自然災害

2024年10月 2日 (水)

#期限の付いていない目標は #夢にしか過ぎない --#石破総理の政策には期限付きのものが一つあります――

#期限の付いていない目標は #夢にしか過ぎない

--#石破総理の政策には期限付きのものが一つあります――

Napoleon_hill_headshot

ナポレオン・ヒル

Wikiwandから Public Domain

https://www.wikiwand.com/ja/articles/%E3%83%8A%E3%83%9D%E3%83%AC%E3%82%AA%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%92%E3%83%AB

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石破総理の写真ではなく、「期限の付いていない目標は夢にしか過ぎない」という言葉で有名な、ナポレオン・ヒルの写真です。彼は1937年、アメリカのベストセラーになった『頭を使えば豊かになれる』(もともとは、「Think and Grow Rich」というタイトルです) の中で、この言葉を使っています。

最初に掲げた警句も、元々は、「A goal is a dream with a deadline」ですが、その対偶を取って、「期限の付いていない目標は夢にしか過ぎない」を掲げています。

実は、政治的な公約とか政策を評価するに当って、この基準は力を発揮します。政治家や政党の本気度を測るための簡単な基準だからです。期限の付いていない「公約」を信用してはいけない、という「系」にもつながります。

石破総理が自民党総裁選挙で掲げた政策集には、全部で80項目ほどの「約束」が掲げてあるのですが、その中で唯一、「期限付き」のものがあります。(もう一つ、そう考えても良いものもあるのですが、ここでは割愛します。)

それは、【防災省(庁)の創設・事前防災の徹底】という項目の中の次の段落です。

・ 巨大自然災害(注)の切迫した危険や近年のさらなる風水害の頻発化・激甚化に対処し、国民の生命、身体、財産を守るため、速やかに人員・予算を大幅に拡充し、令和 8 年度中に平時から不断に万全の備えを行う専任の大臣が率いる防災庁を創設し、防災省の設置に向けた検討につなげます。

(注)首都直下地震、南海トラフ地震、日本海溝・千島海溝地震、富士山噴火など

「令和8年度中」という期限が付いています。この点だけでも、石破総理の覚悟が読み取れますので、全面的に応援したいのですが、せっかくここまで踏み込んでくれたのですから、もう一歩踏み出してほしいのです。

選挙前に、再度「防災省創設」を確認して、令和8年度などとケチなことは言わずに、選挙前、それが性急と言うなら選挙直後に、防災省を創って下さい。

 

今日一日が皆さんにとって素晴らしい24時間になりますよう

 

[2024/10/2  人間イライザ]

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2024年9月28日 (土)

#石破新総裁 #防災省を #一日も早く ――#大宰相への道の出発点ですよ――

#石破新総裁 #防災省を #一日も早く

――#大宰相への道の出発点ですよ――

240927

石破茂ホームページから (https://www.ishiba.com/)

#防災大臣は誰に?

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元日の地震とこの度の大雨、石川県が二度にわたって言葉では言い表せないほどの被害を受けたことを考えると、今の時点での我が国の最優先事項は、自然災害から国民を守ることだと断言して良いでしょう。

そのためには、一定額の予算を毎年確保して、同時に災害対策のための実動部隊が日常的に活動する組織が必要です。これまでも、防衛省を防災省として発展的に改組すべきだという主張を繰り返してきましたが、石川県の惨状を見ると、もはや猶予はできません。とにかく防災省を作ることが最優先事項です。

幸い、防災省の創設を唱えてきた石破茂氏が市民党総裁に選ばれたのですから、新総裁の手掛ける最優先の施策として防災省を設置して下さい。一日も早く。でも今日の記者会見での発言では、ちょっと腰が引けていますね。それでは今までの総裁と同じです。自信を持って防災省を設置することで、「大宰相」への道が開けます。

新しい自民党であることをはっきり示す上で、防災相設置ほど時宜に適した選択肢はないからです。そして初代の防災大臣には山田太郎氏を抜擢するといった人事で、挙国一致体制を作ることも重要です。このような施策の一部として南海トラフ地震や首都直下型地震等についての対策が進めば、今予測されている大惨事の発生時に、多くの人命の救助と国民の犠牲の大幅削減という結果になって現れるはずです。

これだけのことが実現できれば、これから100年先に、「21世紀の政治的巨人は誰だったのか」という問の答として、「石破茂」が選ばれてもおかしくはないことになるでしょう。

 

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[2024/9/28  人間イライザ]

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2024年9月24日 (火)

#首相の最優先すべきことは ――#イタリアの #メローニ首相は即刻帰国――

#首相の最優先すべきことは

――#イタリアの #メローニ首相は #G7から即刻帰国――

240924-g7

#代理に外務大臣では

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岸田首相がアメリカ訪問中に、石川県の豪雨災害が起きました。いや事前から分っていたのですから、対応する時間は十分ありました。

昨年5月のG7サミットで際立ったのは、イタリア北部で洪水が起き、多くの被害者が出た報道を受けた直後、G7の会議には出ずに即刻帰国する決定をしたことです。「困難な時にイタリアから離れていることはできない」という言葉と共に。

それに対して、事前の予報があったにもかかわらずアメリカ行きを強行し、実際に大きな被害が出ている石川県の惨状を耳にしているに違いない時点でも、帰国することさえ頭にないような言動の我が国の首相です。

既に岸田首相に対する批判は数多くありますので、これ以上言わなくても十分だと思いますが、一つだけ。

バイデン大統領やインド、オーストラリアの首脳との会議には、アメリカはじめ他の国の外務大臣は出席していたのに、日本の外務大臣はいなかったことです。

もし、日本人の災害、それも今年に入ってから二度目という非常時に、それを無視して総理大臣が出席しなくてはならないほど大事な会議なら、当然外務大臣も他の国と歩調を合わせて出席しているべきでしょう。しかし、それほどの重要会議より、総裁選を優先したことは、鼎の軽重を問われても仕方がありません。

総理大臣は被災地に、そして外務大臣は代理として重要な国際会議に、という常識的な対応ができないのが、我が国の政治のレベルだとすると、災害以上に日本という国を破壊しているのが誰なのかが分ってきます。

  

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[2024/9/24  人間イライザ]

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2024年9月22日 (日)

#石川県への #災害支援 #政府も #私たちも #全力で ――#防災省設置も #最優先課題――

#石川県への #災害支援 #政府も #私たちも #全力で

――#防災省設置も #最優先課題――

240921

#防衛省を防災省には、次の段階でも

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《石川県への災害支援》

今年、元日の大地震に続いて、今日も石川県は歴史的にも異常なほどの大雨災害に見舞われました。詳細はここで取り上げるまでもなく、皆さん御存じだと思います。

感情に駆られてしまったことを先にお詫びしますが、石川県を通る線状降水帯のニュースを聞きながら、胸の中から大きな怒りが沸いてきました。一地方に集中して自然が何度も脅威を与え続けることに対してです。勿論、そんな怒りには意味がありません。自然が意図的に選択をしている訳ではないのですから、それに対して文句を言っても何もならないのですが、怒りとしか言えない思いが沸いてきたのです。

それに対して、私たち人間のできることは、できるだけ多くの人が協力して被災地の支援をすることですし、自然災害を避けることはできないにしろ、被害ができるだけ少なくて済むような対応を、国がリーダーとなって進めることです。

このコラムでも何年にもわたって、「防災省」を設置すべしと論陣を張ってきましたが、自民党総裁選挙では、石破候補だけがこの主張を高く掲げているだけで、ほかの候補の声は聞こえてきません。立憲民主党でも誰も防災省には触れていません。

どちらの党でも、候補者全員が「防災省」を創設しようと言えば、それだけで十分な影響力になると思うのですが、皆さんにはどう映っているのでしょうか。そんなことをすると石破候補が有利になるという理由で口を噤んでいるとすれば、事情は逆で、防災省創設を掲げれば石破候補と同じ有利な立場になると考えるべき時でしょう。

私は、防衛省を防災省に改組すべきだと今でも考えていますが、その主張を何度もシリーズで訴えてきた、最初の記事のリンクだけここに貼っておきます。長いシリーズの途中なのですが、ここからお読み頂けると幸いです。またシリーズの途中には、森嶋通夫氏の『日本の選択』等の防衛論も出てきますが、それは飛ばして防災省を創設部分だけお読み下さい。まずは防災省を、そして防衛省の扱いはその次でも良いかもしれません。

 

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[2024/9/22  人間イライザ]

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2024年9月 3日 (火)

#9月1日に考えたこと ――#防災省を創る #関東大震災朝鮮人犠牲者に思いを馳せる――

#91日に考えたこと

――#防災省を創る #関東大震災朝鮮人犠牲者に思いを馳せる――

2240901

昔のブログでの問題提起なのですが――

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《排除の結果》

のろのろ台風として記憶されるであろう台風10号から、間接的に被害を受けたのですが、それとは次元の違う直接被害を受けられた皆さんに、お見舞いを申し上げます。

91日は防災の日です。しかも、これだけ続けての自然災害が続いている年であるにもかかわらず、国の防災対策は、「その場限り」とか、「取って付けたような」とか、「場当たり的」、「喉元過ぎれば熱さ忘れる」といった感じに見えてしまいます。

災害が起きてから慌てて予算を取りに行ったり、自衛隊に気兼ねしながら本来業務以外の仕事を依頼するとかといった姿勢はもう止めるべきでしょう。

防衛省を防災省にという提案を何年も続けてきましたが、防衛相は残したままでも、とにかく防災省を作らなくてはならない段階だと思います。お役所の組織として恒常的な予算があり、しかも実動部隊があるという、二つの条件を備えた防災対策が必要です。

この点については、長期のシリーズも書きましたし、一年に数回は同じ問題提起をしています。今回は今年の311日の本ブログを御覧下さい。

91日が防災の日になったのは、1923年の同日、関東大震災が起きたからです。その被害を受けられた多くの皆さんの慰霊の日でもありますが、中でも、流言飛語、あるいは意図的な扇動も雑じっての朝鮮人虐殺が行われた日でもあります。

東京という、全国そして全世界の模範となるべき都市として、この虐殺を二度と起こしてはいけないという決意を明示的に示すことは、必要不可欠なことなのですが、それを理解できない人が最近、選挙で再選されました。

都市と国家とは違う存在であり、異なった使命を持つのですが、それも含めて2017年の本ブログをお読み下さい。

 

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[2024/9/3  人間イライザ]

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2024年8月18日 (日)

#石丸候補支持 の #問題点 ――#同級生の投票行動から考える・第7回――

#石丸候補支持 #問題点

――#同級生の投票行動から考える・第7回――

240817-sns

#頭を通さない #事実を知らない

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東京都知事選挙を出発点にして、選挙についての論考を続けています。

前回は、石丸候補支持の多くは、現状打破を期待したと書きました。現状打破派としては蓮舫候補の支持者も重要ですが、SNSの利用という点でかなり性格の違った広がり方になったことにも注目すべきであることも指摘しました。

石丸支持の輪の広がり方の特徴として、加速度が貢献したことも含めて、その速さがカギになりますが、それは別の視点から見ると、大きな問題を変えていることでもあります。

これはSNS全体の特徴だと捉えるべきなのかもしれませんが、何かを受け取ってから (受け取らない場合も含めてなのですが) 発信するまでの時間が短いということは、頭を通さずに、画面を見た途端に指なり口が動いて発信しているということです。頭を通さないという点が重要です。

特に、候補についての情報が正確なものなのかという吟味をする時間がないままに、「支持」が増え続けたという結果につながったのかも知れません。

実は、その点について、「取材不足」というハンドルネームで、石丸候補についての情報を細大漏らさず検証している方がいます。例えば石丸候補の記者会見の全部などの、安芸高田市の公式サイトで公表している一次情報を元に、分り易いまとめを主にXを通して私たちと共有してくれています。

それを元に、石丸候補の何が問題なのかという私なりの分析や感想もこのブログにアップしてありますので、今回は、回り道して、その紹介です。石丸選挙がなぜ上手く行ったのかを客観的に整理することと、石丸候補の主張や実績、人間としての基本的価値観とは全く別物です。別物であることを明確に伝えておかないと、選挙戦術が上手く行ったから候補の主張も評価できるものだという短絡的な思考になる危険がありますので。繰り返しになりますが、それでも、大切な点は大切なのです。

最初の記事は、「災害をネタにするな!というタイトルで、石丸候補が、2019年の台風5号襲来時の森田健作千葉県知事の行動 (炎上しました) をお手本に、災害時の自らの行動が炎上の切っ掛けになるような仕掛けをし、それをマスコミが報道しなかったことに文句を言っているという事実です。(注記「今更シリーズ」の第一回は新一万円札でしたので、石丸問題は二回目以降ということになりました。)

そのページから、順次、次の日を辿って頂ければ、その理由が分ります。なぜ「災害をネタにするな」が問題なのかを、行政の長の役割1999629日の広島の豪雨災害消防等の災害担当者が市民と一体になって被害軽減のために頑張っているのか、そしてチームとしての都市や行政のあるべき姿から描きました。

次回は選挙に戻って、現状打破を試みてきた経験を元に、そんな動きを強化するためには何をすればよいのかについて考察を始めます。

 

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[2024/8/18  人間イライザ]

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2024年7月10日 (水)

#石丸伸二 は #災害をネタにする ――#もう一度 #このブログを読んで下さい――

#石丸伸二 #災害をネタにする

――#もう一度 #このブログを読んで下さい――

240709

#山本太郎氏 の #爪の垢でも煎じて飲む必要のある人

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都知事選挙中には、「絶賛」の声しか聞こえてこなかったような雰囲気の石丸伸二氏ですが、選挙が終ったら今度は「批判」の嵐になりました。とは言え、ほとんどは、ものの言い方や上から目線、高圧的な態度や問いかけに質問で答えるといった、表面的な(つまり、表に現れるので見易い、という意味です)ことに限られているようです。

私は、「災害をネタにするな」というタイトルで、自然災害に私たちがどう向き合うべきなのかというテーマについて、石丸氏の昨年928日の臨時記者会見についての感想を述べました。

選挙中は、「石丸」とハッシュタグを付けることで、逆に石丸陣営に加担する可能性がありますので、付けませんでしたが、一人でも多くの方に読んで頂きたいと考え、今回はハッシュタグを付けてみます。4回のシリーズですが、全部お読み頂ければ幸いです。第一回はこちらです。

やはり一言付け加えたくなりますが、災害について真剣に取り組んでいる山本太郎氏の爪の垢でも煎じて飲めば、少しは治療になるのかもしれません。

 

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[2024/7/10  人間イライザ]

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2024年7月 1日 (月)

#チームとともに #市民とともに #以外の選択肢のあるのが不思議です ――#芸予地震 #消防団――

#チームとともに #市民とともに #以外の選択肢のあるのが不思議です

――#芸予地震 #消防団――

240630

帰心矢の如し

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東京都知事選挙を巡って、石丸候補が、マスコミSNSでの話題作り、つまりネタ作りのために災害を使っていたことを知りました。これまで、三回にわたって、なぜ私が違和感を持ったのかを説明してきましたが、その続きです。第一回目はこちら二回目はここ。続いて三回目です

前回は1999629日の、「629豪雨災害」時の私の体験をお伝えしましたが、例えば土石流という言葉にも馴染みがなく、急傾斜地の危険性についての認識は低く、線状降雨帯という言葉はまだ日常の語彙の中には入っていませんでした。

その後、建設省にもお願いをして急傾斜地対策についての法律を作って貰ったり、また自主防災会とともにハザードマップの普及や避難訓練など、自助・共助・公助というあらゆる視点からの対策に全力を集中しました。

しかしながら豪雨災害についての知見も十分ではなく、地域の防災の中核を担う消防団にも犠牲が出てしまったことがあります。

6.29後に起きたある豪雨災害の際、地域の降雨状態と河川の増水の状況を調査していた団員の足元が水の勢いで崩れ、二名の団員が殉職してしまったのです。その河川についても、また水位と雨との関連についても熟知していた団員が文字通り足を浚われたのは、集中豪雨の勢いがあまりにも強く、河川の流れも豪流となっていただけではなく、その瞬間的な強さがそれまで経験したこともないような力で、堤防の下の部分を抉り取って、その上に立っていた団員が気付くのと同時に堤防が崩壊したということでした。

その報告を受けて、その場にいたとしても私にも消防隊にもなす術はなかったはずなのですが、残念さと何もすることのできなかった無力感に襲われました。同時に、私たちの生命を救うための使命の一環として、チーム全体としての仕事を全うしてくれたことに限りない感謝の気持を抱きました。

ここで一言説明しておくと、消防団とは、常勤の消防署とは別の組織で、団員は本業を持つ一般市民であり、装備や報酬は支給されるのですが、ボランティア組織と言った方がその実態が伝わる、非常勤地方公務員です。

火事の場合が分り易いかもしれませんが、火事が起きた場所の近くに必ずしも消防署やその分署がある訳ではありません。しかし、消防車の車庫と消防団の建物は比較的近くにあることが多く、初期消火の面では欠かすことのできない存在です。それは、他の災害の場合も同じです。

二人の尊い犠牲からの教訓は、その後の消防団の訓練や避難訓練等に生かされています。そして今の時代に、命の危険に晒されながら、いわばボランティアとして市民の安全を守る仕事をしてくれる人たちのいることで、わが国もまだ捨てたものではないと思っています。

もう一つ、私は、災害対応のチームと一緒に仕事をしなくてはならないときに、それができなかった経験をしています。

2001324日の午後327分に起きた芸予地震です。広島市内での震度は5強から5弱でしたが、家屋の一部損壊が3万を超えるほどの被害を被りました。

その日、私は東京出張からの帰広途中で、着陸間際にCAさんが広島地方で大きな地震が起き、震度は5を超えているという情報を耳打ちしてくれました。

着陸後、直ちに市役所と連絡を取り、対策本部の立ち上げと地震災害時の対応措置が遺漏なき内に進んでいるとの報告を受けました。しかし、それまでの広島では経験したことのない震度の地震です。とにかく現地チームと合流して、あらゆる手を尽くさなくてはという思いで、正に帰心矢の如し、と言えばぴったりする気持でした。

地震のせいで道路も交通も大きく影響を受けていましたので、ヘリコプターを迎えにやらせましょうかという提案もありましたが、非常時のヘリコプターは重要な救済手段です。とにかく少しでも空いている道を探して車で戻ることにしました。

その決断ができたのは、6.29豪雨災害後に、緊急事態のために市長車には衛星電話を設置していたからです。時々刻々、報告を受けつつ状況を判断し、市長の指示が必要な場合については、その場から担当部署とのやり取りができ、普段の3倍以上の5時間掛かって市役所に到着しました。

これらは災害が実際に起きた時の対応ですが、災害の予測がかなり正確に出ている時でも、心構えは同じです。例えば台風や豪雨の予報があれば、消防団や自主防災会等では、土嚢作りをしたり避難のための準備をしたりという作業が始まるからです。

災害が実際に起こるタイミングを見計らって、ネタにするためにわざわざ遠くに出掛け、その直前に現場に戻るというような発想自体、私には市民や消防等への裏切りだとしか考えられません。市民とともに、チームとともに以外の選択肢のあることが不思議です。だから、「災害をネタにするな!」なのです。

 

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[2024/7/1  人間イライザ]

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2024年6月30日 (日)

#災害対策は #チームワーク ――#1999年6月29日の記憶――

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――#1999629日の記憶――

240629

未曽有の土砂災害の中でのチームワーク

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東京都知事選挙を巡って、石丸候補が、マスコミSNSでの話題作り、つまりネタ作りのために災害を使っていたことを知りました。これまで、二回にわたって、なぜ私が違和感を持ったのかを説明してきましたが、その続きです。念のため、一回目二回目のリンクを貼っておきますので、クリックしてください。

災害には被害者がいます。そもそも被害者がいなければ、災害という概念は成り立ちません。人災もありますが、ここでは自然災害を考えています。多くの場合、災害そのものの被害は避けられなかったから被害になったものです。あと少し早く逃げていたら、こんなに低い土地に家を建てなければ等々、被害後には、自分たちの力で何とか出来たのではないかという思いに駆られることも多いでしょう。

できれば時間を巻き戻して、死や喪失、惨害や悲劇そして絶望に襲われる前に戻ってくれないかと願うのも、目の前の悲しみに「何故」を見付けようとする働きなのかもしれません。

頭では分っていることですが、それは不可能です。こうした「理」は、それでも私たち自身が生き続け生活しているという現実に裏打ちされ、「こんな悲しみを、悲惨な思いを二度とさせてはならない」という形で未来への時間が流れ始めます。

でもそれだけではありません。時が流れ始まるのは、そこに、「人」がいるからです。怪我の治療をしてくれたり、抱きしめてくれたり、話を聞いてくれたり、激励してくれたり、食べ物を料理してくれたりと、リストアップすれば限りがありません。

被災者を助ける立場と言えば、当然、災害時の救援に力を発揮してくれる消防や警察、そして自衛隊等が頭に浮かびます。自らの命を賭けてまで被災者のために頑張ってくれる姿には頭が下がります。その力が「チームワーク」の賜物だということは言うまでもありません。

そしてそのチームの全てのメンバーはチームの一員として、組織そのものとの一体感を共有して仕事をします。他のメンバーとその場に一緒にいて仕事をするのだという意識は、身体浸み付いていると言っても良いでしょう。キャプテンだとか、リーダー党名称は違ってもそのトップには、さらに責任者という重みも加わって、チームとの一体感が増しても不思議ではありません。

しかし、こんな組織論を超えて、災害の際の体験は、重く深くしっかりと脳裏にそして胸の奥に刻まれるものなのです。

1999629日》

これを書いているのは629日ですが、奇しくも丁度25年前の1999629日に、広島地方は大豪雨に襲われました。議会開催中でしたが、議場の屋根に落ちる雨の音が大きくて、それ以外の何の音もしばらくは聞こえないほどでした。雨以外の何物も存在しないと言っても良いくらいの大きさでした。またその後の被害も想像を絶していました。広島県内で、死者は32人、土石流は139か所、がけ崩れが186か所、床上、床下浸水合わせて4,000戸という数字が残っています。

市の講堂に災害対策本部を設置して、情報の把握、被害の拡大防止、被害者支援、復旧等の仕事を始めましたが、これほどの豪雨に遭遇するという経験は初めてであり、とは言えできる限りのことはしなくてはなりません。消防はじめ市役所が一体となって取り組みました。自衛隊にも出動を依頼し、私も徹夜覚悟で職員とともに指揮を執りました。

被害の状況も刻々と明らかになり、職員の表情にも悲痛さが加わってきました。そんな中、鮮明に印象に残っているのが、私立の保育所が土石流に襲われ、勤務中の保育士が土砂に呑み込まれているという報告でした。職員一同、手はつなぎませんでしたが、「何とか生きていて欲しい」という気持が一つになっていたことは、切々と感じ、私たちは祈り続けていました。

残念ながら、私たちの祈りは通じず、職員一人が帰らぬ人となりました。でも後日、御両親が市役所に来られた時には、市の職員が一つになって最後まで彼女の命とつながっていたことを報告することはできました。

災害についての思いは続きます。

 

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[2024/6/30  人間イライザ]

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2024年6月29日 (土)

#災害には #被害者がいる ――#今更ですが シリーズ 3――

#災害には #被害者がいる

――#今更ですが シリーズ 3――

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リンカーン (public domain)

市民の市民により市民のための市政

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東京都知事選挙を巡って違和感を持ったことを書き連ねています。前回に続いて取り上げているのは石丸候補が昨年928日に行った記者会見についての感想です。前回を再度お読み下さっても有り難いのですが、再度、Wikiwandからの概要を掲げておきます。

2022917日から19日の3連休中に、大型台風14号が中国地方に接近する中で、石丸は18日に千葉県で開催されたトライアスロン大会に参加していた。広島県においても18日から20日にかけて、この台風14号は強風と観測史上最大を更新する記録的な雨量(広島県土木建築局の安芸太田支所所管内)により各地道路・住居に大きな被害を与え、床下浸水も安芸高田市では1件が確認されている

石丸候補の言い分も含めると、18日中には安芸高田市に戻り、台風対策についても、市外に出る前には事前の準備万端整えていったし、当日も市長として陣頭指揮を執ったので問題はないということなのです。

休暇を取って自分の趣味に時間を使い、予想された台風が実際に猛威を振るう前には公務に戻っていたし、被害もありはしたものの想定内だったのですから、それで「お仕舞」で良かったのではないかと大方の人は考えたようです。

しかし、928日の記者会見で石丸(当時の市長、今は候補。以下候補と言います。)候補は、この件には触れない記者たちに向って、わざわざ、なぜこの件についての質問をしないのかと疑問を呈した上で、

・トライアスロンに行ったのは計算ずくで狙ってのことだった。

・それは話題作り、つまりネタにするため。

・お手本は、2019年に千葉県を襲った台風の際の森田知事の言動が炎上したこと。

という解説を丁寧にしています。

千葉で行われたトライアスロン大会の参加者にはお金持ちが多く、それがひいては安芸高田市のためになるという説明までしているのですが、ネタに使おうとした「災害」には被害者がいることにはまったく触れていません。その中には2019年の台風で被害を受けた千葉県民もいるのですが、お金持ちについての言及はあっても、千葉県の被害者には触れずじまいです。

SNSのフォロワーが増えるという目的のためには周到な準備をして、災害さえネタとして使うということの是非は明らかでしょう。災害を弄ぶこは許されません。それは災害には生命、生活、財産その他多くの面での被害者がいるからです。生命そのもの、そして生活の場だけではなく、人生設計が狂ったり、精神的にも辛い思いをし、その後も長い間苦しむ人たちが多くいるからです。そして、そのことが「ネタ」として扱われることで多くの人が傷付くからです。

青臭いことを承知で繰り返すと、行政の役割、特に基礎自治体の役割は、災害が破壊してしまう生命や生活、財産や人生等、住民や市民の大切な価値を守ることです。災害だけではなく他のことが原因であっても、市民・住民の生命・生活・財産・人生等が破壊されないようにするのが、行政の帰任であり、その最終責任を担うのが、市町村長です。

特に災害時には、その役割が重くなることは改めて確認するまでもないでしょう。

私が市長に就任した時に、理想の市政として掲げたのは、リンカーンの言葉の都市版である「市民の市民による市民のための市政」でしたが、市民が嬉しいとき、悲しいときには真っ先に市役所に来てくれるような存在になれたらということも強調しました。

「市役所」というより「市長」という意味を込めた積りなのですが、市民の中には困ったときでも誰に相談に行けば良いのか分らなかったり、嬉しいことを一緒に喜んでくれる家族や友達がいない人もいるでしょう。そんな人たちでも、「市長」という言葉は知っているでしょうから、そこに相談に行く、話をしに行くということが気軽にできる存在としての行政を心掛けなくてはというメッセージです。実現することは難しいにしろ、目標として全職員に共有して貰うよう努力だけはした積りです。

台風が来るからと不安に思っていた時に、両親から、「大丈夫。お父さんたちがちゃんと守るから」と言われて安心して寝ることのできた思い出をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。市長にもそれに似た役割、そしてそれを越した役割も果せます。

市長は常に市民と一体になって、市民の立場を守る義務があります。そして自らの生命を賭して市民を守るための仕事をする消防をはじめとする職員たちには、感謝の気持を伝えつつ、リーダーとしての責任を担わなくてはならないのが市長です。職員とも一体になってしこ度をするということです。

次回は、そんな気持で私が経験した災害のいくつかについてお読み頂きたいのですが、それに照らしての疑問です。

ネタとして使うために、ぎりぎりの時間まで市外で過ごし、テクニカルには市長の仕事をしたことになっても、それが、市長と市民の一体感を創り上げる上で役に立つものなのでしょうか。過去にリーダーとしての責任を果せなかった人についての報道振りを見て、その騒ぎを自ら作り出そうとする市長に一体感を持つ市民や職員が大多数だったのでしょうか。

  

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[2024/6/29  人間イライザ]

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