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2024年8月

2024年8月31日 (土)

#駐日大使 の #式典招待は ――#知って貰うため #友達になって貰うため――

#駐日大使 #式典招待は

――#知って貰うため #友達になって貰うため――

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#平和の原点シリーズ第2

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《駐日大使を招待するのは》

前回、結論として掲げたのは次のような内容です。

結論として、アメリカ人 (そして敢て付け加えますが、どこの国の人であっても) 広島に来ることには大きな意味があるのです。きちんと勉強をしてから来てくれた方がその効果はより大きくなると思いますが、それも含めて、どのような条件も一切付けずに「広島に来て下さい」と、誰にでも自信を持って勧めるべきだと、敢て言い切りたいと思います。

この結論からは、世界中のリーダーたち、特に核保有国、その中でも原爆を投下した唯一の国、しかも核超大国であるアメリカの大統領には広島訪問を促すべきだという事になります。とは言え、こちらが招待したからと言って世界のリーダーたちがおいそれとやって来てくれるほど暇ではないでしょう。周到な準備が必要です。

自然な流れとして、各国の代表 (略して駐日大使と呼びます) を広島に招待すること、それも86日という特別な日に、平和記念式典に参加するという形での広島訪問が適切であることは言うまでもないでしょう。

招待することが大切なのは、広島に行きたいと考えている大使がいたとして、各国の外交部門も官庁の一つですから、予算を付けて広島に行くという口実が必要です。その口実として、「招待された」は立派に通用するという意味があります。あるいは、他国への遠慮があったとしても、「招待されたから」という説明で、批判を避けることが可能です。その他の理由もありますが、多くの国の駐日大使がこの招待を歓迎してくれました。

招待した以上、交通費は別としても、何らかのおもてなしは必要です。5日の夜には出席して下さる各国大使やその代理の方を心の籠った夕食会に御招待することにしました。その席で、ホストとして式典に参加して下さったことへの感謝の御挨拶をすると同時に、慰霊の場に相応しい式典の意味や被爆の実相、そして被爆者のメッセージについて、英語で直接皆さんにお話しする時間を設けました。平和への祈りを共有することにも配慮しました。

東京に戻られてから、「式典に感動した。夕食とヒロシマ・レクチャーにも感謝している」というお礼の言葉を寄せて下さった方もいらっしゃいました。各国の代表の皆さんに一人でも多くヒロシマの友達になって貰う、そして被爆の実相や被爆者のメッセージについて学んで貰う、という目的の意味は伝わったと感じました。

仮に、駐日大使を平和記念式典に招待するという行動を「駐日大使プロジェクト」と呼ぶとして、このプロジェクトの目的は、慰霊と平和への祈りという本来のものに加えて、友達作りと教育もあるとまとめられますから、最初から、誰かを呼んで誰かを呼ばないなどという、「選別」または「排除」とい考え方とも全く相容れない枠組みだったのです。

こんな枠組みですので、仮にも「選別」や「排除」というような考え方そのものが馴染まないのですが、そんな異質の概念を持ち込むことが、広島にとって、また世界にとってどんな意味があるのかを次回は考えたいと思います。

 

今日一日が皆さんにとって素晴らしい24時間になりますよう

 

[2024/8/31  人間イライザ]

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2024年8月29日 (木)

#ヒロシマの使命を #再確認しておこう ――#その時々の流れに押し潰されないように――

#ヒロシマの使命を #再確認しておこう

――#その時々の流れに押し潰されないように――

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#平和の原点であり続けるために

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《ヒロシマの意味》

今年 (2024) の広島と長崎の平和記念式典は、どの国の代表を招待してどの国は招待しないのかが主要な話題になってしまい、来年の被爆80周年の準備をすべき年であることが忘れ去られてしまった感さえありました。

世界各国の在日政府代表を広島の式典に招待することは、私が市長在任中に始めたことです。今回はその意味について、つまり、何故私が新たな取り組みを始めたのか、そしてその背景にはどんな歴史があるのかを改めてお伝えしておきたいと思います。

それは、片仮名の「ヒロシマ」の意味や使命を再確認することであり、「ヒロシマ」の力を信じ、その力を活用して人類の滅亡回避のためのシナリオを描くことでもあります。より具体的には、核兵器廃絶のためのシナリオですが、1955年に発表されたラッセル=アインシュタイン宣言中の有名な警句「私たちが人類に絶滅をもたらすか、それとも人類が戦争を放棄するか?」が端的にその点を示してくれています。

既に日本国憲法では、この「戦争の放棄」という提案に応えているのですが、それを世界に広める役割も私たちは果たさなくてはなりません。そして核兵器の廃絶も、被爆者の言葉「こんな思い (経験) を他の誰にもさせてはならない」が、強力に訴えている通りです。

そして、被爆者と同じレベルの「当事者意識」を得るために有効なのが、被爆地、広島・長崎を訪れ、被爆の実相に触れ、被爆者の証言に耳を傾けることです。

 《広島訪問は人生を変える》

それが平和記念式典への参列であれ、修学旅行であれ、広島を訪問する多くの人々にとって広島訪問は大きなインパクトを残しています。特に、アメリカからの訪問者には特別の意味があるようです。

特に、2016年のオバマ大統領広島訪問の意味を解説した本ブログの記事の中で、私の友人たち三人にとって広島訪問はどんな意味があったのかを取り上げています。それは人生を変えるほどのインパクトでした。

俳優のジャック・レモン、CNN記者のマーシャ・ウォルトン、高校の同級生で大学教授のジョン・スミスの三人ですが、先ずはブログをお読み下さい。

その結論として、私が言いたかったのは次のようなことです。

結論として、アメリカ人 (そして敢て付け加えますが、どこの国の人であっても) 広島に来ることには大きな意味があるのです。きちんと勉強をしてから来てくれた方がその効果はより大きくなると思いますが、それも含めて、どのような条件も一切付けずに「広島に来て下さい」と、誰にでも自信を持って勧めるべきだと、敢て言い切りたいと思います。

これを出発点として、ヒロシマの使命をまとめておきますが、長くなりましたので、次回に。

 

今日一日が皆さんにとって素晴らしい24時間になりますよう

 

[2024/8/29  人間イライザ]

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2024年8月28日 (水)

#政府の #愚民化政策が大問題 ――#同級生の投票行動から考える・第13回――

#政府の #愚民化政策が大問題

――#同級生の投票行動から考える・第13回――

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総務省のホームページから  https://www.soumu.go.jp/senkyo/senkyo_s/news/sonota/ritu/index.html

#投票率に見る #当事者意識

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東京都知事選挙を出発点にして、政治を変える上では「当事者意識」が決定的意味を持つことをお伝えしようとしてきたのですが、その中で明らかになったのは、我が国の為政者たちが組織的・制度的に労働権を蔑ろにしてきた事実です。

それだけではなく、憲法9条違反については皆さん御存知の通りですし、それ以前に、憲法の遵守義務を規定している99条でさえ、「法的義務」ではないというのが、我が国の裁判所の判定です。この点については、拙著『数学書として憲法を読む――前広島市長の憲法・天皇論――』(2019年、法政大学出版局)を御覧頂ければ幸いです。

そして、「政治改革」の名の下、導入された小選挙区制度が不公平で民意を反映しないものであることから、投票に行く気持そのものが削がれてしまったとしても何の不思議もありません。事実、冒頭に掲げ投票率のグラフは、1990年のピークから見事に右肩下がりになっています。

これらの全てをまとめて、為政者たちが企んでいる「愚民化政策」だと言っても良いのではないでしょうか。

さらに、小選挙区制度の歪を示すグラフと数字を掲げておきましょう。

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私たち市民が強い「当事者意識」を持つための強力な施策は、国ものものが市民・有権者の権利を重んじることなのですが、そのためには選挙に行かなくてはならない、という循環論法に陥ってしまいます。

それを避けるための一つの可能性は、投票を義務制にするか、投票した人には一人1万円を支給するといった報酬制度を作ることが考えられます。特に報酬制度は、国が反対しても、圧倒的に多数の人が「一万円寄越せ」運動を展開すれば、(お金が絡むので、この運動は成功の可能性があります)、実現できるかもしれません。実現の暁には、お金を貰って投票したことから、政治への関心が高くなる、といった心理的効果も期待して良いような気がしています。もっとも、「投票」=「金」という結び付きから、票を金で買う腐敗選挙を作り出す危険性も考えなくてはなりませんが。

最後に、どこかで私たちが「当事者」として目覚めないと飛んでもないことになるよ、という警告を、ドイツのルター派牧師、そして半ナチス運動の指導者だったマルティン・ニーメラーが説得力のある表現としてまとめています。私たち自身が目覚め、そして多くの有権者がどこかで目覚めてくれることを期待しつつ、再度読んでみましょう。

ナチスが共産主義者を連れさったとき、私は声をあげなかった。私は共産主義者ではなかったから。

彼らが社会民主主義者を牢獄に入れたとき、私は声をあげなかった。社会民主主義者ではなかったから。

彼らが労働組合員らを連れさったとき、私は声をあげなかった。労働組合員ではなかったから。

彼らが私を連れさったとき、私のために声をあげる者は誰一人残っていなかった。

 

今日一日が皆さんにとって素晴らしい24時間になりますよう

 [2024/8/28  人間イライザ]

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2024年8月25日 (日)

#目に見える #見返り ――#同級生の投票行動から考える・第12回――

#目に見える #見返り

――#同級生の投票行動から考える・第12回――

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#労働者 #不満解決

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東京都知事選挙を出発点にして、選挙や労働組合における「当事者意識」について考えてきました。大上段からの議論をすれば、選挙に行ったり労働組合に入ることは、自らの権利を回復しそれを守ることになります。それが、抽象的な意味での「見返り」です。

でもそれだけで人を動かすことは難しい、と言うまでもないのですが、基本的に人間が即得勘定を元に行動する動物だと考えると、見返り、それも「目に見える」形の見返りが必要です。

組合に焦点を合わせて議論すると、組合員になると給料が良くなるとか、組合員になると出世ができるという「見返り」があれば、それは組合員を増やすうえでのプラスになります。でも、ちょっと考えるとこれは本末転倒で、そもそもの組合の目的とはそのような結果をもたらすことです。とは言え、仮にこのような因果関係が示せれば、組合員獲得のためには役だちます。

組合のメリットを考える上で、給料が上がるというプラス面とは逆の場合を考えましょう。働くことについて、従業員の側に不満がある場合です。パワハラや残業時間の強制等が頭に浮びますが、それを個人で問題提起するのは勇気も必要ですし、逆にいじめにあう場合も考えられます。それを組合が代弁するという重要な役割を担っているのですが、当然どんな組合もこのような機能は重点的に果たしてきています。勿論、会社側も力を入れてはいるでしょうが、それでも残業の多さが何人もの命を奪うほどの結果を招いているのですから、改善の余地はあります。

そのような働く側の不満を会社側に伝える、つまり代弁して改善するという役割は組合の本質的な使命ですが、より幅広く、選挙に候補者を支援して、政治の場で組合員の代弁をして貰うという活動も可能です。国政選挙だと、候補者との距離があるかもしれませんが、自治体レベルの選挙なら、自分たちの属する組合の誰かを候補者として出すことも可能ですので、これも大切な活動です。そして誰かを当選させたという満足感・達成感も貴重です。

組合本来の目的とは離れて、組合に入ると、良い人ばかりで(ということは実際にはないかもしれませんが)、楽しいとか、組合のイベントがどれも魅力がある、あるいは組合に入ると素晴らしいコンサートとか芝居が見られるといった「付加価値」が存在することで、組合員を増やすことも可能です。今でも続いて活動しているようですが、かつては「労音」が有名でした。

我が国の労働組合のほとんどは、企業別に組織されいますので、経営者の役割と組合の役割との間の境界線が分り難いのですが、その理由の一つは、「家制度」です。天皇制が先か家制度が先なのかはさておいて、かつての日本企業はそしておそらく今で多くの企業は、家制度をモデルに組織されています。そして多くの組合も家制度から抜け出せないままに時を刻んできたきらい委があります。

そこから離れる一つの可能性として、職能別の組合の役割を考えてみましょう。この場合、組合と経営者との間の関係は、組合員でないと仕事ができないという「クローズドショップ」という関係になると思われます。そんな場合、例えば配管工は配管工の組合員ですし、彼/彼女の給料や仕事をする上での条件等は、組合が複数の企業と交渉して決めますので、組合員であることのメリットはかなり明確に分ります。

職能別の組合になると、家制度を模して組織を作ることからそれなりの距離を取ることができるようになるはずですから、組合員としての自覚も違ったものになるはずです。実現できるかどうかは、別問題ですが、思考実験としてこんなアプローチを考えてみても良いのではないでしょうか。

そして、職能別組合であれば当然のことなのですが、組合の持つ「技術力」を手段として生かすことが、「当事者意識」を高めるために役立ちます。本ブログで比較した、石丸候補支持者と蓮舫候補支持者の使った典型的広報手段の違いがその典型です。

純粋で人の心に届く手段で時間を掛けての説得は、人間的な感動とともに新たな仲間を作ります。逆説的になりますが、新たなSNSという技術を介在させると、頭を通す暇もないように短時間での発信が、とんでもない速さで仲間を増やして、結局は力になってしまうという現象も現れています。そして、純粋で心を込めてのメッセージを発したい人たちがこのような技術を使うことも可能です。

とは言え、そこにAIのような、多くの人には理解の範疇には入らない技術が登場するとまた絵柄が変ってきます。ではどうすれば良いのか、このシリーズだけを続けられませんが、結論の部分に移れればと思います。

 

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[2024/8/24  人間イライザ]

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2024年8月24日 (土)

#ストライキ権 は #憲法が保障 ――#同級生の投票行動から考える・第11回――

#ストライキ権 #憲法が保障

――#同級生の投票行動から考える・第11回――

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#使わない権利 #消滅する

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東京都知事選挙を出発点にして、選挙についての考える中で、「当事者意識」の重要性に焦点を合わせ、より具体的に視覚化するため労働組合を取り上げました。

その結果、分ったことは、企業に就職したら組合員にならなくてはいけないという、「ユニオンショップ」制が、少なくとも建前としてわが国では採用されているということでした。ユニオンショップという契約ではなくても、労使間の労働協約が結ばれている割合は90パーセントほどですし、ユニオンショップ協約を締結している企業も60パーセントはあるという数字も出てきました。これらについては、前回の記事をお読み下さい。

仮に建前てはあっても、我が国でユニオンショップ制が採用されている根拠は憲法にあります。改めて、関係のある条文を引用しておきましょう。

〔勤労の権利と義務、勤労条件の基準及び児童酷使の禁止〕

27条 すべて国民は、勤労の権利を有し、義務を負ふ。
2 賃金、就業時間、休息その他の勤労条件に関する基準は、法律でこれを定める。
3 児童は、これを酷使してはならない。

〔勤労者の団結権及び団体行動権〕

28条 勤労者の団結する権利及び団体交渉その他の団体行動をする権利は、これを保障する。

これだけでは分り難いかもしれませんので、連合のホームページから簡潔な説明を引用しておきます。

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労働三権と労働三法については、「常識」だと思いますが、全体像を描くために、改めて見直すことも意味があると考えました。

それにしても、労働三権の中に高々と掲げられている「ストライキ権」さえ、昨年831日のそごう・西部労働組合のストライキが、大手百貨店では61年ぶりということでした。日経ビジネスの記事を御覧下さい。

法律には、一定の期間行使しない権利は消滅するという趣旨の「消滅時効」という言葉があります。基本的人権などには適用されないにしろ、身近な例では借金や有給休暇などは、権利に時効があるようです。

そして、選挙権やストライキ権などについても、私たちが使わずにいる間に、為政者の側ではそんな状態を利用して市民の権利を剥奪してゆく傾向があるようです。

結論を急げば、労働組合に参加すること、選挙に関心を持ち投票することは、私たちの権利そのものの維持につながり、それが、「目には見えない」けれど、最重要な「見返り」だと言えるのかもしれません。

 

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[2024/8/24  人間イライザ]

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2024年8月23日 (金)

#ユニオンショップ は #建前 ――#同級生の投票行動から考える・第10回――

#ユニオンショップ #建前

――#同級生の投票行動から考える・第10回――

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#本来は #社員全員が #組合員

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東京都知事選挙を出発点にしての、選挙についての論考ですが、「当事者意識」を持つことと広げることに焦点を合わせています。具体的に考える手段として、労働組合員の数が減り、組織率も下がっていることを取り上げています。念のため、厚労省のサイトから、組合員数の推移等のグラフを引用しておきます。

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減少の理由について、かなり乱暴なのですが、組合員になると時間とお金を費やさなくてはならないのに、賃上げ等の「果実」は非組合員でも貰うことができる、と短絡的にまとめました。

同時に頭をかすめたのは、昔習った「ユニオン・ショップ」という言葉と、アメリカでは、例えば舞台での仕事をしようとしても、組合に入っていないと仕事ができないという体験談を昔聞いたこと、そして本ブログ読者のMさんからの指摘でした。

ある程度の知識をお持ちの方には、素人談議になるかもしれませんが、以下、ネットで調べた結果です。分り易かった「弁護士による企業法律相談」によると、

ユニオンショップ協定とは、会社が労働者を雇用する場合、採用された労働者は必ず労働組合に加入しなければならず、もし、組合に加入しなかったり、組合を脱退又は除名された者については、会社はその労働者を解雇しなければならない、とする労使協約のことを言います。

ユニオンショップ協定は大企業の企業内労働組合によく見られます。ただ、協定の内容が「原則として解雇する」、「但し、会社がその者を特に必要と認める場合は解雇しないことができる」と規定され、その拘束力が弱められていることが多いのが現状です(尻抜けユニオン)。

しかし、このような内容の労使間の労働協約の一種であるユニオンショップ協定がどのくらいの企業で締結されているのかという数字がなかなか見付かりません。ようやく見付けたのが、Hupro Magazineですが、このサイトでは、2016年以降、厚労省のサイトでは「ユニオンショップ」という言葉が消えてしまったそうです。とは言え、2013年の数字では、66%ということですので、それなりの企業がユニオンショップ制を採用していることになります。

組合のある企業に入ると、組合員にならなくてはいけないのなら、組合員数がどんどん減って行くという傾向はおかしいことになります。でも現実がそうなのですから、その理由を探したくなります。お決まりの建前と本音が頭に浮びます。

結論だけを簡略に述べると、日本政府は労働組合制度や労働組合についての法律や条約を忠実に遵守する気持ちがないということです。極端に言ってしまうと、憲法にその規定があるので労働組合は認めざるを得ないけれど、そこに規定されている労働者の権利を労働者一人一人の立場から擁護するという意識がないに等しい、と言っても良いように思います。特に労働時間については、8時間労働制を規定しているILO1号条約等の条約を批准していないのですから、それだけで「先進国面」を続けている資格さえないのです。

政府が事ある毎に労働者の権利を蔑ろにしていれば、労働組合が衰退するのは目に見えています。そんな劣悪な環境の中で、労働組合活動を続けている皆さんには敬意を表する以上のことをすぐ実行できないのが歯痒い限りです。でも、「目に見える見返り」を俎上に載せる前にこの点に気付くことができ、「当事者意識」をより広く解釈すべきことになりました。

続いての議論にお付合い下さい。

 

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[2024/8/23  人間イライザ]

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2024年8月22日 (木)

#久しぶりの #草刈 ――#before と #after――

#久しぶりの #草刈

――#before #after――

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#2日かかりました

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選挙論はお休みが続いていますが、忘れているのではありません。畑や雑草など我が家にとっての緊急事態に対応していることの報告です。

ここ数日、ようやく曇り空になり、気温も下がりましたので、久し振りの草刈りです。八代亜紀の『雨の慕情』をもじれば、「曇り空ならいつも草刈り」というところです。

上の写真の左が「before」、そして右が「after」です。実は、しばらく草を刈ってから「写真、写真」と慌てて写真を撮ったので、「before」は、真ん中の当たりの草はもうなくなっています。それでもこんな感じですので、草の勢いには凄いものがあります。

でも、「after」を眺めながら、達成感を味わっていますので、それを新たなエネルギーに転換する積りです。

 

今日一日が皆さんにとって素晴らしい24時間になりますよう

[2024/8/22   人間イライザ]

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2024年8月21日 (水)

#またまた #巨大キュウリ ――#なぜ、#もっと前に気付かないのでしょうか――

#またまた #巨大キュウリ

――#なぜ、#もっと前に気付かないのでしょうか――

 

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#トマトも #豊作です

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選挙についての論考は一休みさせて下さい。

久し振りに畑を見ることができましたが、いつも通りの「ビックリ」です。巨大キュウリが3本収穫できました。トマトも赤くて美味しそうなのがいくつも。

でも、どうしても分らないのが、なぜキュウリが巨大化するまで気が付かないのかということです。葉っぱと同じ色なのでつい見過ごしてしまうのだと思いますが、普通の大きさのキュウリを普通に収穫すべく、もう少し頻繁に畑を見守らないといけないと自戒しています。

 

今日一日が皆さんにとって素晴らしい24時間になりますよう

[2024/8/21  人間イライザ]

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2024年8月20日 (火)

#当事者意識は #なぜ広がらないのか ――#同級生の投票行動から考える・第9回――

#当事者意識は #なぜ広がらないのか

――#同級生の投票行動から考える・第9回――

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#労働組合 #権利意識 #目に見える見返り

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東京都知事選挙を出発点にして、選挙についての論考を続けています。

寄り道をしましたが、本筋に戻って、817日の本コラムでは、無党派層の人たちが選挙で投票に行く気持になるのは、何らかの意味で「当事者意識」が生まれたときだ、という結論にたどり着きました。

その「当事者意識」を三つに分類しました。

  1. 損得勘定、つまりお金の問題
  2. 好き嫌い
  3. 現状を打破したい

このコラムの基本姿勢は、私たちの好むと好まざるとにかかわらず、選挙における投票行動を観察して、それをまとめることで教訓を得ることでした。ただし、これまでは「好むと好まざるにかかわらず」を強調した積りです。その結果が、具体的形を伴った「当事者意識」を持つことが投票を促すという考え方です。

これからは、それを前提に、具体的に例示した三つの当事者意識の良し悪しという判断は別にして、それを広げるにはどうすれば良いのかを考えてみましょう。

「好き嫌い」の中には、候補者の所属政党(直前に離党した場合も含めて)についての評価等も含まれますが、候補自身に対する好き嫌いとなると、それが大切な要素ではあっても理由は様々ですし、対応の仕方が難しいこともありますので、何れ考えることにして先送りしておきましょう。

さらに817日のブログの検証での「当事者意識」は何を指しているのか、もう少し丁寧に考えてみましょう。政治を良くすることが、自らの損得だと考えられる人は当事者意識を持っていると考えて良いでしょう。

この場合、「政治を良くする」という自覚があるのですから、つまり「現状打破」という目的を意識して持っている人たちだと考えらます。その前提として、「現状」についての認識がかなり明確にある人たちだということになります。この人たちを仮に「認識派」と呼んでおきましょう

対照的に、投票することが自分の損得と関わっているとは意識していない人たちについて考えてみましょう。これらの人たちは、「非認識派」です。

中でも、強いイメージかあったり、魅力的であったりする候補が出てくることで、その人に一票を託したいと考える人たちの場合、仮に言葉にできない、あるいは行動にまではつながらない何らかの不満やモヤモヤしたものがあって、それが、具体的な候補の出現によって顕在化したと考えられると思うのですが、如何でしょうか。政見放送を聞いたり、街頭演説を聞いて投票に行こうと決めた人たちについても同じことが言えそうです。

ちょっと乱暴ですが、「認識派」と「非認識派」の違いとして、自らの権利を自覚しそれを守ろうとしているかどうかとまとめたいと思います。

「非認識派」とは、自らの権利についての自覚がない場合と、自覚があってもそれを守れるとは考えていない、あるいは守ることが難しいと通常は諦めている、または仕方なく守れないと自らを説得してしまっているような人たちだと定義して良いのではないかと思います。

もう少し具体的に議論するために、「認識派」の重要な組織である労働組合の問題として考えてみましょう。その他にも「認識派」の実例はありますが、ここでは思考実験のために一つだけに話を限定します。

つまり、当事者意識を広げるという課題を労働組合を広げる、あるいは組合員を増やすという限定したケースとして考えようという提案です。

もう私の言いたいことは伝わってしまったかもしれませんが、現実として、残念なことに労働組合の組織率も組合員数も減少傾向にあります。その原因を探ることが、選挙で勝つための戦略につながることもお分り頂けたと思います。

労働組合の現状について、私は関心を持ちつつも直接関わった経験はありませんので、何方か内側からの知見や専門家としての知識で、私の考え方を訂正して頂けると有り難いと思っています。その上で、私見を述べさせて頂ければ、労働組合に参加したいと考える人が少ないのは、参加した場合の見返りについて、多くの人はメリットがないと考えているからではないかと思います。

組合に入れば、組合費という出費が必要です。さらに、組合活動のためには時間も必要になります。時間とお金をかけて組合に入った結果として、直接感じることのできる具体的な「見返り」は何なのでしょうか。

ここは訂正が必要なら、コメントをお願いしたいのですが、賃上げの交渉は組合が行いますが、その結果として、給料が上ったとしてましょう。でも、その場合、組合に入っていない人の給料も上がる訳ですから、組合の努力があって初めて給料が上がったとしても、「だから組合に入ろう」というインセンティブにはなり難いのではないでしょうか。

この場合、「因」の一部にはなっていなくても、「果」は貰えると多くの人は考えるのですから、組合の衰退につながります。

さてどうすれば良いのか、次回に続きます。

 

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[2024/8/20  人間イライザ]

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2024年8月19日 (月)

#詭弁は #詭弁だと言おう ――#同級生の投票行動から考える・第8回――

#詭弁は #詭弁だと言おう

――#同級生の投票行動から考える・第8回――

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#小児型強弁 という #診断さえできます

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東京都知事選挙を出発点にして、選挙についての論考を続けています。長くなっていますが、お許し下さい。

石丸候補の言動について、もう一つ別の視点からも分析していますので、再度そちらもお読み下さい。そこで指摘しているのは、「石丸構文」だといった表現を多くの人が使っていますが、そうではなくて、「詭弁」だとはっきり言うべきだという簡単なことです。古くからの検証で、立派な名前さえあるのに、そのことには全く気付かず、新たな価値を与えてしまっているのは問題ではないのでしょうか。

この点は、数学者、野崎昭弘先生の名著『詭弁論理学』と『逆説論理学』を元に、三回にわたって論じました。一回目はこちら二回目、そして三回目です。

 

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[2024/8/19  人間イライザ]

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2024年8月18日 (日)

#石丸候補支持 の #問題点 ――#同級生の投票行動から考える・第7回――

#石丸候補支持 #問題点

――#同級生の投票行動から考える・第7回――

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#頭を通さない #事実を知らない

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東京都知事選挙を出発点にして、選挙についての論考を続けています。

前回は、石丸候補支持の多くは、現状打破を期待したと書きました。現状打破派としては蓮舫候補の支持者も重要ですが、SNSの利用という点でかなり性格の違った広がり方になったことにも注目すべきであることも指摘しました。

石丸支持の輪の広がり方の特徴として、加速度が貢献したことも含めて、その速さがカギになりますが、それは別の視点から見ると、大きな問題を変えていることでもあります。

これはSNS全体の特徴だと捉えるべきなのかもしれませんが、何かを受け取ってから (受け取らない場合も含めてなのですが) 発信するまでの時間が短いということは、頭を通さずに、画面を見た途端に指なり口が動いて発信しているということです。頭を通さないという点が重要です。

特に、候補についての情報が正確なものなのかという吟味をする時間がないままに、「支持」が増え続けたという結果につながったのかも知れません。

実は、その点について、「取材不足」というハンドルネームで、石丸候補についての情報を細大漏らさず検証している方がいます。例えば石丸候補の記者会見の全部などの、安芸高田市の公式サイトで公表している一次情報を元に、分り易いまとめを主にXを通して私たちと共有してくれています。

それを元に、石丸候補の何が問題なのかという私なりの分析や感想もこのブログにアップしてありますので、今回は、回り道して、その紹介です。石丸選挙がなぜ上手く行ったのかを客観的に整理することと、石丸候補の主張や実績、人間としての基本的価値観とは全く別物です。別物であることを明確に伝えておかないと、選挙戦術が上手く行ったから候補の主張も評価できるものだという短絡的な思考になる危険がありますので。繰り返しになりますが、それでも、大切な点は大切なのです。

最初の記事は、「災害をネタにするな!というタイトルで、石丸候補が、2019年の台風5号襲来時の森田健作千葉県知事の行動 (炎上しました) をお手本に、災害時の自らの行動が炎上の切っ掛けになるような仕掛けをし、それをマスコミが報道しなかったことに文句を言っているという事実です。(注記「今更シリーズ」の第一回は新一万円札でしたので、石丸問題は二回目以降ということになりました。)

そのページから、順次、次の日を辿って頂ければ、その理由が分ります。なぜ「災害をネタにするな」が問題なのかを、行政の長の役割1999629日の広島の豪雨災害消防等の災害担当者が市民と一体になって被害軽減のために頑張っているのか、そしてチームとしての都市や行政のあるべき姿から描きました。

次回は選挙に戻って、現状打破を試みてきた経験を元に、そんな動きを強化するためには何をすればよいのかについて考察を始めます。

 

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[2024/8/18  人間イライザ]

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2024年8月17日 (土)

#石丸候補 と #損得勘定 ――#同級生の投票行動から考える・第6回――

#石丸候補 #損得勘定

――#同級生の投票行動から考える・第6回――

240816

自分の代弁者としては強い人を選ぶ

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東京都知事選挙を出発点にして、選挙についての論考を続けています。

前回は、政権交代の主要原因として損得のあること、つまり経済問題や金権腐敗政治事件が大きな役割を占めていることを確認しました。さらに都知事選挙では、蓮舫候補がネガティブな環境の中で健闘したと考えると、見えてくることのあることや、小池候補にとっては有利な材料の揃った選挙であることも確認しました。

では、石丸候補はどうかと言うと、次のようなことが重要なのではないかと思います。

一つには、定番の、若者のエスタブリッシュメントに対する批判と受け止めて良いのではないかということです。現状維持、現状追認の圧力の強さについては前々回指摘しましたが、それに対抗する手段を持たないという歯痒さも含めて、現状を変えたいという思いが社会にかなり広まっていると考えて良いでしょう。

それがなかなか表面に出てこないのは、兵庫県のパワハラ知事に対する批判が職員の間から素直に出てこなかった事実と同じ理由だと考えてもおかしくはないでしょう。

その解決策として、「この人なら変えてくれる。それだけの力のある人だ」という確信を多くの人が持てば、その人に期待するという結果につながります。

しかし石丸選挙の実態は、多くの人の持つそのような期待に乗じて、組織化され豊富な資金を使っての情報操作だったとみるべきだと考えています。SNS上の画像や発信を自分たちにとって都合良く細工することなど、少しの金と手間があれば簡単です。都合良く、その材料として使える言動を自ら発していた石丸候補をそのまま抱き込んでいたとしても、おかしくはありません。

作られた内容の材料をSNS上にポストし、多くのフォロワーがいるかのような工作を裏で行って(これもちょっとしたお金があれば簡単にできます)、それに釣られたさらに多くの人たちの「いいね」や「リポスト」として数を集めて行った。それを煽るようなマスコミの取材や報道で、その動きが過熱して行ったと見ているのですが、皆さんにはどう映ったのでしょうか。

このような裏工作の首謀者たちの目的は、蓮舫候補を勝たせない、そして小池候補の当選を確実にすることだったのでしょうが、それと石丸候補の思惑とが上手く噛み合ったのです。

石丸候補が、自分たちのフラストレーションを解消してくれる「強者」だと映ったのに対して、「2位では駄目なんでしょうか」という、本質を衝く重要な問題提起をした蓮舫候補が「批判ばかり」のレッテルを貼られたのは、民主党時代からのマスコミによる情報操作の結果です。

以上、三候補への支持の形を概観してきましたが、それを三つに分類することができそうです。

  1. 損得勘定、つまりお金の問題
  2. 好き嫌い
  3. 現状を打破したい

これら三つは具体的なものですが、一つにまとめてラベルを貼ると、「当事者意識」になるのではないかと考えています。政治に対してどう向き合うのか、と問われたときに、「当事者」として関わっていると答えられる姿勢です。

有権者が政治においての当事者だと自覚して行動することで政治が変わるのだと結論付けたいのですが、どうでしょうか。

この中で、3.の「現状打破」について、二つの違った行動が都知事選挙では目を引きました。一つは、石丸候補支持者のネットワーク作りの基本になった、強い人間への委託とそれを表現するためのSNSの使用です。

その特徴は、SNSの特徴そのものといっても良いのですが、支持の広がりの加速度までがさらなる支持につながっていたこと、それを可能にしたのは、支持者たちの意思表示が即座に多くの人に伝わる、「即時性」または「速達性」があったからです。

もう一つは、蓮舫候補の支持者が居ても立っても居られない気持で、初めて行った「一人スタンディング」です。大変勇気のある、そして「現状打破」のための従来の意味での正道を踏む行動だったのですが、多くの人が参加したとは言え、距離の離れた場所での個人行動という特性から、こうした努力が即時に多くの人に共有されることは難しく、その加速度を認知することはさらに難しいことでした。

ただし、既に蓮舫候補の支持者だった人たちの間ではSNSも含めて情報が共有され、仲間内のエネルギーを高める上では大きな力になりました。

ではこのような「知見」をどう生かせば良いのでしょうか。次回、考えたいと思います。

 

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[2024/8/17  人間イライザ]

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2024年8月16日 (金)

#選挙 と #損得勘定 ――#同級生の投票行動から考える・第5回――

#選挙 #損得勘定

――#同級生の投票行動から考える・第5回――

240815

政権交代も損得勘定から

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東京都知事選挙についての同級生との会話から始まった、選挙についての論考を続けています。分り易さを優先していますので、疑問点や反論等があって当然です。そんな時には是非コメントをお寄せ下さい。コメントそのものは非表示にして、回答だけアップさせて頂くことも可能です。

前回は、1990年の衆議院選挙では、消費税による損得が有権者の投票を左右したことを指摘しましたが、その後の政権交代でも、経済やお金、つまり損得が大きな要因になっています。

1993年の選挙の結果、自民党宮沢政権から細川政権への交代が起きたのですが、それはリクルート事件東京佐川急便事件という金権腐敗事件の影響が大きかったせいだと考えられています。詳細はそれぞれについてのWikiwandの記事を御覧下さい。

次に、2009年の衆議院選挙の結果、民主党が単独過半数を勝ち取り、自民党の麻生内閣から、鳩山内閣への交代が実現したのも、民主党がマニフェストや脱官僚政治を掲げたからだということももありますが、背後にはやはり経済問題とマスコミの影響があります。経済的には、米英の「レーガノミクス」の失敗をわざわざ日本にも導入したことで起きた経済の停滞と、リーマン・ショックによるダブル・パンチが大きかったのではないでしょうか。この点を分り易く解説している記事がYahoo知恵袋へのベストアンサーとしてアップされています。お読みください。

そして、民主党政権の崩壊も、かなり損得に関係しています。何しろ、消費税率を8%に上げたのですから。さらに民主党の経済政策も、目に見える形でのアピール力に欠け、さらにマスコミの報道でネガティブな色を付けられてしまった「2位では駄目なんでしょうか」等のイメージが付いて回った結果、低く評価されていたのですから。

ここまで振り返った上で、東京都知事選挙を再度見直してみましょう。カギになるのは蓮舫候補の得票をどう見るかですが、蓮舫知事の実現を信じていた人たちから見れば残念であるばかりではなく、3位になったことに腹が立つことも十分理解できます。でも、「蓮舫候補は健闘した」という評価を前提に結果を分析した方が、納得できるような気がします。

まず、私の同級生たちのように、蓮舫候補本人にはコントロールのできない「嫌い」という感情が付いていたことがある中での選挙でした。そして安倍元総理が繰り返し使うことでかなりの人の頭にこびり付いてしまった「悪夢の民主党政権」のイメージがそれに重なっていました。蓮舫候補は、選挙中にネガティブなイメージをポジティブなものに変えるという、至難の技を課せられていたのです。

そう考えると、ある意味惨敗しても仕方がなかった選挙でこれだけの結果を残せたのは評価に値します。それは、初めて一人でスタンディングをした多くのボランティア、そして蓮舫選挙の意味を情熱をこめて訴えネットワークを広げた女性たちとその仲間の皆さんの力があったからでしょう。その点は高く評価すべきだと思います。

対して小池候補は、知事としてコロナで窮状に陥った小規模の飲食店や企業に補助金を配る側にいたのですし、子育て等に関連する補助金は選挙直前や選挙中にも続いていたのですから、損得という視点からは多くの味方がいてもおかしくはありません。

勿論、自民党と闘うというお題目で当選しておいて、その自民党と癒着していることや、環境破壊、開発事業の不透明さ、学歴詐称と厳しい批判に晒されてもいましたが、隠れたり隠したり、さらにはそれと連携したマスコミの協力等もあって、前回の選挙ほどではないにしろ当選することができた、と言っても良いのではないかと思います。

では石丸候補への支持はどう見るべきなのでしょうか。長くなりましたので、次回取り上げたいと思います。

 

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[2024/8/16  人間イライザ]

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2024年8月15日 (木)

#損得が関わらなければ #現状維持 ――#同級生の投票行動から考える・第4回――

#損得が関わらなければ #現状維持

――#同級生の投票行動から考える・第4回――

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選挙結果は無党派層が動かしている

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まだこだわっているのかと笑われそうですが、東京都知事選挙についての同級生との話から、私が改めて感じたことを単純化して四つにまとめてみました。(これまでの経緯は、昨日のブログから御確認下さい。)

  1. 候補者についての「好き嫌い」は、変えられない。
  2. 自分の投ずる一票がどんな影響を与えるのかについて、多くの人は理解している。
  3. 自分の損得に直接響かない限り、現状維持を選択する。
  4. 選挙制度を変え、社会との関わりについて「当事者」意識を持ち、それを共有できれば政治は変わる。

前回は、2.を取り上げましたが、それは、3.と一緒に考えないと分り難いかもしれませんので、改めて説明したいと思います。

前回の結論を要約すると、一つには、私たちが、マスコミ等の情報を元に、いわば「常識」とでもいうレベルで受け止めているのは、選挙の結果の多くは無党派層がどう投票したかによって決まるということ。もう一つは、投票率そのものが低いのも無党派層の動きに大きく左右されているということでした。

もっと短縮すると、選挙結果は無党派層が決めていると言っても良いのですが、2.では、それを無党派層の人たちが理解していると表現しました。(以下、無党派層の人たちと言うべきところでも「無党派層」と簡略化します。)

それは、無党派層が多数を占め続けていること、そして選挙結果を決め続けているからなのです。

選挙結果を見て、当選した側に投票した人は満足するでしょう。逆に負けた方の人たちは悔しい思いをするに違いありません。死票の多さに憤りを感じる人も多いはずです。そして、無党派層は、自分たちの (以下、穏やかならぬ表現ですが、端的に全体像を示すために使います) 「気まぐれ」な投票結果が思う通りになったのですから、「気まぐれ」の部分も含めて満足していると考えて良いでしょう。

その結果として、「無党派層」であり続け、「気まぐれ」な投票をすることも続けていると解釈すると、無党派層が減らない理由も分ります。自分の判断通りに事が運んだことから、次も同じように事が運ぶであろうことを(無意識裡にであっても)、無党派層が想定して選挙そのものを見ていると考えて良いでしょう。それを、「自分の投ずる一票がどんな影響を与えるのかについて、多くの人は理解している」と表現しても良いのではないでしょうか。

となると、(と、ならなくても選挙の結果からの教訓として)、選挙に関わる人たちの立場から考えると、無党派層を取り込むためには、無党派層の構成メンバーたちの政治観、社会観等を知ることが重要になります。

そしてこれまでの多くの選挙結果を見ると、基本的には3.の、「自分の損得に直接響かない限り、現状維持を選択する」が無党派層の基本的な考え方だと言えるのではないでしょうか。

こう書くのは、無党派層を批判するためではありません。一つの解釈として社会全体が保守的になるのは、社会そのものを継続させるために必要なメカニズムなのだ、とも言えるのですが、同時に、為政者たちは意図的に、多くの人がこう行動せざるを得ないような枠組みを作り、私たちはその制約の下生きなければならなかった、そしてそれが今も続いているという側面も重要です。

この点を御理解頂くために、一例を挙げましょう。これは損得以上に人間の尊厳に関わることですが、何らかの理由で生活保護を受けたいと考えている人は、役所に申請をしなくてはなりません。でも、その申請を自治体の窓口が受け付けないという、とんでもない事案がいまだに全国的に見られます。為政者たちの恣意的な思惑で私たちの権利が脅かされているのですが、これほど切羽詰まった状況で、個人が声を上げても、それが届かず、「現状維持」、つまり生活保護が受けられないという状態が続くのです。

「現状」では法律違反が行われているからそれを止めさせるために、法律違反を知っている内部の人間が問題提起をする「内部告発」も、日本社会ではまだまだ異端視されていますし、力を持つ為政者や経営者たちからは、実力で阻止されている事例が後を絶ちません。

兵庫県の職員が法律的に根拠のある公益通報制度を使おうとしても、知事以下の権力がそれを「違法」だと断定して、闇に葬ろうと画策している一例だけで私の言いたいことは十分通じると思います。

選挙に話を戻すと、自分の損得に直接影響があると感じた多くの有権者が自民党に反旗を翻した例として、1990年の衆議院選挙を挙げておきましょう。

その時、社会党の候補者で当選しなかったのは、2,3人で、当選者全員で150名ほど、一年生議員が61人も生まれました。私もその一人でした。その理由は、政府が導入しようとしていた消費税が、従来は自民党支持の中小・零細企業経営者にとって大きな負担になることでした。社会党は消費税導入に反対していたのです。

ここで、「損得」の中に、政治の腐敗や民主主義の破壊、特に金権政治に対する市民の怒りが入る場合もあります。有権者、主権者としての市民が、「政治」に「当事者」として関わる場合、健全な政治を破壊することは、自らの「損」になると感じる人がいるという点が重要です。

長くなりますので、次回に。

 

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[2024/8/14  人間イライザ]

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2024年8月14日 (水)

#一票の価値 #棄権する人も理解している ――#同級生の投票行動から考える・第3回――

#一票の価値 #棄権する人も理解している

――#同級生の投票行動から考える・第3回――

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選挙結果は無党派層が動かしている

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高校の同級生二人との東京都知事選挙の話から、選挙とその意味について、特に選挙に勝つためにはという視点を忘れずに、考えています。最初の回はこちらからお読みください。

同級生との話から、私が改めて感じたことを単純化して四つにまとめてみました。

  1. 候補者についての「好き嫌い」は、変えられない。
  2. 自分の投ずる一票がどんな影響を与えるのかについて、多くの人は理解している。
  3. 自分の損得に直接響かない限り、現状維持を選択する。
  4. 選挙制度を変え、社会との関わりについて「当事者」意識を持ち、それを共有できれば政治は変わる。

前回は、最初の1.について取り上げましたが、今回はそこから発展して、2.を考えます。

選挙の度に問題になるのは、「無党派層」とか、「浮動票」と呼ばれる人たちの投票行動です。どの世論調査でも政党支持をしている人より多い人たちがここに分類されていますので、選挙に勝つためには、この層の人たちの多くから支持され一票を託されるように作戦を立てることが普通に行われています。

それは当たり前のことなのですが、「無党派層」に属する人たちの性格付けとして私たちが何となく受け入れているのは、政治に対する関心がそれほど高くない人たちという断定だったり、一票の重みについての十分に理解していない人たち、というような解釈ではないでしょうか。選挙で棄権する人たちの割合でも、無党派層の人たちが多くなりますので、投票に行かない理由の一つとして、一票の価値が出てくるという構図です。

さらに、選挙の投票率が低いときには、無党派層の関心が今一だったというような説明がされることもあります。

同時に、大方の予想とは違う選挙結果になったりすると、それは「無党派層」が支持した結果だという解釈がそれまた大勢になります。どんな選挙でも、純粋に無所属という候補はまれで、どこかの既成政党の推薦とか支持とかというラベルが張られますので、それらの支持母体の持つ既定票以上の票がどこから来たのか、といわれると、こういう答になることは分ります。

でも、白と黒を反転させた図として考えてみると、このような現実は、無党派層の人たちの一票一票が選挙の行方を決めていることになりますので、無党派層に属する人たち一人一人がどのような判断の元に誰に投票しているのかを理解することは、勝つための選挙作戦を立てる上で重要になります。

これを逆説的に「自分の投ずる一票がどんな影響を与えるのかについて、多くの人は理解している」とまとめたのですが、この点について納得して頂くためには、その次の3. 「自分の損得に直接響かない限り、現状維持を選択する」を一緒に考えなくてはなりませんので、次回に論じます。

 

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2024年8月13日 (火)

#選挙とは #制度にも社会的価値観にも問題あり ――#同級生の投票行動から考える・続編――

#選挙とは #制度にも社会的価値観にも問題あり

――#同級生の投票行動から考える・続編――

240813

長期的解決策は教育しかありません

 

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かなり前になりますが、高校の同級生二人と東京都知事選挙の話になりました。詳しくは、722日にアップした本ブログを御覧下さい。

二人とも「小池百合子と書いた」と言うので、その理由を聞くとこれまた二人とも、「蓮舫が知事になるのは阻止したいので、わざわざ投票に行って小池に入れた」ということでした。

「なぜ小池」という問いには、「他に勝てそうな人がいなかった」という答えが返ってきました。小池を好きかどうかは二の次の判断になったようです。

結局、「蓮舫ではだめ」という理由は、理屈というよりは、感覚的に受け入れられないレベルの「ダメ」だということなのです。

もう一つ大切なのは、小池都政に対しての評価がそれほどネガティブではない、ということでした。小池都政によって痛めつけられ苦しんでいる人もいる半面、私の友人二人は、小池都政が原因で困った経験をしたことがない人たちだったということなのです。

選挙の度に話題になる「無党派層」と呼ばれる人たちも、同じように「困った経験」を自覚していない人たちなのかもしれません。中には、そう自覚するだけの余裕がない人もいるでしょうし、困っていてもそれを言語化する術を持たない人たちもいるかもしれません。

これからが本論なのですが、前回、「酔っぱらいのカギ探し」という比喩があるという前宣伝をしておきましたので、その説明から始めましょう。語り方が上手いととても楽しめる話なのですが、それはさておき、酔っ払いがカギを落としたことから始まります。周囲を一生懸命探していても見つからないところに警官がやってきて、「何をしているのか」と誰何します。酔っぱらいは「カギを探している」と答えます。警官、「落したのはこの辺なのか」という問いに酔っぱらいは「落としたのは向こうの方だけれど、暗くて見えないから、街灯の下を探している」と、カギ探しを続けるというストーリーです。

カギとは選挙での当選だとして、誰が落としたのかはここでは問題にしても始まらないので、当選するためにはどうしても必要な「街灯に照らされていない所」とはどんな特徴を持つ所なのかについて、気付いたことを四つ挙げておきます。とは言え、どれも常識的なことですので、もう少し上手く料理して下さる方がより説得力ある説明をし、次の重要選挙でそれが実践されることを期待しています。まず、単純化した言い方で四つです。

  1. 候補者についての「好き嫌い」は、変えられない。
  2. 自分の投ずる一票がどんな影響を与えるのかについて、多くの人は理解している。
  3. 自分の損得に直接響かない限り、現状維持を選択する。
  4. 選挙制度を変え、社会との関わりについて「当事者」意識を持ち、それを共有できれば政治は変わる。

少しずつ重なりながら、同じことを言ってはいるのですが、少しずつ違うところもありますし、選挙の究極的目標と、当選させるための権謀術策とが混じり合っての議論になってしまうとかえって混乱を招くだけですので、説明をさせて下さい。

まず、1. についてです。これは私の同級生たちの投票行動がそのまま証明になっています。「蓮舫が知事になるのは阻止したいので、わざわざ投票に行って小池に入れた」のですし、その理由も、短くまとめれば「好き嫌い」の判断です。その判断を聞いて、これは私が言葉で説明しても覆すことは難しいレベルのものなのだとも感じました。

「好き嫌い」の中には、野党の掲げる政策や与党批判についての感情も含まれるでしょうが、だからといって野党の政策についての説明を丁寧にしても短時間ではなかなか理解して貰えないくらいの「好き嫌い」として身に浸みこんでいると言っても良いのかもしれません。

そこで考えるべきことの一つは、候補者自身のイメージです。蓮舫批判の多くが女性差別であるということもその一つだと思いますし、その他の批判もより大きな枠組みで捉えなくてはならないものが多いことも事実です。

ただ、候補者自身のイメージとして、多くの人が、少なくても「嫌い」とは感じないという反応を示した方が選挙には有利であることも事実です。候補者を選ぶ段階からの戦略なのですが、これについても、政党としてのやり方に多くの批判があります。

長くなりましたので、次回に回しますが、やはり政治が大切であっても難しいことを痛感しています。

 

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[2024/8/12  人間イライザ]

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2024年8月12日 (月)

#慰霊の夕べコンサート #成功裡に終了 ――#80周年の趣向は? #皆さんからも御意見を!――

#慰霊の夕べコンサート #成功裡に終了

――#80周年の趣向は? #皆さんからも御意見を!――

240812

圧巻は西佳子(左)・三上恭子(右)両先生による三善晃の「唱歌の四季」でした

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被爆79周年2024年慰霊の夕べコンサートは、89日午後6時から廿日市市のさくらぴあ小ホールで開催されました。広島・長崎で亡くなられた方々、全ての戦争の犠牲者の皆様に音楽を捧げ、御霊を慰める催しですが、多くの皆様の御協力で成功裡に終えることができました。

コンサートの全てをお伝えする動画は追ってアップしますが、若手の皆さんの日頃の精進の成果は嬉しく聞くことができますし、またベテランの中でも最後を飾った西佳子さんと三上恭子さん演奏の三善晃編曲「唱歌の四季」には、多くの皆さんが今でも余韻に浸っているというお知らせを下さっています。

若い世代の人たちは、コロナの影響で、人の前で演奏する機会があまりなかったので、特に今回のコンサートはこれからを創るための良い機会になったのではないかと思います。

そんな中で、大変僭越ではありますが、私の歌をアップさせて頂きます。(スマホの方は動画を横にして見て下さい)

 

「長崎の鐘」は、叔母が涙ながらに良く歌っていた歌でした。学生結婚をしてすぐ学徒動員で兵隊に取られそのまま帰ることのなかった良人への思いが切々と伝わってきました。それが、最初の「こよなく」という言葉に込められているような気がします。

My Way」についてはまたの機会に。

さらに来年80周年のコンサートにも思いが飛びます。どんな趣向を凝らすのか、皆さんからの御意見も伺えれば有り難く存じます。

 

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2024年8月 9日 (金)

#原水禁 #国際シンポジウム ――#2045ビジョン と #NoFirstUse #提案しました――

#原水禁 #国際シンポジウム

――#2045ビジョン #NoFirstUse #提案しました――

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私も英語と日本語で発言しました

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被爆79周年原水爆禁止世界大会の国際シンポジウムは86日の午前9時から開催されました。まずその概要です。

テーマ    核兵器廃絶に向けた第一歩を踏み出すために

司会                        谷雅志                    (原水禁事務局長)

開会あいさつ         金子哲夫               (原水禁共同議長)

キーノートスピーチ  藤本泰成         (原水禁顧問)

パネリスト              イ・ヨアンさん         (参与連帯・韓国)

                             トム・アンターライナーさん   (軍縮キャンペーン・イギリス)

                             デービッド・ギブソンさん       (ピースアクション・米国)

                             秋葉忠利               (原水禁顧問)

コーディネーター 藤本泰成               (原水禁顧問)

まとめ

閉会

ネットの接続が上手く行かず、アンターライナーさんは参加できませんでしたが、アメリカや韓国の状況、さらに日本を加えた北東アジアの情勢等多岐にわたる分析と、各国での具体的な運動等について、実りあるシンポジウムになりました。

その内容は、是非ビデオで御覧頂きたいのですが、当日の同時通訳の日本語を拾えませんので、その点は御承知置き下さい。

 

このシンポジウムで私は、開会総会の締めの挨拶で強調した点を国際的にアピールしました。その原稿は、追ってアップしますが、簡単に要点だけここに記しておきましょう。

[2045ビジョン]

被爆100周年にあたる2045年までに核兵器を廃絶することを目標に掲げて世界的運動を展開する。それまでの中間点の2035年までに、核兵器保有国が「No First Use」、つまり、核兵器の先制不使用に合意する。この計画を[2045ビジョン]と名付ける。

この発言は英語で、27:30くらいから始まります。その後の質疑の中で、日本の政治環境を変える必要のある事を、これも英語で、54:34くらいから訴えています。

このシンポジウムには、約550人の方が出席されていましたので、私の主張の背景として、「ヒロシマ」の意味とその重みを生かさなくてはならないこと、特に総理大臣や広島市長の役割の大きいことを今度は日本語で強調しました。十分には説明できませんでしたので、このブログで近く詳説しますが、平和記念式典にだれを呼ぶ呼ばないということの基本にある「ヒロシマ」の意味についても言及しました。始まりは、1:06:32です。

最後に、コーディネーターの藤本さんの強調されていた、核兵器の廃絶の基本的意味は、命を尊ぶという思想だ、を受けて、憲法と政治について、拙著『数学書として憲法を読む――前広島市長の憲法・天皇論――』から何点かをかいつまんで説明しました。これも日本語で、1:21:10くらいから始まります。

多くの分科会が並行して開かれ、極暑の中の平和行進等もある世界大会ですが、核兵器廃絶のための情熱と知恵が結集されていることを改めて確認する機会になりました。

 

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[2024/8/9  人間イライザ]

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2024年8月 7日 (水)

#慰霊の夕べコンサート #当日プログラム ――#8月9日18時から #廿日市市の #さくらぴあ小ホールで――

#慰霊の夕べコンサート #当日プログラム

――#8918時から #廿日市市の #さくらぴあ小ホールで――

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若手とベテランの競演です

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市民の手による2024年「慰霊の夕べコンサート」のプログラムです。86日、9日、そしてすべての戦争で亡くなられた皆さんの慰霊が目的です。市民の気持を市民の手で天に届けます。

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同時に、若い皆さんの才能を伸ばし、ベテランの皆さんの演奏を堪能する目的もあります。

お近くにお住いの皆さんはぜひお越し下さい。

 

今日一日が皆さんにとって素晴らしい24時間になりますよう

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2024年8月 6日 (火)

#被爆79周年原水爆禁止世界大会 #広島大会 #開会総会

#被爆79周年原水爆禁止世界大会 #広島大会開会総会

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ジャーナリストで被爆者の田中聡司さんです

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8月4日には、被爆79周年原水爆禁止世界大会・広島大会が開かれました。その開会総会の模様の一部をお伝えします。

プログラムのどれを取ってみても、大切な意味があり、一秒一秒に集中して欲しかったことばかりなのですが、熱い午後の日差しの下、平和行進をして来られた会場の皆さんには、過酷な期待だったかもしれません。にもかかわらず、会場から反応は、強く清々しい雰囲気だったと考えたのは私だけだったのでしょうか。

主催者あいさつ、来賓あいさつがあり、その後の被爆者の訴えはいつものように力強く、本質的なメッセージを私たちが共有できたという実感を持つことができました。田中聡司さんありがとうございました。高校生平和大使の決意表明も若さに裏打ちされ未来を示してくれましたし、海外からのメッセージとビデオも、生々しく海外の今を伝えてくれました。

そして大会の基調提起は、すでに文書になっている基調を分り易くまとめ、ポイントだけをハイライトするという原水禁の伝統をさらに輝かしいものにしてくれたと思います。

そして、「原爆を許すまじ」の合唱です。高校以来歌い続けてきた歌ですが、歌う度に途中で涙になってしまいます。

最後に開会総会の閉会の辞を私が担当しました。これは皆さんにぜひ動画で御覧頂きたいところですので、YouTubeの動画のリンクを貼ります。1:39:49辺りから御覧下さい。

 

8月6日には、国際シンポジウムもあります。その際の発言では、さらに説得力ののある議論を展開したいと思っています。

 

今日一日が皆さんにとって素晴らしい24時間になりますよう

[2024/8/5  人間イライザ]

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