子ども

2022年6月12日 (日)

「雨にも負けず」

「#雨にも負けず」

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21世紀を前に、社民党が作成した「2010年への政策ビジョン」、略して「2010ビジョン」です。副題は「日本型社会民主主義」。表紙の裏には、#宮沢賢治の「雨にも負けず」を掲げました。

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その作成の責任者だった私は、自分の社民党員としての決意を、「雨にも負けず」に託して表現した積りなのですが、今読み返してみると不十分な点が多々あります。

今回の選挙にあたって、この改訂版を作りたいと考えていますが、問題は時間です。でも「2010ビジョン」では、その時間枠を大切にしています。目標の年を掲げて、私たちが実現したい社会のビジョンを描いている点です。

広島市長、そして平和市長会議の会長として掲げたのは「2020ビジョン」です。2020年までに核兵器の廃絶を実現したいという目標を立て、中間目標は「2015年までの核兵器禁止条約締結」です。こちらは2年遅れで実現しています。

核兵器禁止条約が実現しましたので、その後の目標として、「2040ビジョン」、つまり2040年までの核兵器廃絶を目指しての概略地図を提案したいと考えています。核兵器禁止条約さえ認めようとしない人たち、国々をどう説得するのかが鍵なのですが、「雨にも負けず」の精神を生かす積りです。

 それでは今日、皆さんにとって素晴らしい一日でありますよう。

[2022/6/12 イライザ]

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2022年4月24日 (日)

私流英語の勉強小史 ――ラジオ講座の「基礎英語」がお勧めです――

私流英語の勉強小史

――ラジオ講座の「基礎英語」がお勧めです――

 

「英語力のキープの仕方」を取り上げましたが、そもそもゼロから始めて、どのように英語力を付けたのかも大切です。中学に入る直前の3月、NHKの「基礎英語」に出会った頃からの道筋を辿ってみました。

 月刊の雑誌は、「何月号」と銘打ってあっても、その前の月に発売されます。例えば新年号なら12月初旬か中頃です。子供の頃、何故なのかが話題になったことがありました。自分たちの都合だけ考えていたせいだろうと思いますが、一番納得できた答は、「付録が一番多い新年号がクリスマス前に発売されるように」でした。「正解」を御存知の方、出版社側の考え方を御教示頂ければ幸いです。

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「基礎英語」最近のテキスト

 理由は何であれ、例えば4月号が3月に発売されることで私は大きな恩恵を受けています。年は、昭和30年、西暦では1955年です。その頃の子どもはほとんど「カム・カム・エブリボディー」の平川唯一、松本亨といった名前は知っていました。4月からは中学で英語の勉強が始まる、ということでNHKの「英会話」講座テキストを手に取って見たのですが、文字通りABCから勉強を始める私には高級過ぎました。幸いなことに隣に柴崎武夫先生の「基礎英語」のテキストがありました。結局、私は毎朝、月曜から土曜までの6時からの15分間、「基礎英語」を一年間、聞きました。まだ、タイマーやクロック・ラジオが簡単に手に入る時代ではなかったので、目覚まし時計を改造して、6時になるとNHKの第二放送が聞こえる装置を作りました。

 『聖しこの夜』をはじめ、今でも英語の歌詞で歌える歌の幾つかは「基礎英語」で覚えたものですし、ブラウニングの詩、クリスマスの意味等、英語の勉強をする上で一番役立ったものの一つが「基礎英語講座」だったことに疑問の余地はありません。現在でも同じような番組がありますので、英語の勉強を始める皆さんには先ず「基礎英語」か、それに匹敵する番組を継続して聴くことを薦めています。

今振り返って大切に思えることは、歌だけではなく多くの文章を覚えたことだと思います。当然、そのためには覚えたいと思うような内容や挿絵、覚え易い文章等が必要ですが、柴崎先生のテキスト、そして先生の声には大きな魅力がありました。できれば、この年のテキストを復刻して使うことができれば、と思うほどです。

 辞書も大切だったと思い返しています。知らない単語を調べるのが目的で辞書を引く訳ですが、私の持っていた辞書には、単語の意味の後に役立つ例文が沢山載っていました。それも今思うとかなり高級な文章でした。「duty」という言葉だけではなく、ネルソン提督がトラファルガーの海戦で述べた言葉「England expects every man to do his duty.」も一緒に憶えました。後々、役に立つ表現を沢山憶えることができました。

 高校二年のときに、AFSという制度によって、イリノイ州のシカゴ近くの町に留学しましたが、この一年近くが英語の勉強に大きく役立ったことは言うまでもありません。英語の勉強だけではありません。若いうちに全く異なった環境・文化・社会で生活することには計り知れない価値があります。私だけではなく、同じ時期に留学した仲間のほとんどは同じ思いですし、また私個人としては、私たち大人が、若者にこのような経験の出来る環境を整える義務を負っていると考えています。

 英語の勉強という点から留学時代を振り返ると、幾つか、重要な教訓を得ることができるように思います。一つは、語彙の大切さです。つまり、沢山の単語の意味を知らなければ話になりません。アメリカの高校でも単語を憶える宿題が出るのですから、この点は「ネイティブ」云々の議論を超えています。憶えることも大切です。詩や文章を記憶する宿題も日本より多くありました。毎日英語を使っている人たちでも、意識的に記憶しなくては良い英語が見に付かないのだとすると、外国語として英語、あるいはほかの言葉を勉強する立場にいる人たちにとって、記憶はもっと大切にしなくてはならないはずです。

 これと関連がありますが、とにかく一日に何十ページも本を読むことも大切です。アメリカの高校では分厚い教科書の何ページから何ページまでを読んで来なさい、という宿題が毎日のようにありました。その内容を理解できたかどうかは、「クイズ」と呼ばれる簡単なテストで調べられますので、サボれません。読書量が読書力を付けてくれることになりました。これは高校だけではなく、大学や大学院でも全く同じですし、社会人になっても、本を一冊渡されて、それをマスターすることを前提に仕事を与えられ、その成果によって給料やボーナスが決まるということも良くあります。

 英語の勉強という点から付け加えると、この時、タイピングを習ってタッチタイピングができるようになったため、コンピュータ時代になった今も重宝しています。もう一つ役立ったのはスピーチの授業でした。良いスピーチをするためには準備をすること、しかし原稿を読み上げるのではなく、メモを基に頭の中にある内容を話す、という訓練を受けました。ディベートの基礎や発声法の基礎なども教わりました。

 こうしたことと同じくらい、あるいはそれ以上に役立ったのは、具体的に役立つレベルで図書館の使い方や、レポートの書き方、問題解決の方法等々、一口で言えば「勉強の仕方」あるいは「知的な作業の方法論」の初歩とでも言うべき知識を身に付けられたことかも知れません。英語の授業では、小説の書き方の初歩まで授業の中に入っていましたが、荒筋作りから始まって登場人物の性格付け等、出来の良し悪しは別として、この手順を踏めば一応小説らしき作品ができるまでの手ほどきを受けました。クラス一同大変楽しんだ記憶があります。

 (広島市長のメルマガ「春風夏雨」――第39回、20041225日から)

  [2022/4/24 イライザ]

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2022年2月24日 (木)

『音楽高校からメロディが消えるまで』 ――感動的なフィクションです――

『音楽高校からメロディが消えるまで』

――感動的なフィクションです――

著者の須磨光氏はビジネスコンサルタントとして意欲的な活躍をされている方ですが、2018年に小説として『誰が音楽高校を潰したのか?』を上梓、広島の音楽関係者に高い評価を受けました。

つい最近、その文庫版が出版されました。『音楽学校からメロディが消えるまで』というタイトルです。文庫版と言っただけでは不十分で、前作と比べて、広島音楽高校の廃校という事実を、極端に言えば突き放す感じでフィクションとしての完成度を高めた好著です。

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著者の音楽と音楽高校への愛に満ちているのですが、それだけに止まらず、生きる意味について真摯に問いかけつつ、人間の持つ限界を踏まえてのユーモアに富む楽しめるフィクションでもあります。

多忙な方には、本書の最後の4ページだけでも読んで頂ければと思います。

前著『誰が音楽高校を潰したのか?』の感想をAmazonに載せて頂きましたので、それも参考にして頂きたく、ここに再掲します。

『誰が名門音楽高校を潰したのか?』は音楽と音楽教育を愛する全ての人に読んで貰いたい好著である。読み易く楽しいだけでなく、人間としてどう音楽や芸術に関わるべきかについても考えさせられる啓蒙書でもある。

本書はフィクションの形を取っているが、舞台が私立の広島音楽高等学校であることに、多くの方が気付かれるのではないだろうか。須磨氏がフィクションの形を採用したのは、一つには、登場人物を傷付けたくないという著者の優しさであり、また本書のテーマには普遍性のあることを強調したかったからではあるまいか。

そのテーマの大前提として、世界には音楽を愛する様々な人たちが存在し、音楽の神髄を若い世代に伝えて行くために多くの大人たちが努力し続けている現実がある。そしてややもすると世間的理解では、「音楽の世界」を構成するのは、音楽を提供する作曲家やパフォーマーとそれを楽しむ聴衆、音楽事務所や演奏会やテレビ番組等の関係者、そして音楽の専門家になりたいと研鑽を続ける若者たちくらいなのだが、本書では、音楽の勉強に打ち込む多感な若者たちを支える「保護者」に焦点を合せた点が特筆に値する。それは著者自身の経験であるとともに、保護者の目を通した音楽教育論であり、学校という組織運営論でもある。また、都市という視点からの文化論でもあり、もっと身近な効用としては、PTA役員のための実戦的マニュアルとしても役立つかもしれない。

音楽高校で学ぶ若者たちの心意気から、音楽を愛する先生方や市民たちの織り成す物語は保護者である著者の魂を揺さぶり、未来への希望となって終末を迎える。それは、「噂」や「風評」も含めて、人間たちの作り出す複雑な絵模様から抜け出して、スッキリとした光に照らされる未来だ。その感動を味わうために一読をお勧めする。

[2022/2/24 イライザ]

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2022年2月18日 (金)

「尾木ママ」と対談しました (7) ――いじめについての抜本的な対策――

 

「尾木ママ」と対談しました (7)

――いじめについての抜本的な対策――

教育評論家で、自他ともに「子どもの声の代弁者」として認められている尾木直樹さんとの対談で特に印象に残ったテーマを報告しています。御著書『取り残される日本の教育』もお勧めです。

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前回は「子どもの権利条約」について、特に地域毎に「子どもの権利条例」を制定する運動が広がらないことを取り上げました。対策は、「○○市子どもの権利条例制定市民委員会」のようなグループを立ち上げ、一人でも二人でも共感してくれる市会議員を探して、この運動の輪を広げることです。簡単には行かないかもしれませんが、子どもたちのために大人が頑張っている姿を子どもたちが見ることもとても大切です。

子どもたちが置かれている環境を考えるとき、いじめの問題を避けることはできません。当然、尾木ママもこの問題については一貫して子どもの立場から強力な発信をしてきました。尾木ママが評価するいじめ対策の具体例では、従来の解決策である、学校と教育委員会に任せる方式ではない、子どもたちが中心になる活動、あるいは、いじめを解決するための専門的な人員配置や組織作りが必要だということが分ります。

例えば、大津市ではいじめ専門の教師を小中学校全部に配置していて、教科は教えず、昼休みにパトロールをしたり子どもたちの声を聴くという仕事を専門にしているとのことです。これは市長の越さんという方のリーダーシップがあって可能だったとのことです。

また、寝屋川市では、市長部局に「監察課」という部署を作り、いじめについての教育的なアプローチが上手く行かない場合に「監察課」が積極的に関わることで問題解決につなげるというシステムだとのことです。その際に、いじめの被害者を助けるために、すぐ使え目資金的なバックアップの重要性なども話して頂きました。

その他、フィンランドでの取り組みである「Kiva」というシステムも話題になりましたし、私からは、学校とは独立した第三者機関が、被害にあっている子どもを即時に救い出せるような力を持つことの重要性なども指摘しました。

実はいじめの問題は、このブログの姉妹ブログである「新・ヒロシマの心を世界に」で、昨年の8月から10月まで、9回にわたって取り上げ、皆さんとともに考えてきました。オリンピックの開会式の重要メンバーだった小山田圭吾によるいじめの問題がきっかけだったのですが、短期間に集中的に勉強した結果、それなりの理解ができたからです。そのまとめとしての第9回目、できればそこに至るまでの軌跡もお読み頂ければ幸いです。

大変熱の入った対談になりましたが、後段は『はーとふる』の春号に掲載予定です。その内容は再度、アップします。

最後に、尾木ママと私の対談を直接読んでみたいという方がいらっしゃれば、残りの部数がありませんので先着3名の方に、冬号をお送りします。コメント欄に住所と氏名を書き込んでください。もちろん、公開はしません。郵送料は私が持ちますが、それに相当する額を、Wikipedia, Change.org, Thunderbird等の無料で有意義な活動を行っている団体に寄付してください。

[2022/2/18 イライザ]

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