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2024年8月20日 (火)

#当事者意識は #なぜ広がらないのか ――#同級生の投票行動から考える・第9回――

#当事者意識は #なぜ広がらないのか

――#同級生の投票行動から考える・第9回――

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#労働組合 #権利意識 #目に見える見返り

広島ブログ

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東京都知事選挙を出発点にして、選挙についての論考を続けています。

寄り道をしましたが、本筋に戻って、817日の本コラムでは、無党派層の人たちが選挙で投票に行く気持になるのは、何らかの意味で「当事者意識」が生まれたときだ、という結論にたどり着きました。

その「当事者意識」を三つに分類しました。

  1. 損得勘定、つまりお金の問題
  2. 好き嫌い
  3. 現状を打破したい

このコラムの基本姿勢は、私たちの好むと好まざるとにかかわらず、選挙における投票行動を観察して、それをまとめることで教訓を得ることでした。ただし、これまでは「好むと好まざるにかかわらず」を強調した積りです。その結果が、具体的形を伴った「当事者意識」を持つことが投票を促すという考え方です。

これからは、それを前提に、具体的に例示した三つの当事者意識の良し悪しという判断は別にして、それを広げるにはどうすれば良いのかを考えてみましょう。

「好き嫌い」の中には、候補者の所属政党(直前に離党した場合も含めて)についての評価等も含まれますが、候補自身に対する好き嫌いとなると、それが大切な要素ではあっても理由は様々ですし、対応の仕方が難しいこともありますので、何れ考えることにして先送りしておきましょう。

さらに817日のブログの検証での「当事者意識」は何を指しているのか、もう少し丁寧に考えてみましょう。政治を良くすることが、自らの損得だと考えられる人は当事者意識を持っていると考えて良いでしょう。

この場合、「政治を良くする」という自覚があるのですから、つまり「現状打破」という目的を意識して持っている人たちだと考えらます。その前提として、「現状」についての認識がかなり明確にある人たちだということになります。この人たちを仮に「認識派」と呼んでおきましょう

対照的に、投票することが自分の損得と関わっているとは意識していない人たちについて考えてみましょう。これらの人たちは、「非認識派」です。

中でも、強いイメージかあったり、魅力的であったりする候補が出てくることで、その人に一票を託したいと考える人たちの場合、仮に言葉にできない、あるいは行動にまではつながらない何らかの不満やモヤモヤしたものがあって、それが、具体的な候補の出現によって顕在化したと考えられると思うのですが、如何でしょうか。政見放送を聞いたり、街頭演説を聞いて投票に行こうと決めた人たちについても同じことが言えそうです。

ちょっと乱暴ですが、「認識派」と「非認識派」の違いとして、自らの権利を自覚しそれを守ろうとしているかどうかとまとめたいと思います。

「非認識派」とは、自らの権利についての自覚がない場合と、自覚があってもそれを守れるとは考えていない、あるいは守ることが難しいと通常は諦めている、または仕方なく守れないと自らを説得してしまっているような人たちだと定義して良いのではないかと思います。

もう少し具体的に議論するために、「認識派」の重要な組織である労働組合の問題として考えてみましょう。その他にも「認識派」の実例はありますが、ここでは思考実験のために一つだけに話を限定します。

つまり、当事者意識を広げるという課題を労働組合を広げる、あるいは組合員を増やすという限定したケースとして考えようという提案です。

もう私の言いたいことは伝わってしまったかもしれませんが、現実として、残念なことに労働組合の組織率も組合員数も減少傾向にあります。その原因を探ることが、選挙で勝つための戦略につながることもお分り頂けたと思います。

労働組合の現状について、私は関心を持ちつつも直接関わった経験はありませんので、何方か内側からの知見や専門家としての知識で、私の考え方を訂正して頂けると有り難いと思っています。その上で、私見を述べさせて頂ければ、労働組合に参加したいと考える人が少ないのは、参加した場合の見返りについて、多くの人はメリットがないと考えているからではないかと思います。

組合に入れば、組合費という出費が必要です。さらに、組合活動のためには時間も必要になります。時間とお金をかけて組合に入った結果として、直接感じることのできる具体的な「見返り」は何なのでしょうか。

ここは訂正が必要なら、コメントをお願いしたいのですが、賃上げの交渉は組合が行いますが、その結果として、給料が上ったとしてましょう。でも、その場合、組合に入っていない人の給料も上がる訳ですから、組合の努力があって初めて給料が上がったとしても、「だから組合に入ろう」というインセンティブにはなり難いのではないでしょうか。

この場合、「因」の一部にはなっていなくても、「果」は貰えると多くの人は考えるのですから、組合の衰退につながります。

さてどうすれば良いのか、次回に続きます。

 

今日一日が皆さんにとって素晴らしい24時間になりますよう

[2024/8/20  人間イライザ]

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