#被爆体験の #風化 ――#記憶そのものと #社会環境――
#被爆体験の #風化
――#記憶そのものと #社会環境――
#自覚しないと劣化が進みます
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まず、次の引用をお読み下さい。
それにもかかわらず、日本政府は核保有国の主張する核抑止論なるものを容認し、アメリカの「核の傘」にすがっています。被爆国として許し難いことです。その一方で、日本は世界有数の軍事大国になる増した。政治の右傾化も進むばかりです。教科書の原爆記述は事実上消えてしまい、侵略戦争の痕跡さえも消し去られようとしています。日本が再び危険な道へと突き進んでいるように感じられてなりません。
そのような流れと軌を一にして、原爆の風化は加速しています。次代をになう若い世代の間では、原爆投下を是認する意見さえ増えています。それらの状況は、生命の尊厳が脅かされ、人権がないがしろにされている今日の社会状況と無縁とは思えません。
現在の社会状況を憂うる広島のジャーナリスト、あるいは核兵器についての専門家による分析だと言っても通用する内容です。
でもこれは、1998年5月に刊行された、『ヒロシマを生きて』のはしがきからの引用です。著者は、全国被爆教職員の会を創設し会長として、平和教育を実践しかつその理論的支柱だった石田明先生。亡くなられたのは2003年ですが、1980年代から被爆体験の風化について憂慮されていました。
実は、「風化」という言葉には大きく分けて二つの意味があります。一つは、ここで取り上げているような社会全体において被爆者や被爆体験、そして被爆者のメッセージ等がどのように位置付けられているのか、という視点からの風化です。
もう一つは、被爆者自身の記憶が薄れて行くという意味の風化です。
今回はこの両方の意味での「風化」についての問題提起が80年代からあったこと、そしてそれを真正面から受け止めて対策を講じてきた被爆者や関係者のいたこと、さらに、今の時点で初めて、「ヒロシマ」や「ナガサキ」に触れる人たちにとって、こうした背景を知ることにも意味があるのではという問題提起だけ、最初にしておきます。シリーズとして続きます。
最後に、今日一日が皆さんにとって素晴らしい24時間になりますよう
[2024/12/8 人間イライザ]
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