体重を減らすための5つの秘策
「体重を減らすための5つの秘策」は、Eric Barker というアメリカのブロガーが、今年(2022年)7月27日にアップした記事です。彼のドメイン名は「bakadesuyo.com」なのですが、日本語も分る彼の語呂合わせです。説明は不要だと思いますが、苗字が「バーカー」ですので、自己紹介するときには「馬鹿です」に聞こえるからなのです。彼の本もこんなユーモアのセンスに溢れています。
そして、彼はブログの記事がたまると一冊の本にして出版していますが、今二冊目まで本になり両方ともベストセラーです。一冊目が『Barking Up the Wrong Tree』、日本語に訳すと「あなたの信じていること、ただの勘違いです」くらいの意味です。ただし、「そんなことを他人に言うおまえは誰なんだ」という反論に応えるために、「いや自分は、Barker、つまり吠える人だから、見当違いの木に対して吠えているだけです。つまり、自分が勘違いしているだけです」という説明を最初にしているというユーモアも含んだタイトルです。
日本語の訳も出ています。タイトルは『残酷すぎる成功法則』で、内容も良く分かりませんし、バーカー氏のユーモアのセンスも生きていません。できればユーモアのセンスも味わいながら英語で読むことをお勧めします。
二冊目の紹介はまたの機会に。
さて、本題に戻って、「体重を減らすための5つの秘策」ですが、種本は、Stephan J. Guyenetという神経生物学者の書いた『The Hungry Brain: Outsmarting the Instincts That Make Us Overeat.』です。日本語に訳すと、『お腹を空かした脳――私たちを過食にさせる本能の上を行くには』くらいでしょうか。
つまり、お腹が空いたり食べ過ぎたりするのは、脳がそう感じ脳がそう決定しているからだ。だからお腹が空かないようにする、過食しないようにするためには、脳が受け取るメッセージを管理して、そう感じない、そう決定しないようにすれば良いという趣旨です。
まずは、五つの秘策を見て下さい。簡単な説明付きです。
① 食べる結果生じる御褒美、つまり「美味しい」と感じることを意識せよ――でも美味しくないと楽しくないじゃない。だから、食べる量が減るんだ。
② 食べ物の種類を減らせ――例えば、夕食がステーキだったとしよう。デザートもステーキだったら、デザートはいらないかも。
③ 環境を管理せよ――スーパーでの買い物から始めよう。そして、美味しいスナックは瓶に入れておこう。そして高い棚の上に置く。いや外国に置いた方が良いよ。
④ 満腹感をもたらす食品を食べよ――肉、魚、オートミール、野菜、とこう書くだけでお腹が一杯になってしまった。
⑤ エクササイズは、減った体重をそのままに保つために行う――運動しても体重は減らないかもしれない。でも減った体重をキープするのには役立つ。
こんな秘策が日常的に実現されていた時代がありました。それは、狩猟採集時代です。そもそも食べ物を獲得するのに手間と時間が掛かったので、③は満たされています。数百もの違った獲物が毎日手に入る訳ではなく、②も満たされています。手に入った食物を料理するにしても、手の込んだソースを作るノウハウも時間もなかったので、①も満たされています。そして、基本的に手に入ったものでお腹を満たしていました。ケーキや甘いスナックまでは手に入らず、しかも自分で作ることも叶わなかったのですから。それに近い状態を食生活で実現できれば減量は簡単だということです。
もう一つ、このブログの中には、自分自身を暗示に掛けて、つまり脳が受け取っているメッセージを自分で書き換えて、「満腹感」を作り出すヒントもあるのですが、それは御自分で探して下さい。
コロナについてもまだまだ油断はできません。皆様、くれぐれも御自愛下さい。
それでは今日一日が、皆さんにとって素晴らしい24時間でありますよう。
[2022/8/24 イライザ]
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