#人のふり見て我がふり直せ ―― #トランプ就任演説の使い方 ――
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#我が国の人権施策は最悪かも
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ここ数回このブログでアップした記事について、「工場長」さんから大変鋭いそして蘊蓄のあるコメントを頂きました。それを少し敷衍する形で、今回は二点について取り上げます。
工場長さんが、17日の本ブログへのコメントとして、トランプ大統領の就任演説の内容と大統領令を分り易く的確にまとめて下さった上で、トランプ大統領の目指していることと我が日本で現在通用している施策との比較をして下さいました。
そのうちの2つを今回は考えてみたいと思います。1つ目は、性別は男女2つのみとするというトランプ方針と深い関わりのある日本の戸籍制度です。
工場長さん御指摘の通り、日本の戸籍制度では、性別は男女の二つしか認めていませんので、トランプ施策は既に我が国では実現しています。しかも長い歴史を背負っています。
さらに、今わが国では夫婦別姓を認めるかどうかが問題になっています。では、アメリカではどうかというと、夫婦別姓は当たり前です。アメリカにはもともと戸籍制度がありませんので、結婚をしたとしても、自分の姓を変える必要など全くないからです。
アメリカでは結婚をすると結婚証明という文書をお役所が発行してくれます。それがその後、夫婦としての様々な権利を行使する上での基本文書になります。でもそれは、結婚したことを証明するだけの文書です。どちらかが姓を変えなくてはいけないなどという制限は付いていないのです。
トランプ大統領でもこの制度を変えるとは言っていません。となると、結婚したら戸籍制度に縛られて姓を変えなくてはいけないという制度、しかもこれは世界中で唯一日本だけが行っている制度なのですが、ここでも日本の周回遅れがはっきりしてしまいます。
2つ目は「不法入国者を拘束後すぐに釈放する慣行を終わらせる」という大統領令です。けれども、結局ここで言っているのは拘束後もすぐに釈放しないのですから、拘束を許すということです。そして、すぐ釈放しないのですから、長期の拘束も許すことを含みます。
では我が国ではどうでしょうか。工場長さんがリマインドして下さったように、不法入国者のみならず、日本人の刑法犯についても長期のしかも人権蹂躙の拘束が行われています。
皆さんも覚えていらっしゃると思いますけれども、スリランカ人のウィシュマ・サンダマリさんが入国管理局に拘束されて、体調が悪くて、死にそうだ、病院に行かせてくれと哀願したにもそれは認められず、結局拘束中に亡くなったという事件がありました。2021年のことです。
ということは、トランプ大統領がこれから目指していること以上の「成果」を日本では既に2021年の時点でも実行しているということになります。
さらにもう一つ上げておくと、東京オリンピックの汚職に関与しているとの廉でカドカワのトップだった角川歴彦さんが逮捕され拘束されました。2022年のことです。角川さんは重い病気を持っていました。拘束中の環境が原因で命の危機さえ感じそのことを訴えたのですが、担当者からは無視された上に次のような言葉を受けていました。
「角川さんあなたは生きている間にはここから出られませんよ。死なないと出られないんです。」
人質司法とも言われていますが、日本人でも一旦拘束され、そして検察当局が何としてでも有罪にしたいと考えている人については、これほど無茶なそして人権を蹂躙した拘束が平然と行われてきている。それが日本の社会です。詳しくは、このリンクから「人間の証明」というサイトに入って詳細をお読み下さい。
工場長さんが指摘しているように、日本のマスコミは、トランプ大統領の時代に逆行するような施策を並べて報道し批判しています。にもかかわらず、上に挙げたようなひどいことが日本で起きていることについては、露ほどの関心を持っていないように見えます。
日本のマスコミが、トランプの悪政と比較してもそれ以上に酷い状況が日本にはあることになぜ触れないのでしょうか。生活を守ることに忙しい庶民が思い出さないことかもしれないけれど、それを多くの人に思い起こさせること、警鐘を鳴らすことがマスコミの責任なのではないでしょうか。
幸いことに、このブログの読者の皆さん、普段から工場長さんの発言に注目して下さっている皆さんには、その点についての工場長さんからのメッセージが届きました。改めて今回取り上げた2つの問題についてのサイトを訪問して下さい。皆さんもこうした人権無視の施策が行われている我が国を変えるために一緒に頑張っていただきたいと思います。
エネルギーと電気自動車については機会を改めて取り上げたいと思います。
[お詫びと訂正] ハワイ大学のイベントは、1月26日の朝9時からです。ブログの方も訂正しておきました。お詫びして訂正します。
皆様にとって、2025年が素晴らしい一年になりますよう!
[2025/1/24 人間イライザ]
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コメント
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「工場長」様
コメント、有難う御座いました。関税問題について、私たちの「ブラインド・スポット」に光を当てて下さり、とても勉強になりました。
ベトナム戦争の頃は、マリワナは規制されていても自由に出回っていた時代でした。それもかなり厳しく取り締まられるようになるなど、薬物についてのアメリカ社会の考え方も変っているようです。
化学物質まで広げると、タバコが有害であることはもう周知されていますが、アルコールの害についても徐々に拡散されているようです。一方では、窮屈な社会になっていると受け止める人もいるようですし、より健康な環境を作る上で必要な情報だと歓迎する人たちも多いようです。さて日本では。
投稿: 人間イライザ | 2025年1月26日 (日) 22時47分
トランプ政権の施策について、もう一点補足させていただきたいのは、関税問題に関する日本の報道についてです。この問題が自動車産業の問題として語られている点には違和感があります。トランプ大統領の本音は分かりませんが、トランプ政権がカナダやメキシコに追加関税を課す背景には、不法移民や違法薬物の流入という深刻な課題が存在します。
アメリカでは違法薬物による死者数が年間10万人を超えており、その多くはカナダやメキシコ経由で流入するフェンタニルによるものです。この死者数は交通事故による死亡者数を大幅に上回り、さらには13年間続いたベトナム戦争でのアメリカ人戦死者数をも上回っています。フェンタニルは、末期膵臓がんで亡くなった私の知人も使用していましたが、末期がん患者などに用いられるモルヒネの50倍以上の強力な鎮痛作用を持つ薬です。違法に流通するフェンタニルは未成年でも買えるほど安い上に、容量が不明瞭なため、過剰摂取による死亡が後を絶ちません。
この問題に関しては、日本では「まだ」深刻化していないと言えますが、普及の進まない電気自動車(EV)の課題よりも簡単に深刻化し得るものです。特に若者が生きづらい社会になっていることを考えると、心配なことです。
投稿: 工場長 | 2025年1月25日 (土) 09時15分