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2025年7月 6日 (日)

#外国人を問題にするなら #まずアメリカ人とアメリカの基地でしょう ―――#基地由来の被害の大きさは #言うまでもありません―――

#外国人を問題にするなら #まずアメリカ人とアメリカの基地でしょう

―――#基地由来の被害の大きさは #言うまでもありません―――

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国政選挙ですから、わが国、つまり日本という国のあり方について、私たちが様々な視点から再確認をする事は重要です。特に主権者である私たち日本人のアイデンティティー、そしてそれと対照的に日本に住むあるいは日本を訪問している外国人について考えることもその一環です。

最近、目立ってきた新しい政党では、外国人の横暴な行動によって日本人が迷惑を被っているという主張をしています。オーバーツーリズムの問題等も指摘されていますので、確かにそれは大事な視点なのですが、いくつか心配な点があります。一つは、客観的なデータの不足です。思い込みではなく、信頼するに足るデータを元に議論をしないと、差別的な外国人嫌い・排除になってしまう危険性があります。さらに、対象となる外国人をどの範囲にするのかということも重要です。特に我が国の特徴の一つは人種的な偏見がかなり顕著に表れるということですので、この点は丁寧かつ慎重に考えなくてはなりません。現在進行中の新興政党による主張は、視野狭窄に陥っているように見えるのですが、如何でしょうか。

なぜなら、日本には、パスポートもビザも全く必要がなく、そして日本の法律を守らなくても良い外国人がたくさんいるからです。それはアメリカの基地を経由して日本国内に自由に入ってくるアメリカ人です。軍人も民間人も両方います。その結果として、多くの人が迷惑を被っていることも事実です。

詳細は以下紹介する2冊の本をお読み頂ければ、それで十分なのですが、それだけでは能がありませんので、少し解説をしておきます。

先ず一冊目は前泊博盛著の『本当は憲法より大切な「日米地域協定入門」』です。創元社から2013年に出ています。もう一冊は矢部宏治著の『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』で集英社から2014年に出版されています。

アメリカ軍の基地が沖縄に集中している事は皆さん御存知の通りですが、沖縄に限らず、アメリカ軍の基地は完全に治外法権の地域です。つまりアメリカの本土と全く同じで、日本の法律は適用されません。アメリカの法律だけが適用されるのです。それだけではありません。地から基地の外の、つまり日本への出入りには、パスポートもビザも必要ではなく、アメリカ軍の関係者であれば、勝手気儘に日本国内を大手を振って闊歩することが可能です。

そして、マスコミでもしばしば取り上げられているように、米軍兵士による日本国内での犯罪も問題です。一応日本国内での犯罪は、日本に裁判権がある場合もあるのですが、基地内に逃げてしまえば、日本人が国内で日本国内で犯罪を犯した場合と比べて、段違いの難しさで犯罪を追求しなくてはならなくなります。

そして、アメリカ軍が日本国内で様々な行動する際にも、日本の法律はまず適用しなくても良いというのが建前です。典型的な例が航空法です。日本の法律では、飛行機は地上150メートル以下を飛んではいけないのですが、アメリカ軍に関してはその航空法の規定が適用されません。

そして私も日常的に経験していますが、アメリカの基地を飛び立った米軍飛行機のものすごい騒音で、その近隣に住む人たちは、とてつもない被害を被っています。

ですから、沖縄の人たち、そしてそれとは段違いのレベルではありますが、私も、外国基地の存在と外国人によって少なからず、被害を被っているのです。

今、日本在住の外国人が問題だと言って、声高に人種差別的な政策を取らなくてはならないと主張しているような政党が全く見落としているのが、アメリカの基地とそのアメリカの基地から出入りするアメリカ人なのです。この点についてきちんとした規制をすることから始めなくては、と私は思うのですが。

つまり日米地位協定を破棄するとか、安保体制を根本的に見直すということが必要になります。そこには全く触れずに、日本にいる外国人の問題を論じるのはナンセンスの部類に入るのではないかという問題提起です。

さてこれはあくまでも序論です。日本が独立国として、国際社会においてきちんとした地位を占めるためには、国の基本である憲法に従った政治を行わなくてはならないのですが、この点については、改憲派をはじめ、識者と呼ばれる人たちも含めて、私見では雑な議論しか行われていないのが歯痒くてなりません。

そもそも明治時代に、諸外国のとの間の不平等条約、つまり日本国内での治外法権を外国に対して認めなくてはいけなかったような条約ですが、それを対等な条約に変えるために必要だったのが、立憲政治だったではありませんか。つまり、憲法を制定しその憲法に従った政治を行うことだったのです。

その立場を捨ててしまっている日本が、もう一度独立国になるためには、憲法を尊重するという基本に戻らなくてはなりません。加えて、より具体的な政策の展開が必要です。それについては、このブログでも何度も取り上げてきている事柄がたくさんありますので、いくつかの重要な点について再度皆さんへの問題提起を続けたいと思います。

 

皆様にとって、きょう一日が素晴らしい24時間になりますよう!

[2025/7/6    人間イライザ]

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