都市

2023年3月27日 (月)

広島市長選挙 ――唯一の争点は『はだしのゲン』の復活です――

広島市長選挙

――唯一の争点は『はだしのゲン』の復活です――

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政令指定都市の内、6都市での市長選挙が始まりました。広島市もその一つですが、選挙戦最大の争点は、平和教育教材からの『はだしのゲン』と第五福竜丸の削除を中止して復活させることです。

そのために、マスコミと市民団体との皆さんお願いしたいのは、各候補に次のようなアンケートを送り、その結果をSNSで拡散することです。

アンケート: あなたが市長選挙で当選した暁には、『はだしのゲン』と第五福竜丸を、平和教育教材、『平和ノート』に復活させますか?

5月に開かれるG7広島サミットを、軍拡と核抑止論の追認の場としないためにも、『はだしのゲン』を復活させるという市民の意思が大きな役割を果します。

 

最後に今日一日、皆さんにとって、素晴らしい24時間でありますよう!

 [2022/3/27 イライザ]

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2023年3月24日 (金)

なぜ「都市」なのか ――必要条件と十分条件、両方あります――

なぜ「都市」なのか

――必要条件と十分条件、両方あります――

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戦争に反対すること、平和を維持するための努力を続けること、この二つは「都市」にとっては正に生死を分かつ重要な仕事です。

「戦争も平和も国際関係だから、国の管轄だ。だから国に任せておけば良い」で済むような生易しい仕事ではないのです。

平和市長会議の加盟都市数は8,000を超えているのですが、それらの都市の市長さんたちが異口同音に繰り返すのは、「戦争の被害を受けるのは都市であり、市民だ」という点です。核兵器も、誰も住んでいない大海の真ん中や、砂漠のど真ん中には落とさないのです。

そして戦災を受けた都市の市民たちは、例外なく「Never Again!」という声を上げています。

戦争を起こさないことは、そしてそのための努力をすることは市民の命を守るために「必要」なのです。敢えてここで付け加えておくと、国は国民の命を守りません。

二つだけ事実を述べておきましょう。まず、昭和20年6月6日付の沖縄方面特別根拠地隊司令官大田実少将が発した海軍次官あての電文から抜粋します。沖縄県知事が報告すべきことなのだが、県には既に通信力がないため、知事の依頼によって大田少将が通知したという断り書きも付いています。その内容が重要です。

その中で、敵軍が沖縄に上陸してからの状況が次のように描かれています。「陸海軍方面、防衛戦闘ニ専念シ、県民ニ関シテハ殆ド顧ミルニ暇ナカリキ。」

その後には、県民が軍と一体になって戦闘に巻き込まれ、軍が県民を守るというよりは民間人が軍を守るとさえ言えるような協力を余儀なくされたことが描かれています。そして、最後の一行は有名です。

「沖縄県民斯ク戦ヘリ。県民ニ対シ後世特別ノ御高配ヲ賜ランコトヲ」

にもかかわらず、未だに沖縄県民に犠牲を強いている事実こそ、「国」という存在の真実を伝えています。

もう一つは、1980年に被爆者援護について、識者からなる「原爆被爆者対策基本問題懇談会」が当時の厚生大臣に提出した報告です。何よりも先に記憶しておくべき個所を引用します。

「およそ戦争という国の存亡をかけての非常事態のもとにおいては、国民がその生命・身体・財産等について、その戦争によって何らかの犠牲を余儀なくされたとしても、それは国を挙げての戦争による「一般の犠牲」として、すべての国民が等しく受忍しなければならない」

国は国民に犠牲を求めてはいますが、守るとは言っていないのです。都市が守る他はないのです。

まだまだ続けられますが、もう一点、十分条件として重要なことを指摘しておきましょう。都市は軍隊を持たないという事実です。軍隊を持つ存在は、どうしても軍隊の存在を前提にして物事を考え処理しようとします。「あれば使う」という因果関係に縛られて戦争の是非を考えることになるのです。その呪縛から解放された立場で、国際関係を考える、都市間関係の延長として国と国との関係も捉えた上で外交の力を発揮する、という「パラダイムの転換」ができるのです。

最後に今日一日、皆さんにとって、素晴らしい24時間でありますよう!

 [2022/3/24 イライザ]

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2023年3月20日 (月)

杉並区の岸本聡子区長にお会いしてきました ――69年前も今も杉並から新たな動きが始まっています――

杉並区の岸本聡子区長にお会いしてきました

――69年前も今も杉並から新たな動きが始まっています――

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このチラシの講演とトークの会の講師を務めました。雨の中、18日に開催されましたが、参加されたのは約80名。とても熱心な方々ばかりで私にとってとても意味深い日になりましたが、まずは共催した杉並区の岸本聡子区長に、イベントの始まる前にお会いできました。

このような平和イベントに区が共催者として積極的に関わることも大切ですが、区長自ら会の初めの挨拶のために会場に足を運び、かつ講演に耳を傾けることもなかなかできるものではありません。私にとっても嬉しい経験でした。

岸本区長は被爆三世の中村涼香さんとの会話も楽しんでおいででした。

岸本区長と私との共通点がいろいろあって、それも嬉しかったのですが、例えば、自転車通勤です。 (私は荷物を落したことで多くの皆さんに迷惑をかけたのでそれで止めましたが――。) 外国暮しの経験が長いこと、そして、公共財 (「コモンズ」と呼ばれることもあります) という概念を政治の柱の一つにしていること等です。

岸本区長の場合は私より本格的に、公共財を守るという形で教育や医療、そして水道等を捉え、区民と共に育てるという施策を展開しています。

皆さんも御存じのことですが、杉並区は1954年の第五福竜丸のビキニ環礁での被曝後、原水爆実験と原水爆禁止のための署名運動を市民が始め、それが全国に広まって我が国の反原水爆運動になった発祥の地です。広島・長崎が原水爆に反対するだけでなく、市民の生活が元になって平和を我が手で創るという意思がこのような運動になったことで、全国に希望の灯が点った記憶があります。

そして混迷を深める我が国の政治にとって、岸本区長を選出した杉並区民が再び希望の灯を灯してくれていると感じたのは私だけではなかったように感じています。

次回は、このイベントのもう一つの特徴についての報告をします。

 

最後に今日一日、皆さんにとって、素晴らしい24時間でありますよう!

 [2022/3/20 イライザ]

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2023年3月 2日 (木)

夕食はHICITYでした ――ロボットの配膳係は初めてでした――

夕食はHICITYでした

――ロボットの配膳係は初めてでした――

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羽田での夕食は、最近、良く耳にするHICITYに行きました。正式には「HANEDA INNOVATION CITY」で、その略らしいです。

レストランだけではなく、ちょっとこジャレタ店もあるのかなと思って行ったのですが、イメージは全く違っていました。まず、ネットでの情報では、モノレールの天空橋駅に直結しているとのことだったのですが、駅の出口が分りません。ウロウロしてようやくHICTYに辿り着きましたが、レストランの種類も少なく、GURUNAVIFOODHALLWYEというところに入りました。名前も覚えられないのですが、美味しさでは合格でした。

一番良かったのは、配膳係がロボットだったことです。

でも心配になったのは、このレストランが貸し切り状態だったことです。かなり広い店でしたので、居心地は今一でした。

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明日はロンドンです。

 

最後に今日一日、皆さんにとって、素晴らしい24時間でありますよう!

 [2022/3/1 イライザ]

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2023年3月 1日 (水)

東京の上空を飛びました ――明日、朝早くロンドンに発ちます――

東京の上空を飛びました

――明日、朝早くロンドンに発ちます――

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ロンドン便は朝早いので、前日に上京することになりました。飛行機からは、富士山とスカイツリー等、東京に着くまでの「名所」の写真を撮りたかったのてすが、飛行機の速度がかなりあり(当り前のことなのですが)、今回は上手く撮れませんでした。

昨年の3月には上手く行き、東京タワーがハッキリと写っています。

今回は、まず、三浦半島と飛行機の翼の間に富士山が写っているのですが、分りますか?

東京の上空は、スカイツリーのずっと東からぐるっと都の中心部を回るルートです。これも、角度が微妙で今一ですが、今回上手く行ったのは、スカイツリーが左側に、真ん中に皇居、そして下の方に国会議事堂が入っていることです。

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次回はもう少し集中しないといけませんね。

最後に今日一日、皆さんにとって、素晴らしい24時間でありますよう!

 [2022/3/1 イライザ]

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2022年10月13日 (木)

Unfold Zero (ゼロへの展開) の署名運動に協力して下さい

Unfold Zero (ゼロへの展開) の署名運動に協力して下さい

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「Unfold Zero (ゼロへの展開)」というNGOが、「人と地球を守ろう――核兵器のない世界へのアピール」という署名運動を展開しています。以下、「アピール」と略します。

核兵器をゼロにするためのシナリオを私たち自身の手で広げ、実現して行こうという決意の下、国連を中心に据えた活動に力を入れるという特色のあるグループです。

そのグループが始めた署名活動ですが、日本からの賛同者が少ないようですので、ここに日本語訳を付けました。皆さんにも是非賛同して頂ければと願っています。

前文  このアピールは、核の脅威を終らせ、核兵器を廃絶し、そのために使われているお金や投資を、世界的な健康維持のため、COVID-19からの回復、そして持続可能な発展のために使うことを目的としています。

アピール

9か国が保有している核兵器は私たち全てに対する脅威である。これらの兵器が、偶発的に、あるいは計算違いによって、または悪意の結果使われることになると、人的、経済的、そして環境の面で壊滅的な結果をもたらす。世界に1万4000発貯蔵されている核兵器のほんの一部でも使われれば、現に私たちの目の前にある文明そのものの終焉をもたら可能性がある。

加えて、毎年核兵器のために使われる1,000億ドルは、環境、経済そして人間のために使われるべき金だ。その中の、COVID-19蔓延対策や気候変動対策そしてSDGs実施のための資金も重要である。

我々、下の欄に署名した者は、都市、議会、そして各国政府が下記のことを表明・支持・確認するよう求める。

1. 核戦争に勝者はなく、絶対に核戦争を起こしてはいけないことを確認し、核保有国は核兵器を放棄して、核戦争を始めない政策 (核の先制不使用政策) を採用すべきことを表明する。

2. 国連の創設100周年になる2045年までに、核兵器を廃絶するというコミットメントを行うこと。

3. (核保有国に対しては) 核兵器関連予算をカットすること、(すべての国の政府に対しては) 核兵器生産関連企業への投資を止め、その投資を次のような目的のために使うこと。国連のため、COVID-19の管理とその損害からの回復、気候を守るために炭素の排出を劇的に減らすこと、SDGs達成のための資金にすること。

アピールの英語版に入って、右側のあるいは本文の下にある「Endorse」をクリックして、署名して下さい。

 

それでは今日一日が、皆様にとって素晴らしい24時間でありますように。

[2022/10/13 イライザ]

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2022年10月 2日 (日)

「横浜市非核兵器平和都市宣言市民のつどい」が終りました

「横浜市非核兵器平和都市宣言市民のつどい」が終りました

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左から小沼通二慶應義塾大学名誉教授、私、そして被爆者の和田征子さん

第18回 2022横浜市非核兵器平和都市宣言市民のつどいが盛会裡に終りました。主催者である実行委員会の皆様に心からお礼を申し上げます。

この会の中での柱の一つは、和田征子さんが被爆者として8月に開かれたNPT再検討会議に参加した報告でした。被爆証言も交えて、ニューヨークで精力的に活動された様子を熱っぽく語って下さいました。

私はというと、前日にはドライ・リハーサルをして、10分オーバーした分はスライドを減らして調整した積りだったのですが、60分には収まらず、残った3分の1ほどは、タイトルだけを5分ほどかけて紹介することになってしまいました。

久し振りに「対面」での講演でしたので、皆さんから返ってくる熱気に応えようと、ついつい言葉数が多くなってしまったようです。再訓練をして次回は時間通りに収まるようにしたいと考えています。

それでも最後のパネル・ディスカッションで、コーディネーターの小沼通二先生が時間を下さって、補足することができました。小沼先生は著名な物理学者であるだけではなく、各廃絶運動のリーダーとしても長い間活躍されていた方でしたので、お会いできて、しかもいろいろ気を遣って下さり、大変光栄な一時でした。

また、2014年にやはり横浜で、神奈川生協の皆さんにお話したことがあったのですが、その皆さんからの後押しもあって今回声を掛けて下さったという背景も伺い、感激一入でした。

夜は、Zoomで「《社会と数学の関わり》を話し合う数学人の集い――「準備会」」も大変盛り上がりました。こちらの報告も追ってさせて頂きます。

 

それでは今日一日が、皆様にとって素晴らしい24時間でありますように。

[2022/10/2 イライザ]

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2022年10月 1日 (土)

何故、都市が立ち上ったのか

何故、都市が立ち上ったのか

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戦争になると、被害を受ける代表が都市です。ここに掲げた、横浜、イーペル (ベルギー) 、そしてゲルニカは、みな戦争による大きな被害を受けています。その結果、都市が発信しているメッセージは「Never Again!」です。こんな思いは二度としたくない、させてはいけない、ということです。

そして、それを実現する上で大切なのが多様性と寛容さです。それが平和の基礎になるのですが、同時に創造力を培って経済的な力の源にもなっています。

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ここに掲げた三都市はどれも、先進的な産業都市です。多様性と寛容さという点から見ると、オースチンは超保守的なテキサス州の中で、リベラルな都市として知られています。それは、デル・コンピューターが本拠を据えて若い人たちが流入してきたためです。ボストンは、アメリカで最初に同性婚を認めたマサチューセッツ州の中心都市です。MITは隣町のケンブリッジにあります。そしてサンフランシスコは、シリコンバレーの隣にあって、ボストンとともにアメリカのリベラな都市の代名詞です。

今日の講演は、13:30分から、かながわ県民ホールの二階で開催されます。

 

それでは今日一日が、皆様にとって素晴らしい24時間でありますように。

[2022/10/1 イライザ]

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2022年9月30日 (金)

10月1日に「横浜市非核兵器平和都市宣言市民のつどい」で話します

「横浜市非核兵器平和都市宣言市民のつどい」で話します

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明日、10月1日の午後1時半からかながわ県民センターの2階ホールで、「都市から核のない世界へ」と題して講演をします。

そのために、改めて「平和市長会議」のこれまでの活動や、なぜ都市が世界平和に関わるのかについて考え直してみたのですが、面白いことに気付きました。

それは、これまで「国家の時代」が終り「都市の時代」が訪れている意味を、都市がどのような貢献ができるのかという立場を中心に考えていたのですが、正反対の視点から捉えることで今まで見えない「真実」が見えてきたのです。

正反対の視点とは、「国」が市民から何を奪うのかを考えることでした。その出発点は、27日の本ブログ「「国葬儀」は「棄民」政策の成れの果て」でも取り上げた基本懇の答申です。

「国」が市民から奪うものは、

① お金 (憲法30条)--「納税の義務を負ふ」

② 権力 (憲法前文)--「権力は国民の代表者がこれを行使し」

③ 命 (基本懇の答申)--「戦争という非常事態のもとで、国民が何らかの犠牲を余儀なくされたとしても、それは国をあげての戦争による「一般の犠牲」として、全ての国民が等しく受忍しなければならないものである。」

それぞれ、説明しなくてもお分り頂けると思いますが、それに対して「都市」は、「国」から市民、私たち一人一人の命やお金を守る役割を果せます。詳細は、10月1日の講演会でお話しした後、このブログにも載せる積りです。

 

それでは今日一日が、皆様にとって素晴らしい24時間でありますように。

[2022/9/30 イライザ]

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