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2024年7月18日 (木)

#井戸川裁判 #第29回 #口頭弁論 ――#東京電力 と #政府の責任 を #問う訴訟――

#井戸川裁判 #29 #口頭弁論

――#東京電力 #政府の責任 #問う訴訟――

240717

東京地裁前の井戸川克隆さん

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17日は、井戸川裁判(福島被ばく訴訟)の第29回口頭弁論を傍聴するため、東京地方裁判所に出掛けました。この裁判の趣旨は、井戸川さんが20158月の第一回口頭弁論で述べられた言葉が的確に表現していますので、それを引用させて頂きます。

私は、今回の原発事故により、計り知れない被害を受け、数えきれないほど多くのものを失いました。

原発事故直後に大量の被ばくをしました。これにより、今日までの間、健康被害の恐怖や不安に脅え続けています。この恐怖は、一生涯にわたり続くものです。また、原発事故により、強制的に故郷を追われ、長期間にわたり不慣れな土地で避難生活を強いられています。避難生活の過程で被った苦痛は、筆舌に尽くしがたいものです。しかも、避難生活は、故郷に戻れるまでの間、半永久的に続きます。さらに、原発事故により、家督や故郷、仕事や財産、コミュニティや伝統文化、平穏な日常生活や自然環境、将来の夢や希望などが根こそぎ奪われました。私は、故郷を愛し、井戸川家を大切にするとともに、双葉町町長として、すべての町民が夢と希望を持って生活できるように、自己犠牲を払ってきたつもりです。しかし、今回の原発事故により、すべてを失ってしまいました。

今回の原発事故は、国や東京電力の落ち度による人災です。それなのに、国や東京電力は、何の落ち度もない私たちからすべてを奪った責任を取ろうとはしません。私は、国と東京電力に対し、被害の完全な回復を求めて、今回の裁判を起こしました。

 

(第1回口頭弁論 「原告意見陳述」冒頭部分より)

元双葉町長 井戸川 克隆

弁論の前に、地裁前で30分ほどの事前集会が開かれました。その中での最も印象的だった言葉は、「市町村長が、住民の生命、自由、財産を守る責任を持つ」です。そして「福島県双葉町長として、その責任を果すための仕事をしてきたし、この訴訟もその延長線上にある」です。

実は、生命、自由、財産を守る義務を持つのは国家だと憲法に規定してあるのですが、その国家が、住民の生命や自由を守らなかったり、財産を直接間接的に奪ったりした場合、住民と一番近い基礎自治体が国から住民を守らなくてはならない、という原則です。

井戸川さんほどきちんとした仕事ができているのかどうか分りませんが、私自身、同じように考えて努力だけはしてきました。改めて井戸川さんの御覚悟を直接伺うことができて、とても元気になった一時でした。

このブログでも今後、詳しい報告等、掲載する積りですが、井戸川裁判を支える会のホームページもありますので、是非御覧下さい。また御支援も、宜しくお願いします。

 

今日一日が皆さんにとって素晴らしい24時間になりますよう

[2024/7/18  人間イライザ]

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