カナダ

2023年3月 3日 (金)

ロンドンに着きました ――ロシア上空は飛べないので14時間掛かりました――

ロンドンに着きました

 ――ロシア上空は飛べないので14時間掛かりました――

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あまり見慣れない地図だと思いますが、ブリティシュ・エアウエイの機内で見た空路です。左上の東京から出発して右の方のロンドンに到着というルートですが、下の方にはアメリカ大陸が見えるように、北極の近くを通過しています。横の区切りの線は、ロシアとアメリカ・カナダの間を示しているのだと思います。普段は12時間のところですが、ロシア上空を飛べないため、14時間掛かりました。

機内は快適でした。寝られた時間は少なかったのですが、それでも十分リラックスできました。こちらの写真は、CAさんの方から声を掛けてくれて撮って貰ったものです。

Photo_20230303181801

日本でのナッツのミックスとは違った組み合わせで、とても美味しかったのですが、どこで手に入るのかが分りません。

ロンドンのホテルは、Hotel du Vinです。テニスで有名なウインプルドンにあるようです。古いホテルですが、かなり高級だとのこと。昨夜はぐっすり眠れました。

Hotel-duvin

最後に今日一日、皆さんにとって、素晴らしい24時間でありますよう!

 [2022/3/3 イライザ]

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2023年2月17日 (金)

気球の危険性 ――アメリカでもトランプ時代から気球が飛んでいました――

気球の危険性

――アメリカでもトランプ時代から気球が飛んでいました――

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図作成はosunpokenによる。Date: 2023-02-04 License: Creative Commons Attribution-Share Alike 4.0  View file on Wikipedia

掲載URLは、https://www.wikiwand.com/en/2023_Chinese_balloon_incident

昨日の続きですが、アメリカとカナダで撃ち落された気球4個の内、1個は偵察用の機器が搭載されており、「中国のスパイ気球」とアメリカ政府は断定していますが、その他の3個については、詳細が分っていないというのが現状です。

より詳しい情報を探したのですが、今のところ英語版のWikipediaと、『Scientific American』の記事「Why We’re Suddenly Spotting Spy Balloons (なぜ私たちは突然スパイ気球を見付けるようになったのか)」が、分っていること分らないことを整理してくれています。

以下、これら二つの情報源から、関心があると思われるところを抜粋・要約したものを掲げます。

まず、中国製だと思われる気球がアメリカ国内で「発見」されたのは、2018年頃に遡ります。これは事後的に分ったことで、当時は全く問題にされていませんでした。

その理由の一つは、空中を飛んでいる気球の数が多いからなのです。例えば、全国に100か所近くある国立気象台からは気温や湿度の観測用に、一日2回気球を飛ばしています。その他の政府機関も自分たちのレーダーシステムの基礎的足場として気球を飛ばしています。観光用の気球や趣味等の目的での気球も含めるとその数は非常に多くなります。常時、100個の気球がアメリカの上空を飛んでいる勘定になります。

それらの気球をレーダーで捕捉することは可能です。しかし、それらの全てをモニターするとなると、信号量が大きくなり過ぎて、どれが脅威になるのかを把握するのが難しくなります。そこで、北米航空宇宙防衛軍 (NORAD) は、小さい気球やそれに似た物体がレーダーでは捉えられないようにシステムを作ってそれを使って監視しています。

同時に、アメリカの連邦航空局(FAA)は、民間航空が飛行する30,000フィートから40,000フィートを飛ぶ大きな気球を追跡しています。それを効果的に行うためには、気象台や大学等が気球を飛ばすたびに、FAAに報告しなくてはならないことになります。

こうした状況で、中国の気球問題が浮上し、政府関係機関が精細な分析を行った結果、かなりの数の中国のスパイ気球だと思われるものが存在し、それはアメリカだけではなく、全世界の40か国にまで広がっていることが分ったとのことです。

こうした気球がスパイ行為を行っているなら、撃墜すれば良いではないかという解決策もありそうですが、それも簡単には行きません。一つには、気球が大きいからです。最初に掲げた図を見て頂くと分りますが、気球の直径は20メートルから30メートルあります。

F-22戦闘機と同じくらいの大きさで、積載されている機器もかなりの重さになりますので、撃ち落とした後で、地上にどのくらいの被害が生じるのかも考えなくてはなりません。また、最近撃墜された4個の内の3個については、その正体が分っていません。招待の分らないものをやみくもに撃ち落とすことは必ずしも賢明ではありません。

といった辺りが、今分っていることの概略ですが、日本の事情も似たり寄ったりだとしてもおかしくはありません。しかし、現在進行中の「閉鎖的」議論では、対象が分らないままに、気球の撃墜を認めようという方向が固まりつつあるようです。つまり、「空路を飛行する航空機の安全確保と、地上の国民の生命や財産の保護を目的とした武器使用を認める」という案が有力視されているとのことです。

拙速に結論を出す前に、国民全体が気球についての事実を理解し、どのような危険性についての議論をしているのかも共有した上で、合理的そして何よりも、国民の命最優先の方向性を出すようにして貰いたいものです。

国民的議論の必要性について考える際に参考になるのは、アメリカで今回中国気球が問題視されるようになったのは、民間のジャーナリストであるChase Doak氏が気球の写真を撮り、それを公開したからでした。我が国では、2020年6月に宮城県角田市の遠藤茂さんや天文台の職員等が撮影して、SNS上で話題になったとのことです。そのニュースを日本政府が、人命尊重の立場から受け止めていたら、2020年の段階で議論が起きていたと思うのは私だけでしょうか。

皆様にとって今日一日が素晴らしい24時間でありますよう!

[2022/2/17 イライザ]

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2023年2月16日 (木)

またまた人命軽視? ――3年以上も前に気球が日本の空を飛んでいました――

またまた人命軽視?

――3年以上も前に気球が日本の空を飛んでいました――

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アメリカとカナダでそれぞれの国の上空を飛んでいた気球が撃ち落されました。中国のスパイ気球だとも言われ、安全保障の観点から警鐘が鳴らされています。そして、我が国にも気球が飛来していたことが、防衛省の発表で分っています。NHKのネット配信「どうする"気球"」では、

防衛省によりますと、気球型の飛行物体は、国内では、

▽2019年11月に鹿児島県薩摩川内市などで、

▽2020年6月に仙台市などで

▽2021年9月に青森県八戸市などで確認されているほか、

▽2022年1月には海上自衛隊の哨戒機が九州西方の公海上で所属不明の気球を確認していたということです。しかも、中国の無人偵察気球だと強く推定される、とまで言明しています。

本当に中国の物なのか、その目的は何なのか、そうだとしたら中国はけしからん、という議論も大切ですが、それは機会を改めて論じることにして、今回注目したいのはこれからの対応です。15日の報道によると、今後の対応について、次のような方向になるとのことです。

今のルールでは、自衛隊が撃墜のために武器を使うのは、領空侵犯した機体による攻撃から身を守るための正当防衛や緊急避難に該当する場合に限られているため、政府は、内容を見直す方針です。

具体的には、無人の気球については、ほかの航空機の安全な飛行を阻害する恐れがあるなど、国民の生命や財産を守るために必要と認められれば、正当防衛などの要件を満たさなくても、武器による撃墜を可能にする方向で調整に入りました。

ここで思い出す (と言うほど昔ではありませんが) のはポイントが凍って、その結果、JRの判断ミスで10時間も車内に閉じ込められていた7,000人もの人たちのことです。「人命軽視」と言うと大袈裟になってしまいますが、悪くすればそうなっていたかもしれないのですから、「abuse of language」(不正確な言葉の使い方ではあっても、コミュニケーションを円滑にするための方便として使う簡便な言葉の使い方)で、そう呼ばせて下さい。

整理すると、

① 自衛隊は、日本の上空を恐らく中国の物であろうと思われる気球が飛んでいることを3年以上前から知っていた。

② しかし、日本国民が乗っている飛行機と衝突する可能性があるとは考えなかった。あったとしても国民の命が関わることにはならないと思っていなかった。

③ 従って、撃墜することは勿論しなかったし、国民に気球飛来の事実を公表することもなかった。

④ 今回、アメリカでの撃墜が起きて初めて、国民の命に関わるかもしれない問題であることに気付いた。つまり、数年間にわたって、国民の命に関わるかもしれない事態を、その認識もなく調査もせずに放置していた。

⑤ あるいは、認識は以前のままで、国民の命に関わるとは思っていないが、世論やマスコミが煩いのでその対策としての方針を出した。

この内、④なのか、⑤なのかは分りませんが、そのどちらかしか選択肢はありません。どちらにしても、「人命軽視」の誹りを免れません。そのどちらなのか、そしてその理由は何なのかを説明するのが「説明責任」ですし、その説明も「丁寧に」してくれないと、私たちには分りません。

 

皆様にとって今日一日が素晴らしい24時間でありますよう!

[2022/2/16 イライザ]

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2022年9月21日 (水)

“NO” to Abe’s State Funeral

“NO” to Abe’s State Funeral

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写真は左から司会の中川智子、黒岩秩子、秋葉忠利、吉川春子、瀬古由起子

今月16日の記者会見の様子は既にこのブログで報告しましたが、英語での記者会見が実現しませんでしたので、それに代る手段で海外への発信をしようとしています。「声明文」の英訳もできていますが、山際大志郎大臣の発言も織り込んでアップデートしますので、明日以降にアップします。。

今日はその短縮版を、アメリカのハリス副大統領(ホワイトハウスのe-メールの宛名に)と、カナダのトルドー首相(ファクスで首相宛)に送りました。ここで疲れてしまって一休みしているところに、毎日新聞からの連絡があり、毎日新聞の英語電子版である「The Mainichi」に英語の声明文を掲載して頂けることになりました。そのための、イントロダクションを今、書いています。これで、世界に届きます。

以前に、トランプ大統領への手紙を同紙が取り上げてくれた時には、その記事を引用しながらThe Boston Globe とThe Washington Postも取り上げてくれましたので、同じように広がることを期待しています。

急に寒くなっていますので、体調管理が大切になってきました。コロナについてもまだまだ油断はできません。感染しないよう努力を続けましょう。

それでは今日一日が、皆さんにとって素晴らしい24時間でありますよう。

[2022/9/21 イライザ]

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