。

また、運転を停止している石川県の志賀町、そして市民の力で裁判になった伊方原発のある伊方町と、直近の地震災害と原発とは切り離せない関係にあります。それだけではなく、原発がウクライナの戦争や中東での残虐行為とも密接に関わっていることは皆さん御存じの通りです。その原発について、木原省治さんのまとめと行動提起を明日、アップします。

 

2024年も言葉を大切にして、知的にも情緒的にも誠実さが輝く年にすべく頑張りましょう。

[2024/4/26 人間イライザ]

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2024年4月11日 (木)

#ウォルバーグ下院議員 への #撤回要請 #書簡 ―― #市政記者クラブで #記者会見を開きました――

#ウォルバーグ下院議員 への #撤回要請 #書簡

―― #市政記者クラブで #記者会見を開きました――

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記者会見で――左から、高橋克浩代表委員、秋葉代表委員、一番右が金子哲夫代表委員

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アメリカ、ミシガン州選出のティム・ウォルバーグ下院議員の「広島・長崎」発言について、これまで二回にわたって問題点の解説をしてきました。一度目は、上川外務大臣の姿勢と、1945年のトルーマン米大統領の記者会見発言を取り上げました。

二度目は、トルーマン発言の間違っている点を、研究者等の考察を元に指摘し、事実を提示しました。

続いて、4月10日には、広島市役所の市政記者クラブで記者会見を開き、ウォルバーグ議員への書簡を公表した上で、FAXと郵送で、同議員に届けることを報告しました。次に掲げるのは、書簡の日本語版です。署名の入ったPDF版は、こちらのフォルダーから御覧頂けます。

この書簡が、訪米中の岸田総理の目に留まり、「被爆地広島出身の総理大臣」としての立場から、ウォルバーグ議員発言の撤回を要請して貰えれば、それに越したことはありません。

でも、上川大臣発言を元に考えると、岸田総理個人にも広島市にも、その他被爆者の代弁者たるべき公的機関や個人に、早期終結と人命救助という二点についての見解を問うべき問題なのかもしません。

**************************************

2024年4月10日

拝啓  ティム・ウォルバーグ下院議員殿

私たちは、1954年に発足した広島の平和団体です。それ以来70年にわたって広島・長崎の被爆者の声を代弁し、彼らの生命・生活を守る運動、そして核兵器のない平和な世界実現のための運動を続けてきました。

最近、日米のマスコミ報道で、貴殿が3月25日に、ガザでの惨状について、広島・長崎を例示して「長崎や広島のようにすべきだ。早く終わらせる。ウクライナも同じようにするべき。」との趣旨の発言をされたことを知りました。

また、Xへの投稿では、核兵器を使用すべきだと言ったのではなく、戦争が早く終るほど、戦渦に巻き込まれる罪のない人々の命が救われる、という趣旨だったとの説明もされています。そして、「広島・長崎」はそのためのメタファーとしての意味しか持たないとも付け加えられています。

[イスラエルがハマスをできるだけ早く排除すべきこと、ガザへの人道支援には反対であると貴殿が主張されていることも理解しています。ただし、その点については、この書簡での問題提起とは別件ですので、切り離して論じます。]

私たちは、こうした報道を次のように受け止めました。

貴殿の一連の発言の趣旨は、「広島・長崎の歴史から分るように、ガザやウクライナでの戦闘を早く終結させることにより、罪のない人たちが巻き込まれ、生命を失うことを避けられるので、そうすべきである。」

後半の「ガザやウクライナでの戦闘を早く終結させることにより、罪のない人たちが巻き込まれ、生命を失うことを避けられる。」には賛成します。ただし前半については、もし貴殿が「広島・長崎」を「戦争を早く終結させる」ことのメタファーとして使われたのであれば、次のような事実から注意を喚起したいと考え、この書簡を認めています。

  1. 米戦略爆撃調査団は、1946年の報告書において、原爆の投下がなくても、ソ連の参戦がなくても、米軍の日本上陸作戦がなくても、日本は11月初めには降伏していたであろうことを結論付けている。[*1]
  2. 歴史学者Gregg Herken教授は、仮に米軍の日本侵攻があったとしても、US Joint War Plans Committeeによる米軍の死者数予測は約4万人であると述べている。[*2]
  3. 同じく歴史学者Martin Sherwinは、原爆投下は戦争終結を早めたのではなく、遅らせたことを指摘している。[*3]
  4. 1945年12月末までに、広島・長崎の原爆で亡くなった被爆者の数は約20万人である。[*4]
  5. 「生存者が死者を羨む」という言葉が示す如く、被爆者は、1945年以降長期にわたり放射線被害、その他の直接的原爆被害や精神的な被害を被り、苦しんできた。[*4]

これらの事実から、「広島・長崎」を、戦争の早期終結のメタファーとして、またその結果としての多くの罪のない命の救済のメタファーとして使うことは、誠に不適切であり、撤回を求めます。また、原爆投下の結果起きた、非業の苦しみと人間的悲惨さに対する貴殿の無知と無神経さを残念に思います。

貴殿が、真に罪のない人たちが戦争に巻き込まれることを避けたいと願っているのであれば、一度、広島・長崎を訪れ、被爆者との対話を通して、戦争に巻き込まれた罪のない人たちの心からの願いに耳を傾けられることをお勧めします。

敬具

秋葉忠利

金子哲夫

高橋克浩

広島県原水禁代表委員

 

広島県平和運動センター・広島県原水禁

広島市西区横川新町7-22

TEL:+81-82-503-5855 FAX: +81-82-294-4555

e-mail:h-heiwa@chive.ocn.ne.jp

Sources:

[*1]  Shigesawa, Atusko.” The U. S. Strategic Bombing Survey’s Early-Surrender Conclusion and the Debate over the Atomic Bombings of Hiroshima and Nagasaki.” Hiroshima Journal of International Studies, Volume 19, 2023

(https://hiroshima-cu.repo.nii.ac.jp/record/124/files/HJIS19-1.pdf, viewed on April 4,2024)

[*2]  Herken, Gregg. “Five myths about the atomic bomb” The Washington Post, July 31, 2015, (https://www.washingtonpost.com/opinions/five-myths-about-the-atomic-bomb/2015/07/31/32dbc15c-3620-11e5-b673-1df005a0fb28_story.html, viewed on April 4, 2024)

[*3]  Sherwin, Martin. “Interview.” The Chugoku Shimbun, 1995.  Also a personal communication to one of the authors in 1995.

[*4]  Hibakusha. Wikiwand. (https://www.wikiwand.com/en/Hibakusha, viewed on April 4. 2024)

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[2024/4/11 人間イライザ]

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2024年4月 6日 (土)

#TimWalberg #下院議員の #広島・長崎発言 ―― #事実誤認 を #指摘する のは #私たちの責任――

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アメリカ時間3月25日に、ミシガン州選出の共和党下院議員ティム・ウォルバーグ氏が、ガザでの惨状について広島・長崎を例示して、「長崎や広島のようにすべきだ。早く終わらせる。ウクライナも同じようにするべき。」との趣旨の発言をしたことが報じられました。CNNも報じています。

その後、Xへの投稿では、核兵器を使用すべきだと言ったのではなく、戦争が早く終るほど、戦渦に巻き込まれる罪のない人々の命が救われる、という趣旨だったとの説明もされています。そして、「広島・長崎」はそのためのメタファーとしての意味しか持たないとも付け加えられています。

マスコミ的・外務省的な見方では、これで一件落着ということらしいのですが、それは、外務委員会での松原仁議員の質問に対する回答で、明確に示されています。簡単にまとめると次のようなやり取りです。

[松原] ウォルバーグ議員は広島・長崎をメタファーとして、ガザを攻撃しろと言っている。メタファーとして扱うような軽々しい問題なのか。ウォルバーグ議員に抗議したり、謝罪を求めるようなことはないのか。

[上川] ウォルバーグ発言がメディアを通して拡散していることを憂慮している。同時に彼が、自らの意図を、SNSを通じて発出していることにも留意したい。現時点では抗議する必要はないと考えている。多くの人に広島長崎を訪問して貰う重要性は大きくなっている。

「我らの国会」さんによる動画も御覧下さい。5分10秒あたりから上記のやり取りを見ることができます。

さて、ウォルバーグ議員が広島・長崎をメタファーとして使う背景には二つの理由があります。

一つは、広島・長崎への原爆投下により戦争が早く終った、つまり「広島・長崎」は戦争の早期終結の象徴だからメタファーとして意味があるということ。

もう一つは、その結果として、多くの人命を救うことができたという正当化です。

御存じない方の方が多いかもしれませんが、未だにアメリカ人の多くは、原爆投下直後のトルーマン大統領の原爆投下の正当化をそのまま信じています。それは三点の命題から成り立っているのですが、ウォルバーグ発言もそれを踏襲しています。

① 真珠湾攻撃があったから戦争が始まった。

② 原爆投下によって戦争を早く終らせることができた。

③ その結果として、25万もの米兵の命が救われ、25万の日本人の命救われた。

つまり、広島・長崎をアメリカという枠組みの中でのメタファーとして使うということは、トルーマン発言の三つの命題を「事実」だと認めることを意味します。

外務省は長い間、それを認めてきていますので、外務省としては上川大臣の回答で問題はないのかもしれません。しかし、「被爆地広島出身の総理大臣」だと自認し、それが故にG7サミットを広島で開く意味があるのだと大見得を切った岸田総理大臣がそれで済ませて良いのでしょうか。

あるいは、広島市が何も言わなくて良いのでしょうか。

上記の三点について、①は、その通りですが、②と③は事実ではありません。それを、説得力を持って伝えて行かないと、アメリカ社会での誤解は解けませんし、「オッペンハイマー」のような映画が永遠に作られ続ける原因にもなってしまいます。

この点について、私たち広島県原水禁では、きちんとした対応をしている積りですので、次回はその報告をします。

 

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[2024/4/6 人間イライザ]

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